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『バクマン。』 122 ページ 「心理戦と決め台詞」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 13 号)

Officer in Blue, Harlem, 1943
ハーレムへ行きたい?──お気をつけて)

絶賛発売中の『バクマン。キャラクターブック キャラマン。』には、平丸と蒼樹が合作で 4 コママンガを描く話が載っている。本編とは微妙に(かなり?)ふんいきが違う 2 人が出てくるので必読です!

プロ同士の共同作業だけあって、仕事の指示もうんたん♪たんたんとしている。──では ここに 洋子ちゃんの パンチラを 描いてくださいと蒼樹に言うんですよ、平丸は! そして蒼樹も、はいと素直に従っている。

『青葉の頃』のヒロインである河合洋子は、外見がほぼ蒼樹です。4 コママンガの中でも、ラッコ 11 号(= 作者の平丸)は間違えて洋子のことを蒼樹さんと呼んでいる。つまりは、蒼樹自身に彼女のパンチラや下着姿を描かせているに等しい──。

──なんて高尚なプレイなのですか~!?

プロのマンガ家たちは合作がすくないけれど、同人誌ではよく見かけます。もしかすると、上記の平丸・蒼樹コンビのようなやり取りなんて日常チャメシゴトなのでは……(そうか?)。

ちくちょ~う! オレも、高校生のころに『聖闘士星矢』の模写だけで挫折せずに、必死になって G ペンを握りしめていれば良かった!

──というショボイ思い出とは無関係な感想をどうぞ。

やります!

ムダにイケメン力(りょく)を発揮している平丸一也です。1 ページ前の状況からすると、涙とよだれで顔はぐっしょりのはずなんですけどね。

ピシッとしたスーツ姿で黙っていれば、平丸はかなりモテそうに見える。それなのに、どうやらユリタン──蒼樹紅が初めてのカノジョらしい。そこから推測するに──女の子の前でも、黙っていられなかったのでしょうね。

あと、パンツ(ズボン)の裾が短すぎるから──かも。


山久と吉田は、「プロのマンガ家である平丸にアシスタントを頼むこと」を気にしていたはずです。

上で書いた『キャラマン。』での一場面は、あくまでもプロとプロとの仕事風景でした。その 2 人が、プロとアシスタントという立場に分かれるなんて、あまりにも失礼なのではないか──彼のプライドを傷つけるのではないか──と。

この当然の考えは、平丸には無用の心配でした。蒼樹と一緒に仕事ができること(というか彼女の近くにいられること)が、彼にとっては何よりも重要です。第三者から見ても、酒に酔いつぶれているよりは、蒼樹に溺れているほうが良い。

平丸だけではなく、ほかのプロ作家も同じような考え方をするかもしれませんね。そもそも、マンガ家とアシスタントは、雇用関係ではあっても主従関係ではない。立場の上下はあっても、人間としての差はない──はずです。

この三十路街道を突っ走るロン毛の天才は、蒼樹との主従関係を望むだろうけれど……。

もちろん 見に行くよ

この見開きの 2 ページには、「七峰透の仕事場はすごいね!」が描かれています。しかし、見るべきところは そこではありません。

広い仕事場を用意したり、アシスタントを確保したり、連載を始めるにあたって準備を進めているのは──、七峰です。もちろん、「判定人」たちのアドバイスもあったのでしょう。

「小杉の提案ではなかった」ことが致命的だと思います。『有意義な学園生活に必要なそれ』(長っ)に数多くの人間が かかわっていることを知り、連載が近づいている この状況で、小杉が「新連載のために何かをした」場面が描かれていない。

対照的に七峰はよく動いている。ずいぶん 立派な マンションを借りられるくらいだから、おそらく親にお金を借りたのでしょう(闇金だったりして……)。だからといって、金持ちのボンボンではないはずです。ピザの宅配をするボンボンなんて、聞いたことがない。

七峰透というキャラクタは、「やり方は気にくわないけれど、非の打ち所がないカンペキ超人」という設定だと思う。ようするに夜神月みたいな感じ。どちらも、じつにアクティブです。

「イスに座っているだけ」の L 役である小杉には、もうすこし働いて(働いている場面を描いて)欲しい。そうじゃないと、大半の読者と同じように「ワル(七峰たち)に負けるな、小杉!」と素直に応援できません。

ネーム 見てください

それにしても──、都内(集英社からタクシーで通える範囲)にゴージャスなマンションを借りて、アシスタントを 10 人前後も雇ったら、月に 100 万円以上はかかるのでは?

