『魔法少女まどか☆マギカ』 (PUELLA MAGI MADOKA MAGICA)

Blueberry
(ブルーベリーよりも──目に良いモノとは)

今回は、再生して 3 秒で「え!!!?」と本当に声を出してしまいました。以降、8 回くらいは叫んだ。

最初に観た時には、何が起こっているのかが分かりませんでした。目には映っているけれど、頭がついてこない感じです。もしかして、これまでの話をぶち壊しているのでは──とも思ったりして。

ところが! 見終わったあとは、とても感動しました。これまで以上に、魔法少女たちのことが好きになりましたね。ああ、良い作品と巡りあえたな──と実感できる ひとときです。

第 10 話 「もう誰にも頼らない」

1 巡目: 出会い

「暁美ほむら」という同姓同名の人物が出てきたのか──と思った冒頭の場面です。メガネのよく似合う気弱な少女が、どうやってあの文武両道な彼女になったのだろう。

ほむらとは対照的に、イキイキしている鹿目まどかは新鮮で、見ている こちらも楽しくなってきます。クラスメイトたちと同じ気分なのに、はしゃいじゃって! と言う彼女はブリリアントかわいい!

初めて聞いた転校生の名前(ほむら→炎)から燃え上がれ~というイメージをふくらませるなんて、まどかは感性が豊かですね。この時間軸の彼女は、勉強もできる子なのかもしれません。

まどかに名前を褒められた上に、格好良くなっちゃえばいいんだよと励まされ、照れている ほむらも かわいらしい。

この 2 人で保健室に向かうシーンは、第 1 話と対比させてあります。「ほむら」という名前に対する感想がまるで違う まどかのことを、あの時の ほむらは、どう思ったのだろう……。怒っているようにも見えたけれど、「守るべき対象」と確認できて安心したのかも。


もう二度と見られない──と思っていた巴マミが登場して感激です! 「マミのテーマ曲」(仮題)は、彼女のために今まで取っておいたのですね。久しぶりに この曲が流れた時には、本当に感動しました。

すでに魔法少女になっていた まどかは、クラスのみんなには内緒だよ! と元気いっぱいに(弓も)張り切っている。ああ、そう言えば、第 1・2 話のころは明るい子だったよなぁ──と思い出しました。

ちなみに──、「マミを下から見上げるカット」がこの直後に入るけれど、いっさい見えませんので注意が必要です(何が?)。

まどかとマミとの連携も格好いい。2 人とも戦闘に慣れているように見えて、まどかはキュゥべえと契約したばかりなのが信じられません。この時間軸の まどかも、「天才魔法少女」だった。


またもやマミは、マミって命を失ってしまう──。

ただ、第 3 話とは比べものにならないほど、マミの亡きがらはキレイです。先輩としての手本も十分に示せただろうし、最後の魔女まで生き残って、彼女には これが最高のエンディング──というのが悲しい。

「ワルプルギスの夜」戦での まどかは、さらに漢(おとこ)らしくなっている。すべての話の中で、この時の まどかの声が、一番りりしい。全方向に全力でフラグを立てまくって、魔女に飛び込む まどかは、少年マンガの主人公みたいです。

ほむらにとっては、まどかは あこがれの対象であり、希望そのものでした。そして、絶望の象徴にもなっている──。

2 巡目: 気付き

ほむらが「電波少女」すぎて笑えました。「舞い上がっちゃってますね、あたし」(第 5 話の さやか乙)状態になっている。

まどかの爪のマークや指輪も確認せずに突進しているけれど──、もしも彼女がまだ未契約だったら、ほむらは どうするつもりだったのでしょうか? 「鹿目さんも一緒に、魔女と戦おう!」と目をキラキラ輝かせながら契約をせまったのかな。──ほむべえ


ゴルフクラブを振り回す魔法少女とは、かなり斬新です(魔法?)。急に「萌えアニメ成分」を補給しに来ましたね。本当に新しいのは、「自宅で爆弾を自作する中学生」だけれど……(「ボムらちゃん」)。

魔法少女になっても、ほむらの運動能力は、あまり変わっていないように見えます。しかし、あんなにドラム缶を変形できている。おそらく、持久力はほぼ変わらず、腕力は向上しているのでは?

