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『バクマン。』 114 ページ 「恋路と歩道橋」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 03・04 合併号)

L.L.
(その一瞬は──永遠に感じられる)

今回の話は、ラブコメまっしぐらでした!

そもそも『バクマン。』は、「編集部バクロ・マンガ」──ではなく、基本は「恋愛マンガ」です。みんなみんな、ラヴのためにマンガを描いている……!

  • サイコー: 亜豆のためにアニメ化を目指す
  • シュージン: カヤとの生活のために原作を書く
  • 平丸: 「蒼樹さんと…………!」
  • 蒼樹: 「ダージリン おいしいですわ」
  • エイジ: 「シュピーン! マンガ・ラヴ!」
  • 福田: 「バイク大好き!」
  • 中シャープ: 「(やっぱり こっちは冷えるな……)」

──まぁ、いつものように後半がグダグダですケド。

手…… つないで ませんよね

吉田に言われるまで、蒼樹の手を取って逃げていたことを、平丸は気がつきませんでした。それだけ必死になっていた──と言うことですね。

でも、手をつないでいた時間は、けっして一瞬ではなかった。どうして蒼樹は、こんなことを言ったのだろう? 照れたのでしょうかね。

普段はダラダラしているけれど、いざと言う時には力を発揮する主人公と、にっこり微笑むヒロイン──。なんともラブがコメってる(c ヤマカム)展開になってきました!


普段はアメとムチを使い分けながら、効率よく平丸を「操縦」する吉田も、つっこまれると──たんなる強迫になっていきます。ようするに、マンガを描かせるためなら、なんでも言う。

ところが、今回の吉田は良い点をついています。

平丸の才能は、マンガ家だからこそ一番生かせる。たしかに、彼が幸せをつかむ可能性があるのは、マンガを描き続けた先でしょうね。

蒼樹先生だって 仕事しない男など 嫌ですよね──という吉田の「さぐり」も絶妙です。上手に蒼樹を使っている。彼女の口から言われたら、平丸もあきらめて仕事をする──マンガを描くしかない。

やめるんだ 平丸くん!

大のオトナが、大のオトナに向かって、愛の告白を止める──。全員がマジメな表情をしているだけに笑えてくる、「シリアスな笑い」の場面です。

でも、ひとの恋愛を笑ってはいけない。

本人を目の前にして、蒼樹さんは 永遠に憧れの人だから いいんじゃないのか !? と吉田は言っています。よく考えると、すごい状況だな……。

これには、蒼樹も照れたでしょうね。あるいは、「ごめんなさい こういう時 どんな顔をすればいいか 分からないの」と言うしかありません。


蒼樹さんをエサにするのは やめてくれ! 平丸は叫んでいる。そのとおりですね! 平丸は正しいことを言っている。

ただ──、つい最近まで仕事と恋をごっちゃにしていたのは、平丸なのでは……。ほんの数日前まで、恋も仕事もすべてを吉田に任せていた平丸が、もっともらしいことを急に言うのは、ずるい気がします。

ワガママでズルいところが、平丸の持ち味でしょうね。母性本能をくすぐるタイプです。蒼樹が好きなのは、福田のような「強引に引っ張っていく男」と思っていましたが、平丸のようなタイプはどうなのでしょうね。

恋愛に「タイプ」は重要ではない、と思うけれど。

平丸さん 頑張って

いつの間にかみんなが集まっていて、平丸の告白を応援している。「友情・努力・勝利」な「ジャンプ」らしい展開です。ベタだけれど、良いですね! 自分はベタが大好きです。

応援している中には、福田もいる。福田は蒼樹が好きなのでは──とずっと思ってきましたが、なんのわだかまりもなく、気持ちよく告れ! と福田は言っています。蒼樹のことは、「良きライバル」と思っていたのでしょうか。

福田を見て、蒼樹はどう思ったのだろう……。


安岡は、今まで女性と付き合ったことがないらしい。

もしや男性と…… !?

──とも思いましたが、100 回以上は告白しているそうだから、おそらく安岡は、女性と付き合いたいはず。でもそう言えば、女性と男性のどちらに対して、100 回フられるのが簡単かなぁ……(ぶつぶつ……)。

言葉遣いは悪いけれど、なかなか根性がある(アシスタントを続けている・髪型を変えない)から、安岡を好きになる女性は多そうですけどね。うーん、何が問題なのだろう……。意外と、メンクイとか。

付き合って ください

告白をする直前に、感極まって泣いてしまった──。そんな平丸を見て、情けないと思った人もいるでしょう。自分にはなぜか、彼の気持ちが分かりました。そんな告白をしたことは、ないけれど。


本当であれば、愛の告白は──望んでいる世界・楽しいことへの入り口です。どうして、泣くくらいに恐ろしいのだろう。それは、断られた時のリスクがあるからです。いままでと同じようには、会えなくなったら……。

──では、そのリスクがなければ?

自分は、1 か月のうちに 4 回も、同じ女の子に告白をしたことがあります。そのコは笑いながら、きっちりと 4 回とも断りました。

面白いことに、告白の前もあとも、2 人で普通にショッピングや食事に行っていたのです。なんとも不思議な時間を過ごしましたが、今となっては理解ができる。

つまりは──、お互いに真剣さがなかった。

とくに自分のほうは、何度も告白をしていたくらいだから、「付き合おう」という言葉に熱がない。相手の女の子も真剣に受け取っておらず、わざわざ「買い物に付き合ってくれる男友だちの 1 人」を失う理由がないのです。

「友だちのような恋人」という付き合い方もあるけれど──、平丸くらい真剣に、「結婚を前提としたお付き合い」を目指したいものですね。


蒼樹の返事は、ちょっと微妙な感じです。また 今日みたいに 会ってくださいという感じからすると、まだまだ結婚までは考えていないのでしょうね。しばらくは、ふわふわした関係が続きそう。

そう言えば、2 人とも恋人はいなかったのだから、付き合い方も手探りになるはず。恋人とは何か──結婚とは何か──、これからゆっくりと、2 人で見つけていく。

だれも将来のことは分からないけれど──、

平丸が蒼樹の尻に敷かれることは確実です。


ところで──、今回の話は、あることを思い出しました。川口たろう──こと真城信弘と、亜豆・ドリル・美雪(?)との恋物語です。もしも彼らがハッピィに結ばれたとしたら、ちょうど今回の平丸と蒼樹のようになるのでは?

つまり、今回のエピソードは、サイコーと亜豆で見たかったような気がします。この 2 人は、どうやって結ばれるのだろう……?

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