• 更新:
  • 投稿:
  • カテゴリィ:

『バクマン。』 111 ページ 「口出しと信頼」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 52 号)

Charging Bull
(暴走か!? ──それとも、モー走か)

最近は、サイコーとカヤが急接近です。

2 人きりで仕事場にいるサイコーとカヤの姿は、かなり親密そうに見えて、なんだかドキドキしてしまう。

「少年マンガだから『あやまち』はない」と油断しがちですけれど──、『DEATH NOTE』で「あやまちだらけ」の夜神月を描いた作者ですからねっ!

何かあっても、おかしくはない(ことはない)。

久しぶり だね

「亜豆は、ヒロインとしてどうなの?」というネタをこのブログでしつこく書いていますが、久しぶりに見るとかわいいですね! 最近の亜豆は「不思議ちゃん属性」が薄らいできて、正当派ヒロインに見えるから良いのかもしれません。

昔の亜豆は、「王子様を白馬」にして目の前にニンジンをぶら下げるような、どす黒いお姫様だったのじゃ……。

結婚するまで会わないというのは、自分には厳しすぎる条件です。途中で心が折れそう。でも、現在のサイコーと亜豆は、普通の遠距離恋愛を楽しんでいますね。本当に波長がピッタリと合う 2 人です。

カヤとシュージンも、良い意味で「お似合いの 2 人」ですよね。いつでもどこでも一緒にいた。そのため、会えない日々を重ねることは、カヤには耐えられないのでしょうね。あたしは 大丈夫──には見えません。

シュージンの「暴走」は、いつ止まるのか……。

非協力な行動

このページは、カヤと亜豆との温度差をよく表しています。カヤは感情的なのに、亜豆は冷静でいる。一見すると、亜豆は(カレシ同様に)冷たく見えますよね。

しかし、こういう相談事をする時には、話を聞くほうまで熱くなっては収拾がつきません。聞き手は一歩引いた立場でいるべきです。そうじゃないと、お互いにヒートアップしてギャーギャー叫び合う。問題は解決しないどころか、悪化するばかりです。

──これを自分は、「昼ドラ・韓ドラ状態」と呼ぶ。

静かにカヤの話を聞いていた亜豆も、「PCP」はアニメに ならないと聞いてビックリしています。ドラマ CD で安之城を演じられた時には、ものすごく喜んでいましたからね。サイコーとの夢に近づいた──、そう感じていただけに、ショックを受けたでしょう。

どうしたらいいの?

ヒザを抱えて涙ぐむカヤが、暴力的にかわいらしい!

たぶん、カヤと一緒に、亜豆も悲しみたかったのだと思う。自分の信じていた道がふさがった──というような話だからです。または、『PCP』がアニメにならない理由を、カヤに問い質したかったかもしれない。

しかし、私は 2 人を信じると亜豆は言った。

ここはカヤのためにも泣き言を言わないように、亜豆は力強く言い切ったのだと思います。自分自身に言い聞かせるためにも──。そうした強さと優しさを亜豆は持っている。

この亜豆とカヤが電話で話している場面は、以前のシュージンと蒼樹を思い出しますね(『バクマン。 (7)』 p.175)。あの場面は幻想的で、美しかった。

(アマチュア)カメラマンとしては、今回の構図はとくに面白く感じます。まるで、広角レンズで撮ったように亜豆を描いてある。頭部が大きくなって、足もとが小さくなっていますよね。カヤを元気づけている亜豆の、力強さを表現しているわけです。

けっして、亜豆が「頭でっかち」なのではありません!

白鳥くんは 辞めていった

お別れ会などもなく、あっさりと白鳥は旅立っていきましたね。まさに、「跡を濁さず」。

森屋のほうも、けっこう白鳥とは仲良く(口論を)していたけれど、出てくる言葉は上辺だけで空回りしている。本当に悲しんでいるのか、「悲しんでいる自分」に酔っているのか、分かりませんね。そりゃあ、折原にもツッコミを入れられるわ。

この非・粘着質なさっぱりとした人間付き合いが、『バクマン。』には多く見られます。「仲間のためなら何でもするゼ!」みたいなノリは、あまりない。それでも、ところどころ密な関係が見られます。

そう、心の底から本当に親しくできる友人は、本当は数少ない。だからこそ、大切な存在なのです。

ネームに苦しんでいるサイコーは、読み切りの順番はあとのほうを願っている。1 番期待 されてる作品が 最初に載ると以前に聞いた時とは、大違いです(『バクマン。 (4)』 p.77)。

まぁ、中♯さん情報だしなぁ……。

読み味を変えてる

シュージンと白鳥は、(サイコーがいない)ファミリィレストランで服部と打合せです。

おそらく今回もまた、『PCP』の打合せにも白鳥は参加したのでしょう。以前の感想では、その場に白鳥がなぜいるのか、分かりませんでした。『PCP』は白鳥と関係がないのに……。

バクマン。 #110-3 「一緒と別々」 時間の無駄と瀬戸際 : 亜細亜ノ蛾

今回のラストを見ると、「打合せを白鳥に見せること」が、シュージンにとっては重要だったのでは。より早く・より多くの経験を、白鳥にさせたかったのでしょうね。最後まで読めば、なぜここまでシュージンは、白鳥の連載に入れ込んでいるのかが分かる。

このトリックは、見破れなかった!

[2] このページの一番上へ戻る