いずれにせよ、魔女戦では役に立たないけれど……。


第 10 話には、魔女が何人も出てきました。その中でも、首がマミないセーラー服の魔女が一番好きです。

この魔女は、いつものように造形は不気味だけれど、「普通のアニメーション」している。第 3 話の「お菓子の魔女」(シャルロッテ)以来ですね。「イヌカレー薄味」という感じ。

SPECIAL|魔法少女まどか☆マギカ
魔女図鑑 「委員長の魔女」 | SPECIAL|魔法少女まどか☆マギカ

3 人で仲良く楽しく魔女と戦う姿は、まるで部活動です。こういうシーンを長く観ていたいけれど──、「魔女の正体」を知っていると、複雑な心境になる。「グリーフシードを浄化して魔女を人間に戻す方法」があれば良いのに……。


異形の姿と化す まどかをみて、「魔法少女の魔女化」を ほむらは初めて知ったようです。──ということは、マミは普通にお亡くなりになったのか……。

この直後に時間が巻き戻されるのですが、そのきっかけは「ほむらの意思」なのか、「自動」なのかが気になりました。おそらく、「ほむらが心の底から絶望した時」を引き金にして、強制的に戻るのでしょう。何度でも──。

3 巡目: 2 つの願い

このルートは、かなり異質でした。

まず、公開されている限りでは、このルートだけが「魔法少女チーム」を結成している。彼女たちが一緒に戦っている話も、ぜひ観てみたかった──と言いたいところだけれど、あまり楽しくないかも。なぜなら──。

2 巡目までは魔法少女として登場しなかった さやかは、ほむらに対してものすごく冷たい。たしかに、命がけで魔女と戦っている最中、急に近くで爆発が起こったらキケンです。彼女の気持ちもよく分かる。

でも──、さやかって飛び道具を使えるんだよなぁ……(第 5 話を参照のこと)。

マミも、ほむらの能力に物足りなさを感じている様子です。「いつも優しくて気品のあるマミさん」という印象が強い彼女の、あきれているような表情は見たくなかった……。

──いやいや、短時間ながらも「時を止められる能力」は、使い方しだいで最強の補助魔法になります。なにしろ、「絶対命中するティロ・フィナーレ」が撃てる。

ここで ほむらを責めたり、武器を用意させたりするのは、あきらかに的外れだと思う。うまく機能していないチームだということが、丸わかりです。


それでも、何とか佐倉杏子が仲間になるまで戦ってきたのに、さやかは魔女になってしまった……。この時間軸でも、原因は上条恭介と志筑仁美でしょうね。

まどかが披露する「さやかちゃんやめて! の舞」が見事で、何度も見直しました。途中で思いっきり顔面をひかれている まどかは、面の皮オリハルコン製かわいい!


衝撃の「マミマミ大暴走」ですが──、さすがにベテランだけあって、意外と冷静です。戦闘力が高そうな順に始末している──。

マミが ほむらを拘束した理由は、防御力が高い盾を封じる目的だったと思う。それと同時に、時間操作の魔術も使えなくなっているように見えます。第 8 話の杏子も、似たようなことを言っていましたね。

まどかも、マミのソウルジェムだけを冷静に狙っている。なるべく苦しませずに──という思いから出た行動ですが、判断の早さが恐ろしかった。尊敬すべき先輩であり、苦楽を共にした仲間なのに──。

もちろん、ほむらには「また、まどかに助けられた」という事実しか見えません。


ワルプルギスの夜との戦いを終えて、鹿目まどか(声: 悠木碧)と暁美ほむら(斎藤千和)が話し合う場面は、ちょっと正常な神経では見られませんね……。声優さんの演技力に聴き入りました。

力尽きる寸前といった感じの まどかも、言葉にならない ほむらの絶叫もすごい。

まどかと一緒に「人間としての人生を終える」ことは、ほむらには理想の最期だったのでは。魔女になるにせよ、心中するにせよ──。

でも、2 人で怪物(魔女)になって世界を破壊するのは──、「タイトルが平仮名で 4 文字の某・メルヘンチックなマンガ」と同じエンドだからダメです!

4 巡目: 最悪と最高

第 1 話の冒頭に出てきた「夢」は、今回の時間軸のことでした。あの映像は第 11・12 話あたりの話だと思っていたから、ビックリです。

──いや、ほむらは「過去に戻っている」けれど、違う時間軸に来ているはず

ということは、ほむがループするたびに、いろんな時間軸の まどかたちを死なせているのでは

ほむらの悲痛な叫び声が痛々しい──。

じつは、ワルプルギスの夜に勝利した──とハッキリ描写があるのは、この時だけです。ほかの時間軸では「相打ち」と見られているけれど、「魔女は逃げた」のかもしれない。

ワルプルギスの夜を一撃で倒すほど強い まどかは、あきらかに別の時間軸とは異次元の強さです。どうして、この時の彼女は、これほど強力な魔力を持っているのか?

