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『バクマン。』 107 ページ 「合ってるものと好きなもの」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 48 号)

Kimonos + Katanas = AWESOME
(恋もバトルも真剣に──しないとあとが恐い)

新妻エイジが言う ALL YOU NEED IS LOVE とは、The Beatle の超有名な曲のタイトルです。聴いたことがある人は、そろそろ減ってきているかな……。

YouTube - The Beatles - All You Need is Love (HQ)

このサビにも使われているシンプルな英語のタイトルは、日本では『愛こそはすべて』と訳されることが多い。でも自分は、誰かがブログで描いていた「君に必要なのはさ、愛だろ、愛」という訳しかたが好きです。

「愛こそはすべて」と言われると、人類全体への愛だとか世界平和だとか、なんだか対象が大きすぎるに感じる。マンガでたとえると、「オレは 家族や仲間だけが 救えれば 十分なんだよ……」と言っていた主人公が、知らぬ間にセカイを救っている感じ。

「君に必要なのは──」のほうだと、ちょっと訳がつたない気がしますけれど──、愛を伝えるのにうまい・ヘタはない! 愛の対象は「君」ひとりだ──という部分が重要なのです。

愛は、ギョウザの皮やピザの生地みたいに、何でもかんたんに包み込んだり載せたりする。でも、できれば、地に足の着いた・出所のハッキリしたモノだけにして欲しい。──愛だって、つかれる。

男っぽいマンガが 好き

なんと、サイコーもエイジも、読み切りで描こうとしているマンガは──恋愛ものでした!

エイジのマンガを雄二郎はラブコメと評していましたが、最後には真剣な 恋愛に なってるような──とのことで、コメディで終わらないマンガのようですね。

ここで、読者なら誰もが気になることが一つあります。新妻エイジは、誰かをラブったことは──あるのかな……。意外と、地元ではヤンチャだったりして(タンパクそうで遊び人って、なんか久米田康治先生が描くキャラみたい)。

いまの「ジャンプ」読者が読むと、この場面のエイジは『HUNTER×HUNTER』に出てくるネテロ会長が言った感謝するぜ お前と出会えた これまでの 全てに──のパロディと思ったりして(半分はそのとおりだと思うけれど)。

いや でも アリか

面白いことに、これで 3 人ですよ! ──サイコーと亜豆との恋愛を題材にしてマンガを描くのは。蒼樹紅の『青葉の頃』(読み切り)から始まり、サイコー自身とエイジまで参戦するとは、どんだけ面白い題材なんだよ!

しかし、サイコーと亜豆の「出会い」と「清純な恋」・「将来の夢」あたりは、蒼樹がすでに描いているはずです。オーディション会場から亜豆をさらっていく場面は、エイジが描くらしい。

エイジも自分と同じく、あの会場での一件を、映画の『卒業』と重ねて見たようです。今回なんて、エレーン エレーン(ヒロインの名前)と叫んでいる。よっぽど好きなんだな。

バクマン。 #92-4 「意地と決断」 大問題と緊急事態 : 亜細亜ノ蛾

サイコーは、どんなマンガを描くのだろうか?

ヒントになりそうなのは、恋愛って 端から見てると 笑える時ない?シリアスな笑いという言葉ですね。

このページまで読んだ時点では、「主人公は恋愛をしている男の子──ではなく、彼を見ている子」というマンガかと思いました。それが主人公に片思いをしている女の子だったら、切なくて良さそう。でも、笑えないか……。

ほほえましい くらいの

ニヤニヤ 読んじゃうマンガっていいですよね! 萌えでもエロでもない、にやにや! 瞬間的なかわいさやエロさは慣れるけれど、自然に笑みがこぼれてくるようなマンガは忘れられません。

家庭教師ヒットマン REBORN!』も『BLEACH』も、学園編が微笑ましくて面白いのに、どうしてすぐバトル編へ突入するのだろうか?

サイコーが語る主人公とヒロインを 会話させずに 絵で見せていくマンガは、ものすごくむずかしそう。でも成功したら、それこそニヤニヤの固まりになりますね。ぜひ、読んでみたい!

この場面でちょっと不安なのは、エイジのネームを読んで、これ ウケるかなとかそこそこ面白い、とアフロ野郎(おいおい)が言っていることです。エイジのネームを読んだら、いつもなら絶賛しているのに……。

でもこれは、「ジャンプ」編集者は恋愛マンガを読み慣れていない──ということかもしれません。アフロだし(?)。そういえば自分も、「面白い恋愛マンガ」って、それほど印象に残っていないなぁ……。『あさって DANCE』くらいかな。

始まり方は…

サイコーが作品の世界に入り込んじゃっていますが、それくらいじゃないと面白い作品にはなりませんよね。過去の作品を分析したり市場を調査したり、そうやって出てくる作品は「過去に売れた」(と分かっている)作品だけでしょう。

とまどいながらも、シュージンは面白くなりそうな方向性を探っている。これは「アリ」ですね。

ただ一つの問題は、いまのところ「サイコーがひとりで描く」こと。期限までに間に合うのか──、それに、面白いネームを切れるのかどうか。けっきょくは、シュージンがすこし(全部?)手伝うのでしょうね。

読み切り祭は、ラブがコメった(by. ヤマカム)マンガばかりになりそうです。はたして、勝者は誰になるのか?

──ぜんぜん違うジャンルをシレッと描きそうな、平丸だったりして……。

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