バクマン。 #128-2 「似顔絵とひやかし」 ハチ公とスタッフ

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『バクマン。』 128 ページ 「似顔絵とひやかし」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 19 号)

Hachiko dog statue with flowers…
(あなたの帰りを──待っている)

今回は「ギャル」が登場します。小畑先生の「リアルなマンガ絵」で描かれると──、なんだかグロテスクに見えてしまいました。グロかわいい──?

田島昭宇先生の『多重人格探偵サイコ』に出てきそうな彼女たちです。たぶん、この一番前にいるモッサリとした髪型のお姉さんが、生きたまま■を▲されたりするんだろうなぁ……(?)。

小畑先生と田島先生は、「水瓶 3」(みずがめすりー)という名前でユニットを組んでいるから、本当に「通りがかりギャルズのデザイン: ゴリラ・キック」だったりして。

参考: 小畑健 #交流 – Wikipedia

色紙に 1 枚 500 円

今回のサブタイトルにある「似顔絵」って何のことかと思ったら、なんと、似顔絵だったのか(?)。

かつて、「ジャンプ」誌上で競い合ったライバルが、いまは路上で似顔絵を描いている──。そのことを聞いたシュージンの反応は、かなり冷たい。中井が過去に取った行動のせいですね。


真城と福田はお節介過ぎだ──とシュージンは言うけれど、いつも動くのは福田だけなんだよなぁ……。サイコーは、いつも心配しているだけです。

今回も、福田に相談するだけ相談して、サイコーは家でお仕事かと思ってしまいました。ごめんね(棒読み)。

おじさん 描いて

中井の行動力にはビックリです! (社会人だから当たり前とはいえ)母親に頼らず、イナカにも帰らず、すぐに似顔絵描きを始めたのは偉い。

シュージンが皮肉めいて話していたけれど、似顔絵描きは、たしかに中井のスキルを生かせる仕事です。一時期はマンガ家を目指していたはずの彼は、良い意味と悪い意味の両方で、プライドを捨てられる。

ただ──、中井は、アシスタントの仕事を別の出版社へ探しに行けば良かったと思います。彼の腕前なら、どこでも やっていけるはず。

──まぁ、「ジャンプ」のマンガで、そのような展開は あり得ないけれど……。

うん… 悪くない

絵を描く技術は、一度上達したら、ヘタになることは ないそうです。中井の画力も、まったく衰えていません。初対面の「イマドキお嬢様」に褒められる絵を描くなんて、相当な技術力ですよね。

中井の絵も、一般ウケしないか古い絵柄になっていたら、読者も「ああ、中井も完全に終わりだな」と思えるのに……。いや、ほとんどの読者は、とっくに彼を見放しているかな。

彼のことを見捨てられない福田は、なんだか怒っている。おそらく、「七峰の仕事場で問題を起こした」ことよりも、「道ばたで才能をムダ遣いしている」ことが許せないのでしょう。

俺のマンガが アニメになる

福田自身も 2 人のアシスタントも、音楽をやっていそうな格好をしています。いまの中井も、ミュージシャンか芸能人みたいに見える。4 人でバンドを組めそうな感じです。──ただ、容姿的に見て、音楽性はバラバラですけどね。

この時点で中井が福田のアシスタントになっていたら、まだ立ち直れたかもしれません。あの女っ気のない場所にいれば、中井の煩悩も抜けていく──かな(余計に濃縮される?)。

おじさん すごく上手いから

メイン・ヒロインであるはずの亜豆(あまめ──だっけ?)は全然出てこないし、カヤは「お掃除お姉さん」と化しているし、岩瀬はヒステリックなバービーみたいになっているし、最近になって また出番の増えてきた蒼樹紅こそ『バクマン。』のヒロインだ!

──と思っていたけれど、この「名もなき子」さんは、次期ヒロイン候補として期待していました。白鳥シュンの母親(髪型)と、姉の人美(目元・ふんいき)とを合体させたような容姿なのが、ものすごく気になる。

もしかして、シュンよりも前に家出していた「もう 1 人の姉」なのでは──などと妄想したり。


この場面だけを見ると、モテモテ中井さんのところに福田が恋のジャマをしに来ているみたいで、なんだか笑え──「笑えないよ」(岩瀬)。