• 更新:
  • 投稿:
  • カテゴリィ:

『バクマン。』 125 ページ 「焦慮と逆転」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 16 号)

Day 157: Snugg-Pong
(勝負するなら──しっかりと相手を見る)

七峰透は、いつも中井巧朗にやさしい。中井先生なんて呼び方をしています。もう、中井くらいしか頼りにならないのでしょうね。

母親からも七峰からも甘やかされて、一段と中井は成長していく──。横方向に。

某・魔法少女アニメにも、「常に何かを食べている登場人物」が出てきます。行動は同じなのに、中井とは絵的に大違い。月とすぽぽぽぽ~んくらい違う(?)。

参考: 派生で描いてみました。ぽぽぽぽ~ん!

そのネタを先にやる

このページ下部にある 4 つのコマは、「小杉編集が集英社へ出向いて何やらしてきた」の図です。編集部の描写もセリフもなく、時間の経過だけを表している。

──トリックのニオイがプンプンするぜェ!

具体的に小杉が何をしてきたのかは、最後にサラッと明かされているけれど──、あやしい。引っかけのように見えます。でも、ここは素直に だまされたほうが、今後の展開を楽しめるでしょうね。

香耶ちゃん かな?

シュージンが言う香耶ちゃん ピンポン 押さないというセリフが、なんだか片言な日本語で笑えます。語尾に「──アルよ」がつきそうな感じ(イマドキそんな人はいない)。

そう言えば、シュージンの仕事──原作を書く作業は、別に仕事場にいなくてもできますよね。実際に、家でコンピュータに向かって「文字だけの原作」をタイプする場面がよく出てきます。

ところが、この場面のシュージンは、仕事場でペンを持って何かをしている。仕事場・家・パソコン・ペン──、それぞれを使い分けているのでしょうか。「効率を考えて」なのか「気分によって」なのかは分からないけれど。

自分が原作者だったら、絶ッ対に原作を書くのは、気楽な家だけにしますね。仕事場へ行くのは、打合せの時だけにしたい。ただ、家にいると だらけてしまいそう。だからシュージンも、仕事場で作業をするのかも。


亜城木夢叶と七峰が、同じ号で 同じ話で 勝負するように小杉は頼んでいます。

とうとう小杉は七峰の言いなりになったのか──という場面ですが、上で書いたように、どうもフェイクな気がする。だまされないぞ!

編集長が 許可したん ですか?

この小杉の願いを疑う根拠は、「佐々木編集長と服部に許可を取った」と小杉が話しているところです。服部は面白がりそうだけれど、編集長まで許可を出すとは思えない。「前例がないからナシだ」と断わるに決まっている。

つまり、七峰に差を 見せつけてやれと言っているのは、小杉でしょう。七峰の目を覚ますために、亜城木を利用しようとしている。

しかし、これは『DEATH NOTE』であったような、「ノートを常に持ち歩いている──と見せかけて──だがしかし──」という二重・三重のトリックでしょうか。自分のようなひねくれ者はダマシと思うけれど、意外と本当に許可済みだったりして。


シュージンの反応もまた意外でした。七峰の挑発に乗る気があったのか──。やはり『バクマン。』は、バトル物みたいだ。主役もライバルも みんな好戦的で、新人たちの実力がインフレ傾向なのも、バトルマンガ的です。

内心では やる気でも、すぐに勝負に行かなかったのは、シュージンが「オトナになった」からですね。昔のシュージンは、やたらと勢いだけの発言が多かった。勢いでプロポーズ→結婚したくらいだし(それは言いすぎ)。

ネームは 無理だったけど

小杉が亜城木から聞き出した(と思われる)ストーリィは、いかにも『PCP』向きです(あとは『SKET DANCE』も)。

『有意義』には不利なのでは──とその前に、いまだにこのマンガはどんな作品なのかが見えてきません。うーん、恋愛物──だったよぁ……?


最初に読んだ時には、このシーンで七峰が知った『PCP』のあらすじは、小杉が考えたのではないか──と思いました。集英社に小杉が長くいたのは、この作戦の全体像を考えていたわけです。

小杉は「51 人目の判定人」としてではなく、編集者として──七峰のパートナとして、話のあらすじを考えた。亜城木夢叶と同じ舞台で戦える状況を作り出して、七峰にやる気を出して欲しかったのではないか──。そう思ったのです。

ただ──、そんな作戦だったら、亜城木のところへ小杉が行く必要はありません。「同じ話で競う」とサイコー・シュージンに相談したのに、七峰が違う話を描いてきたら、何が何だかわからない。

この予想は、たんなる読み間違いですね。

そうなると、本当に『有意義』と『PCP』は同じネタを描くことになる。作家同士が同意の上で同じ話を載せるなんて、現実世界ではあり得ません。そんな判断で、大丈夫か?

[2] このページの一番上へ戻る