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『バクマン。』 130 ページ 「熱と灰」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 22 号)

Anonymous at Scientology in Los Angeles
(「愉快犯」では──済まないこともある)

自分が大好きなアニメ作品・『魔法少女まどか☆マギカ』は、最後の 2 話分だけ、 1 か月ほどテレビ放送が遅れました。その理由は、大まかに言えば「作中に避難所のシーンがあるから」と言われています。

魔法少女まどか☆マギカ 第 11 話 - 最後まで残る思い : 亜細亜ノ蛾

大震災の影響により、東日本だけではなく日本中が被害を受けていた時期だから、仕方がないでしょう。納得はできる。

しかし、現実世界と創作物とを混同するようなことは、とても文化的・近代的な考え方とは思えません。「山より大きな巨人」や「柳の下の幽霊」をおそれるようなものです。

どうか、マンガに描いてあることをマネして、手足をゴムのように伸ばしたり、黒装束と日本刀を具現したり、死んだ人間をリスクなしでホイホイ生き返らせて操ったり──、そんな人たちが現われませんように。

油断しちゃった…

夫が出かけている間にご飯を食べていた妻──、なんだかこれも、落語や怪談に出て来そうな話です。

参考: 二口女 - Wikipedia

元気な時にはシュージンの前でも ちゃんと食事をしているカヤですが、こんなに てんこ盛りじゃなかったような……。おかずがない(ように見える)ところも気になる。まぁ、「回復して良かった」ということを表しているのでしょうね。

そのうちカヤは、「すっぱいもの」を欲しがりそう。


前の場面で、暗記していた『あしたのジョー』の一場面を語り合うシュージンとサイコーの姿を描きました。この場面では、カヤが『PCP』のワン・シーンについて話している。

自分の作品の内容を奥さまが暗唱するなんて、さぞかしシュージンもうれしい──わけがないですよね……。まさか、こんなニュースで「完全犯罪」を目にするとは、思いも寄りませんでした。

こういうマンガが ありまして

いくら類似した犯罪が起こったからといって、作中の事件──しかも「会話をしているだけの場面」を引き合いに出すのは、やり過ぎです。カヤが言うように、著作権の問題はどうなっているんだろう。まさか、佐々木編集長が許可を出したとも思えない。

そもそも この場面では、「たとえ銀行から何も盗らなくても、セキュリティー 会社の信用 ガタ落ちになるから、(本当の)『犯罪』はやめよう」と話し合っている。それを「マンガが悪い」という具合に映すのはフェアじゃない。

まぁ、「マスコミが公平だった時代」なんて、あったかどうか知らないけれど……。


かなりシリアスな場面で笑える要素は皆無なはずですが──、シュージンがカヤを寝かせたのは、「食べ過ぎを警戒して」なのではないかと思ってしまいました。人妻とはいえ、若い女性がお茶碗山盛りは、ないよね。

絶賛発売中で必読の『バクマン。キャラクターブック キャラマン。』によると、カヤは「特技: 格闘技」と挙げられている。でも、このままでは、「大食いキャラ」が定着しそう。

バストにウェストが追いつく日も近い──?

主人公が 完全犯罪を

事件が発生した その日のうちに『PCP』のページを用意できるなんて、手際が良すぎる。ただ、マンガならではの「御都合主義」であることを差し引くと、それだけ有名な作品になった──ということでしょうね。

──有名税にしては、高すぎる。


前のコマとは話している人物が変わっていますが、シュージンからの電話からすると、同じ番組でしょう。「事情通」による事件の解説ですね。

そして、この番組を放送しているのは、『DEATH NOTE』にも登場した「さくら TV」でした!

もしかして、あの出目川ディレクタが仕組んだ番組なのでは。──と思ったけれど、たとえ世界観がつながっていても、2016 年の現在、彼はいないはずだよなぁ……。出目川仁の意思を継ぎし者(なんだか格好いいな)による構成ですね。

「PCP」… 大丈夫だよな?

こんなにも早く実際の犯罪と『PCP』とを結びつけた理由を、上では「有名だから」と考えました。しかし──、ほかのチャンネルでも取り上げ始めたとなると、「他局(さくら TV)に負けるな!」という意図が見え隠れする。

各マスコミや政治家が束になって、「犯罪を増長させるマンガを規制しろ!」という見当外れのことを言い出す──と予想できます。まったく筋違いな「少年犯罪の増加・凶悪化」と結びつけたり。


現段階で、「ジャンプ」の編集部にも作者にも(おそらく)無許可で、テレビ局が『PCP』の名を挙げたことは、すでに問題には ならないでしょうね。たとえ集英社からクレームが来ても、キャスタに「おわびします」と頭を下げさせればいいだけです。

創作物をマネて犯罪を犯す人間が、一番(頭も)悪い。しかし、このマスコミの対応も許せません。もう完全に、『PCP』アニメ化の道は、閉ざされましたね。

さて、問題なのは、この事件を受けて「ジャンプ」編集部がどう動くか。こんなことで『PCP』を打ち切るようであれば、マンガなんて描けません。さすがに、それはないでしょう。

しかし──、アンケートの順位が急落して、けっきょくは『PCP』の打切りという展開も見えてきた……。

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