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『バクマン。』 108 ページ 「愛読者と一目惚れ」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 49 号)

まんが甲子園通り
(マンガの世界にも──甲子園はありまして)

今回は、「シュージンとカヤが仕事場でイチャラブして、サイコーにしかられる」という場面が出てきます。この「仕事場でイチャイチャ→注意」の光景を見ると、高浜の自宅を思い出しますね。

あっちは、イチャが一方通行だったケド。

──元気かなぁ、加藤さんと、中……いや、中……まぁ、中……そう、中……フッヘヘw、中……まぁいい、さんは。

元ネタ: ワールズエンド・エルシャダイにPVつけてみた【エルシャダイ】 ‐ ニコニコ動画(原宿)

またお正月 休めないの !?

カヤは、いったいナニをゆっさ ゆっさ──とゆらしているんですか……! GIF 動画などを用いて、具体的に図示せよ(配点: 30 点)。

いつもいつも失礼ながら──、「(作画と比べて)原作者は休みが多いんだろうな」と思っています。ちゃんとやってれば 2 週間休めるとカヤは言っていますが、これは「全マンガ家の平均的な正月休み」なのでしょうかね? 原作者だけ?

シュージンが締め切りに終われて苦しんでいたのは、『走れ! 大発タント』以来です。そりゃ、連載を 2 本も抱えるともなれば、それくらいは忙しくなるよなぁ……。夫婦生活もおろそかではないか、GIF 動画(以下自粛)。

それも ひとつの 手だけど…

少年マンガとして恋愛ものを描くには、「恋愛・プラスアルファ」が必要とサイコーは言う。なるほど、例に挙げている『タッチ』は、どちらかと言うと「野球マンガ」としての認識が一般的ですよね。不勉強のため、『愛と誠』は知らなかった……。

ここで冷血漢のサイコーらしいのは、「週刊少年ジャンプ」のマンガを出さなかったこと。「ジャンプ」の作家だから「ジャンプ」マンガをひいきしよう──なんて考えは毛ほどもないのです。

「ジャンプ」の恋愛ものと言えば、『いちご 100%』と『I"s』が強く印象に残っています。どちらも恋愛にプラスしているのはエッチになるのかな。

そう、どうも「ジャンプ」で恋愛マンガを描こうとすると、エロティックな路線を突っ走ることが多いのです。ほとんどのマンガに出てくる主人公たちは、スポーツやバトルの息抜きに恋を楽しむ。

最近は、恋愛マンガそのものが「ジャンプ」に載っていません。いちおうは、『バクマン。』がラヴってるくらい。──そう考えると、けっこう連載が続いた蒼樹紅の『青葉の頃』は、すごかったんだな……。

特に 香耶ちゃん

どうも、以前からサイコーとカヤは仲が良すぎるな──と思っていました。そうしたら、ここに来てカヤの亜城木夢叶の妻発言ですよ! このペンネームには、シュージンもサイコーも(亜豆も)含まれている。

なんだか意味深に聞こえるな……(ゴクリ……)。

『タッチ』に登場する浅倉南と上杉達也にたとえて、サイコーと亜豆との関係を、カヤが楽しそうに話していて面白い。そうなると、夢なかばにして散っていった人物(上杉和也)が必要ですよね。──中■さんか……。あいつはいいヤツだったよ(遠い目)。

サイコーとシュージンだけだと、どうしても場のふんいきが暗くなったり、「努力・根性・まだ見ぬ勝利」と重かったりする。

そこでカヤが出てくると、とたんに画面が明るくなりますね。影のある(影が魅力的な)女性ばかりの中、カヤは貴重な存在です。君こそがヒロインだ!

これは 駄目だろ!

このページは非常に興味深い!

恋愛ものって ただ恋愛だけじゃ 少年マンガだと ダメという 2 ページにある「サイコーの感想」を、読者は「作者の言葉」として読んでしまう。さらには「それが絶対的な真理」と思ってしまいますよね。

ところが、新妻エイジの描こうとしているマンガは、真剣に付き合っている男女の話らしいのです。しかも、主人公は小学 5 年生最初から付き合ってるという──。

エイジには未知のジャンルと思われた恋愛マンガの世界でも、彼はサイコーの上を行こうとしています。おそらく、さまざまな映画を下敷きにしていると思うので、多くの人に受け入れられる描き方をするでしょうね。

これが天才の力か……!

ただ、エイジが描いたネームは、どうも編集部でのウケは悪そうです。雄二郎も、そこまで面白いとは確信していないような、歯切れの悪いプレゼンテーションをしている。

ここでエイジが挫折を味わうのも、面白いケド。

まさか ラブコメやろうと

ここでようやく、読切祭には恋愛ものばかりが集まっている──と編集部内で共通認識ができました。

意外なことに、あの新妻エイジが恋愛マンガを描いてきたのに、山久はノー・リアクションです。第三者から見ると、大事件に見ますが……。『ONE PIECE』の作者がラブコメを描くようなものです。

久しぶりにリアルな吉田が出てきました。

普段はマシリトみたいに細目の吉田ですが、写実的に描くとちゃんと白目がある(当たり前)。「黙っているとハンサム」──ではなく、近くに平丸さえいなければイイ男です。バンコランとパタリロみたいな感じ?

吉田のモノローグや山久の主張を聞くまでもなく、いまの「ジャンプ」は、女性読者を十分に意識していると思う。

ただ、少女マンガ的な描き方──ひと言で言えば(あらゆる意味で)「線の細い」描写を好む男性読者が多くなってきたため、時代に沿った描き方をすると「女性向き」に見られそうです。

この『バクマン。』だって、根っこの部分は「男尊女卑的熱血馬鹿漫画」(女は黙って男の夢についてこい)なのに、誰もそうとは思いません。汗臭いマンガのはずが、さわやかな読後感を与えている。イッツァ・ミラクル! です。

そのうち、昔の劇画を読んで「格好いい!」とハマるような、女性読者が増えてくるかもしれませんね。少女マンガも劇画も、(トーンと線との違いはあるけれど)どちらも過剰に画面を装飾するので、相性は良かったりして。

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