もしも「契約するまでの時間が長い」(= 多くの絶望を目にした?)ことがその条件であれば、第 9 話まで(第 11 話以降)の時間軸でも、まどかは「最悪の魔女」になってしまいます。キュゥべえの喜ぶ顔(無表情)が目に浮かぶ──。


力尽きて奈落の底へと落ちていった ほむらと、時間を巻き戻す直前の場面とは、つながっていなくて違和感があります。これは、なぜでしょうか?

魔女化した彼女の性質から考えると、おそらく、(ほむらを含めて)「みんなを救いたい」という願いを込めて、まどかは契約したからでしょう。

SPECIAL|魔法少女まどか☆マギカ
魔女図鑑 「救済の魔女」 | SPECIAL|魔法少女まどか☆マギカ


最悪の魔女の誕生は、キュゥべえにとっては最高の終わり方です。どうやら、彼のノルマを達成するには、下記の 3 点を満たす必要があるらしい。

  • まどかが魔法少女になる
  • ワルプルギスの夜を倒す
  • まどかが魔女になる

これは、かなり厳しい条件です。現に、キュゥべえが成功していると思われるほかのルートは、2 巡目だけでした。3 巡目の最後で ほむらを止めなかったことも謎です。

キュゥべえからすると、「失敗したら、別の惑星に行くだけだからね」と思っていそうな気がする。

5 巡目(以降): 孤独な戦い

第 9 話までの話は、単純に見れば 5 巡目だと思われますが、おそらくそれ以上の時間を巻き戻していると思います。なにしろ ほむらは、数えるのを あきらめるほど多くの死を見続けてきたから──(第 4 話)。


最後のオープニング曲が最高でした! いつもと同じ曲を、いつもとは違うタイミングで流しているだけです。ところが、いつもよりも歌詞が耳に心に染みる──。

じつは、歌詞の内容が、ほむらのことをテーマにして歌っていた(らしい)と分かるのです。ばくぜんと「まどかのテーマ」と思っていただけに、不意を突かれました。彼女を見守り続けた──彼女になりたかった ほむらの曲と言えるでしょう。

これほど効果的なテーマソングは、初めて聴きました。

歌っている 2 人組の「ClariS」(クラリス)は、まどかたちと同様に現役の女子中学生とのこと──。

おわりに

第 10 話はエクセレントでした! このまま「私の戦いはこれからよ!(応援ありがとうございm」と終わっても良いくらいです。ところが、まだ 2 話も残っている。

もうここまで来たら、「最後に夢☆オチ」だろうが「いきなり実写」だろうが「監督が出てきて『現実へ帰れ!』」だろうが、大満足です。でも、期待のハードルを軽く飛び越えるのだろうなぁ……。

次回・第 11 話のタイトルは、「最後に残った道しるべ」とのこと。この終わりのない ほむらの戦いにも、ようやく希望が見えてきたのでしょうか。それとも、ラスト・チャンスしか残されていないような、絶望的な状況だったりして──。


ここまで見てきて、キュゥべえが言う魔法少女になれる「資格」とは、「絶望と希望の両方を知った少女」なのでは──と思いました。のほほ~んとしている仁美が魔法少女にならない(なれない)理由は、これかも。

なんとなく、表にしてみました(まどかは 4 巡目):

『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する少女たちの希望と絶望
↓氏名 | 分類→ 絶望 希望(願い)
巴マミ 事故により死にかける ここから生還したい!
美樹さやか 恭介に思いが届かない 恭介の手が治って!
佐倉杏子 一家でギリギリの生活 父親の話を聴いてくれ!
暁美ほむら まどかの死を見届ける 出会いをやり直したい!
鹿目まどか ワルプルギスの夜を目撃 自分の力で皆を救う!

2011-04-01T12:47:31+09:00 追記

おっと! 「絶望を知っている」ことが条件だとすると、第 1 話の まどかと さやかは当てはまらない……。うまくこじつけられて「\どや/」っとしましたが、甘かったですね。

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