• 更新:
  • 投稿:
  • カテゴリィ:

『バクマン。』 126 ページ 「分析と結果」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 17 号)

Copy Cat
(コピー機では──生み出せないモノがある)

これまで謎だった「判定人」の素顔が見え始めました。

まず彼らに言いたいことは、いい加減に IE は窓から捨てろ!──ではなくて、ウラ・オモテが激しすぎるということです。裏会議用の場所まで作って、七峰透の陰口を言い合っているのは気味が悪い。

そもそも「人の作品にあーだこーだ言い合う連中」なのだから、このような状況は当然でしょうね(自分のことは棚上げ)。

それはそうと、思いついたネタがこちら:

「けしか・らん子でーす!」
「.。oO(眠り子でーす ZZz)」
「くすk ──笑い子でーす!」(なぜ言い直した?)
「「「3 人合わせて、nobuo でーす!!!」」」

表の会議より こっちばっかり

この場面のチャットで興味深いことは、次の点です。

  • 『シンジツの教室』の時にいたメンバは脱会済み
  • 誰も責任感なんて持って参加していなかった
  • nobuo がイジワルなお姉さんかわいい!

『シンジツ』を作り上げた協力者が、現在は 1 人もいない──。『有意義な学園生活に必要なそれ』の失敗は、これが原因なのでは。ものすごく単純な考えだけれど、そう思ってしまう。

結果的に、人数を増やしていったことが、破滅の序曲でした。しかし、そんなことは、やってみたあとで分かることだと思う。みずから行動した七峰を、自分は支持します。


「判定人」の boss と SUGI は、なんというか「そのまま」なイメージの人物でした。後ろ姿だけなので詳細は不明ですが──、

boss は相田編集に似ている

もしも彼が本当に相田だったら、ものすごい どんでん返しだけれど──、まぁ、それはないでしょうね。そんな意外性は、もっとほかのところで使って欲しい。

意外と言えば、nobuo が女性だったことには驚きです。あまり彼らの差異を意識して読んでいなかったけれど、たしかに nobuo はていねいな口調ですね。

2011-04-07T10:42:22+09:00 追記

──というのは今回の話で、過去の nobuo は乱暴な口調の人物でした。この記事のコメント欄をご覧ください(ご指摘ありがとう!)。

とても同一人物とは思えないような書き込みの差から見て、3 人で交代しながら書いているのかもしれませんね。そういった交換トリックが、現実世界の Twitter やブログでもあったりして(ここのブログとか?)。

見たところ彼女たちは OL で、どうやら就業中らしい(自宅でのコスプレという可能性あり)。いや、ひとりが眠っているところを見ると、仕事が終わったところでしょうか。この 3 人を合わせて「nobuo」なのかも。

中心となっている彼女は、おそらく「のぶこ」という本名だと思う。そうだとすると、「k がない」ということに何か重大な深層心理が隠されているのではないか──。じっくり研究する価値があると思いま──すん(どっちだ)。

どう転ぶか ……

自信たっぷりだったはずのシュージンが、緊張でヘンな顔になっていますね。すでに顔芸は、サイコーの専売特許ではないのか……。主人公あやうし、です(そう思っているのは私だけ?)。

サイコーとカヤが仲良く雑煮を食べている(チューイング・ガムの可能性あり)。この 2 人は、いつも仕事場だと妙に接近していますよね。

「週刊少年ジャンプ」らしからぬ想像をしてしまう──こともなく、微笑ましく思います。言うまでもなく、シュージンは仕事場ではカヤとイチャイチャするようなことはせずに、わざと距離を保っているのでしょう。

その気づかいは、いつも奥様が台なしにするけれど。


一方の七峰は、亜城木たちとは対照的です。「ネトゲ廃人」(ネット・ゲーム依存症)みたいになっている。さわやかな好青年な彼は、どこへ行ったのだろう? きっと、「きれいな中井さん」と一緒に、夢の世界へ旅だったのでしょうね……。

正月は過ぎているから、七峰は休暇中ではなく、原稿を描いているはずです。心身ともにプレッシャが のしかかる中で、仕事をしなければならない──。社会人としては当たり前のことですが、同情してしまう。

よし このくらいで ……

コピー機を使った作戦は、素晴らしいトリックが見られるのかと期待しました。単純だけれど時間稼ぎには効果的だし、「なんでも 1 人でやれる七峰」と「どんくさい中井」の特性を上手に利用している。

この作戦の難点は、七峰が部屋を出て来る時に、パソコンにロックをかけていたら終わり──というところですね。中井の潜入が成功したのは、七峰の心に ゆとりがなかったからです。もう、言葉づかいも表情も、猫をかぶる余裕がない──。

しばらく 何も喋るな

この場面の中井には、本当にあきれました。これだけ引っ張っておいて、みんなに「がんばれ」と言うだけとは──。あ、これって、時事ネタ? 不謹慎?

長年マンガ業界にいた立場から的確なアドバイス送る──みたいな展開を期待していただけに、がっかりの三乗根でした。どこまで他人任せな人間なんだよ……。


中井の行動には嫌悪感を感じましたが、描写としては現実的です。彼も七峰も、「追い詰められた人間」を(デフォルメしているとは言え)よく描けている。

たとえば、よく自分は金欠になります。毎月の支出と給料日・収入はほぼ固定されているから、「○日には□円が必要」と分かりきっている──はずなのに、給料が入る前に使い切ってしまう。そうなると、「お金がない」という事実しか考えられなくなるのです。

何日もずっと、お金のこと──自分の馬鹿さ加減──クレジット・カードが使えなくなる不安──なによりインターネット(= 命)が止められる絶望──などを考え続けていると、脳が牛乳を拭いたぞうきんを干したようになる。

第三者から見ると、今回の中井・七峰は失笑せざるを得ません。落ち着いて状況を客観的に見れば、おかしなことを言っている・していると分かるはず。同じことを、自分自身も常に意識しようと思います。

彼らを反面教師にして、賢明に行動していこう。

何してるんだきさま

中井に対して七峰が怒るなんて、これが初めてです。七峰にとって、もっとも頼りになる人間だけに、今までは特別な待遇をしてきました。それも、これで終わりですね……。

この「NN コンビ」は、服部が言う「化学反応」を起こすと思っていました。亜城木夢叶のように、お互いに協力し合って成長する──と。

そうならなかった理由は、七峰も中井も、お互いのことを利用し合っているだけで、尊敬の気持ちがないからです。それでは信用も信頼もできません。

世の中、そんな関係ばかりですケド。


ざっと読むと、今回の話は「七峰の仕事環境が壊れたのは、中井のせい」と思ってしまいますよね?

でも、中井がやらかす以前に、「判定人」たちは「峰」にほとんど見切りをつけていました。それに、今回の最後を見れば、どちらにしても「判定人」は逃げていったはず。中井は、トドメを刺しただけです。

さて──、作者は、中井をどう描きたかったのでしょうか。それが分からない。憎らしくて たまらないからわざと嫌われるように表現しているのか、それとも、好きで「イジって」いるのかな……。

[2] このページの一番上へ戻る