部屋代なんて 大ヒットすれば たいしたこと ありませんと七峰は軽く言うけれど──、そもそもこの発言こそが「フラグ」ですよね……。「数年後、そこには ギャンブル船・エスポワールに乗船する七峰の姿が!」──とならなければ良いのですが。


あくまでも51 人目の「判定人」として、七峰は小杉のことを扱っています。それに対して小杉は、担当として 言わせてもらえば──と七峰に反抗する。このやり取りが微笑ましい。小杉のけなげさがよく出ています。

服部に頼るか知恵を絞るかして、もうすこし小杉も七峰にぶつかって欲しいですね。上で書いたように、このままだと「編集者として」小杉を評価できる点がありません。「ふ」な女子が、容姿と言動を評価するくらい?

先生の彼氏 なんですよね?

「美人な女性に目がないわりにはオンナのことが分かっていない平丸」がこのページの主題です。でも、注目すべきはそこじゃない(またか)。

よく見ると、平丸は片時もペンから手を離していません。アシスタントの女性から話しかけられても、しばらくは執筆の手を止めない。誰の目に見ても、一番頼りになるのは平丸です。

そう、なんだかんだ言って、「平丸は仕事のデキる男」なんですよ。ボイコットに便乗したとき(『バクマン。 (6)』)以外には、原稿を落としたことがない。ルックスもイケているし、まだ貯金も残っているはずだし──、ここにも超人がいた。

それだけハイスペックでありながら、他人に自慢しないところが平丸の良さです。『『ジャングル少年ジャン番外編ドッキンばぐばぐアニマル』(長っっっ)の柴田亜美さんみたいに、なんだったら自分は社会の底辺じゃないかと思いこむ。

内面を ほめるなんて あやふやだし、いくらでもウソがつけます(経験者は語る)。それよりも、「顔が好き」だとはっきり言い切れる平丸のほうが、自分は好きです。

──問題は、蒼樹がどう思うか、だけれど……。


「蒼樹先生」は、笑顔で「生徒たち」をたしなめる。ほのぼのとした場面ですが──、冷静に考えてみると、こうやってアシスタントの女性 2 人が仕事を進めないから、蒼樹はピンチになって平丸を雇った。それにも気がつかず、女性たちは笑っています。

髪の毛で上手に隠れているけれど、蒼樹は青筋がビッキビキだと思う……。

本当の原案だからな

中学生のころ 1 日に何本も話を考え出したシュージンの頭脳は、いまでも健在ですね! 素晴らしい作品を生み出す人でも、作品数は少なかったり絶賛長期休載中だったりするのに(誰が?)。

プロポーズ大作戦」あらため「告白大作戦」は、少年マンガとしてアリガチです(『SKET DANCE』で 256 回くらい描かれた)。でも、それを『PCP』で やるなら面白そう!

七峰に対抗して描かれる今回の連作は、亜城木夢叶の全力をぶつける話になります。『バクマン。』の作者も作業風景をていねいに描いている。これは、実際の連載ページが見られそう! 大変だと思うけれど、ぜひとも読んでみたい!


──とそんなことは置いておいて(え?)、この場面はカヤが気になりました。なんだかいつもと違う。より若くなった気がします。とても人妻になんて見えません。

これほど魅力的なカヤさんなのに──、ビックリするくらいに亜城木の 2 人から無視されています。打合せ中は 2 人とも「仕事モード」に入るからとはいえ、ちょっとひどい。

それでも気にせずに食らいついていくカヤは、まじウザかわいい! この中腰になっているカヤがフィギュアになったら良いのにな。

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