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『バクマン。』 110 ページ 「一緒と別々」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 51 号)

حروف اسمك في فؤادي لها سر ♥
(残念ながら──恋は 26 文字では表せない)

今週号の「ジャンプ」は、表紙が『バクマン。』です!

表紙でまず目についたのは、まがまがしい格好をした新妻エイジでした。「季節外れのハロウィンかな……?」と思いながらサイコーを見ると、腕にはハッキリと GHOST BUSTERS のロゴが書いてあります。

アカン、これはアカンでぇ……!

これ、まるっきり『ゴーストバスターズ』じゃないですかッ! いつもなら、シュージンの腕みたいに「G BUSTER だけにする」とか「都合よく、ロゴが半分かくれている」などと回避するのに、なぜか今回は直球勝負です。

GS 港浦」とかにすれば良かったのに。

さて、続いて巻頭カラーも、われらが『バクマン。』でした。しかも、キャラクタ人気投票の結果を発表しています。「ジャンプ」はそろそろ新年号が近いですが、現実世界に合わせて、一足早いクリスマス・プレゼントでしょうか。

──オレ、これだけこの作品の感想を書いてきて、人気投票があったことすら、いま気づいたよ……。

人気の順位で驚いたのは、吉田氏の順位ですね。こんなにも人気があったのか……。考えてみれば、「平丸といる時の二面性が面白い」「編集者としての能力が高い」「てゆーかぁ、イケメン」という、高スペックな彼です。そりゃ、人気も出ますね。

また、シュージンの順位が意外と低くてビックリ。さらに、カヤが圏外なのはショックです。この 2 人は出番も多いし、良いコンビだし、悪い点が自分には見えません。「ラブラブすぎてウザイ」とか?

そして亜豆が、高木夫婦よりも高順位なのは──順当なようでいて、よく分かりません。みんな(誰)、ちゃんとこの作品を読んでいるの? 彼女のダークさを見抜けないのかよ……(その黒さが良いのかも)。

トップの 3 人は、まぁ当然の結果でしょう。

ただ、マンガ家としても人間としても、平丸は最低な男です。「マンガ家・マンガ業界に焦点を当てた作品」において、才能だけで世の中を渡っていける人物に人気が集まるのは、いかがなものか……。

同じような「だめんず」なら、中# さんもいる。どうして平丸は良くて、φ井さんはダメなのか! 話の面白さでは平丸が上だけれど、絵では中丼さんのほうが上です。なぜこの 2 人は、こんなにも差がつくのでしょうか?

答え: 外見

とことんやる

怒って仕事場を出て行ったシュージンですが──、怒りの矛先がよく見えませんね。なんだか、『恋太 & ピース』の連載をサイコーが止めなかったことに怒っている──ようにも思えます。

シュージンは、自分でもどうした良いのかが分からないのでしょうね。『PCP』の連載だけに集中するべきか、 サイコーの読み切りも手伝うか、白鳥の連載に協力するか──、むずかしいところです。

サイコーの本心は不明ですが、たしかに彼は「読み切りは自分ひとりで描く」と言っている。それにサイコーは、白鳥に期待して『恋太』を応援しています。だからシュージンの行動に間違いはない──はずなんですけどね。

この場にカヤがいて、本当に良かった。

サイコーもシュージンも、お互いを分かり合っているようでいて、2 人とも気づかい合うから本心が見えない。間にカヤが入ることで、「亜城木夢叶」のバランスが取れている。カヤは、サイコーとシュージンにとって、神からの贈り物です。

そう言えば今日は 2010/11/22 ──「いい夫婦」の日なのに、シュージンとカヤは離れている。べつに、この 2 人がケンカをしたわけではありませんが、なんだか不吉だし悲しい。

11月22日は「いい夫婦の日」

俺が止めるのは おかしいよ

サイコーとカヤが 2 人きりで話すなんて、かなり珍しい。2 人が話す内容にも距離感にも緊張感があって、ドキドキします。

現時点でサイコーは、シュージンが『恋太』の原作を書いても、それが亜城木夢叶に 返ってくる──とは考えていないように見える。ただひたすらに「シュージンのため」だと思い、白鳥のところへ送り出した──。そう思えます。

最良の結果を出すためには、白鳥がひとりで原作と作画を描ければ良いのですが──、ムリでしょうね。デビュー前後のサイコーに、「ひとりで描け」と言うようなものです。

シュージンとは別の原作者を探す──という手もある。しかし、それも都合の良すぎる話ですよね。シュージンへのライバル心を上手に利用すれば、岩瀬が引き受けそうですけれど、彼女に『恋太』は書けないだろうな……。

本当の気持ち 言うわよ

かなりシリアスな場面のため、アマノジャクな自分としては、逆に茶化したくなります。

あたしが 仕事に 意見なんて──とカヤは言っているけれど、先週号で思いっきりサイコーの作品を批判していたじゃないか! いや、これはもちろん冗談で、普段からもっとカヤに作品の意見を聞くべきだと思う。

茶化すついでに言うと、このサイコーとカヤとの会話は、まるで恋人同士みたいです。セリフをすべて隠したら、どう見てもカヤは恋する乙女にしか思えません。いやむしろ、「カレシから別れを告げられたカノジョ」のほうが近いかな。

真面目なモードに切り替えて──。

カヤの言うことは、よく分かります。最近、どうしてそこまで亜城木の 2 人は、まるで生き急ぐかのように忙しくしているのか疑問に思う。

最初のきっかけは、サイコーがアニメ化を急ぐ気持ちからでした。そして、白鳥の『恋太』に可能性を感じたシュージンがネームを手直しして、原作を書くかどうか迷う。そのシュージンの背中を押したのは、サイコーでした。

──考えてみると、すべての原因はサイコーか! いや、彼に「アニメ化→結婚」という呪縛をかけた、あのヘルメット・ヘア(亜豆)が元凶です。恐ろしい女やでェ……ホンマに……。

充分成功 しているじゃない

皆でワイワイ仲良く やっていきたいと言うカヤは、そのセリフも表情もメチャメチャかわいい! なんだか、ちょっとだけ古い(90 年代くらい?)マンガに出てくるヒロインみたいです。──それ、褒めてるか?

おそらく、サイコーは現状でも、仕事の成功は同年代の中でも頭抜けているでしょうね。人気の商売なので将来性は約束できませんが、「お金持ちの娘さん」をお嫁さんにするには、充分な条件だと思う。カヤが言うとおり、もう結婚しても良いでしょうね。

しかし、サイコーと亜豆は妥協しない。

それでも、この場面でカヤがサイコーに訴えたことは、重要です。誰かが言うべきだった。シュージンの態度について、適切なフォローを入れたところも素晴らしい。

カヤの「わかってる──けれども、言う」といった性格は、自分も見習いたいです。自分には、相手の言う事を先読みして発言を選ぶことが多い。

出ーたー 新念生物 モササビー

新妻エイジが描く読み切りの恋愛マンガは、『LOVE 力 A to Z(ラブぢから エートゥゼット)』というタイトルらしいです。──こ、これは、素っ転びそうなニオイがぷんぷんするぜェーーー! そんなタイトルで大丈夫か?

「恋太 & ピース」は 白鳥シュン先生の 作品ですと語るエイジの言葉は、深い! じっくりと考えてみましょうか。

まず、亜城木夢叶と白鳥・エイジの立場を確認してみます。

  • 『恋太』は、シュージンが原作を書いて、白鳥が作画する
  • 『+NATURAL』は、秋名愛子(岩瀬)が原作者で、エイジは作画

こうして並べるまでもなく、「『恋太』も『+NATURAL』も、原作者と作画担当者との合作である」と一括りにできそうな気がする。しかし、エイジの口ぶりだと、「『恋太』は白鳥ひとりの作品」だと言っているように聞こえるのです。

さらに、エイジは『CROW』・『+NATURAL』・『LOVE 力 A to Z』の 3 作品とも「自分の作品」と思っているふしがある。もちろん、『+NATURAL』の原作者である秋名愛子のことを尊重した上で。

このシーンでエイジが言いたいことは、「自分は 3 つの作品すべてを 楽しんで描いているし 自分の血や骨だと思っている」「高木先生は ちがうのでは?」──ということではないでしょうか。考え過ぎかもしれませんが……。

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