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『バクマン。』 142 ページ 「新人とベテラン」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 34 号)

There's Always One
(4 つの中で── 1 つだけ特別?)

『バクマン。』には、「少年誌は少年の物」という主張が多い。今回の福田も同じです。

でも、『中年』いや『老年ジャンプ』というセリフは、今週号の表紙に対する当て付けに聞こえてしまう(「ジャンプ」で一番長く続いている作品と、そのドラマの主演者が表紙)。

「週刊少年ジャンプ」の看板マンガも、国民的アイドルグループも、みんなみんな中年ばかり……(あ、ファンから石を投げられそう)。

たとえ スベっても…

キムの極論も、それが 雑誌の ためと言われると、班長の相田も返す言葉がありません。「ジャンプ」の編集者としては、正論を語っている。

ただ、そのせいで多少面白くない作品を読まされる、読者のことも考えて欲しいです。「週刊少年ジャンプ」は、若い作家のために用意された実験場なのかと思ってしまう。

雑誌は読者のためにあるのか、作家のためか──。

──「編集部(会社)のため」が本音だろうけれど。

読者からすれば、面白いマンガであれば、作者は誰でも構いません。わざわざ「新人作家」の過去を調べてネットに書き込みするような、ごく少数の意見を取り入れる必要はない。──と思う。

「マンガは面白ければいいんだ」と語っていた、佐々木編集長の意見も聞いてみたいところです。──マンガうんぬんの前に、「年齢がいっている」とか「おっさん」とか「高齢」という言葉自体に、ビキビキ反応したりして。


自分の中で小杉の印象が悪くなる一方です。まるでどこかの首都圏の電力会社のように、評価の底が見えない……!

最近の小杉は、「年配者の相手はイヤだ」しか言っていません。キムの発言のような大義名分も何もない。小杉は、サークル活動でもしに集英社へ来ているのでしょうか?

つい最近、若い作家の チャンスを与えられていたのに、小杉は成功に導いていません。七峰透が「判定人」の協力を得られなくなった時に、小杉が自分でネタ出しを手伝うでもなく、そのまま打切りを待つだけでした。

あの港浦ですら、自分で考えて(服部の言葉をヒントにして)、作品のセリフに生かせそうな書籍を買いに走っている。小杉に できたのは、「一緒に頑張ろう!」という口先だけの励ましくらいです。

若き天才・七峰透の機会を潰し、高齢作家の相手も断わる小杉に、明日はあるのk ──いやない。

七峰のことを「失敗した作家」ならまだしも、「才能がない」として認識している人が、『バクマン。』内の編集者にも、読者にも多そうです。彼は、サイコーも新妻エイジも認めた天才的な画力の持ち主ですよ!

また 1 位 獲り損ねたか

福田真太の『ロードレーサー GIRI』は、もう普通に 3 位内を獲っている。『CROW』と競ったことで実力を付けた上に、アニメの影響も大きいでしょうね。現実の「ジャンプ」でも、前半のページに載っているのは、アニメになった作品ばかりです。

あらためて考えると、アニメ化なしで上位にいる『PCP』は すごい! DVD やブルーレイのみの販売や、深夜枠の放送で、アニメを作っても良さそうですよね。


雄二郎も正論を言っています。普段は おちゃらけているけれど、発言は まともなんですよね。彼と比べると、もう 1 人の服部は「やる気がある」「刺激になる」しか言っていない……。

連載になっても すぐ打切りになるのは、(実力不足の)新人に機会を与えすぎたか、やり方が間違っているか、何か問題がありそうです。このセリフは、編集部へ向けた大場先生からのメッセージだったりして。

11 月の読み切り 3 連弾

「少年スリー」は、デビュー前のサイコーとシュージンが、ダメ原稿持ち込もうとしていた雑誌です(『バクマン。 (1)』)。そのため、「二流雑誌」という印象が強かった。

今回の福田の発言によると、「ジャンプ」・「スリー」・「ハッスル」・「キック」が 4 大少年誌だそうです。これは明らかに、現実世界の雑誌と対応していますよね。もしかして、新井や東などの作家も、モデルがいるのかな……。

その「四天王」(?)たちを そろえた所に、「黒幕」の意図を感じました。「こんなにも(作画の)実力がある人たちを戦力外と通告したこと」に対する反論に見える。

過去の 作家さん祭

まだサイコーもシュージンも のんびりとしています。若手作家のデビューには影響が出たとしても、亜城木たちに被害が出ていないからでしょう。しかし、これから先のことは分からない。

「黒幕」の動きからすると、若い作家に 活を入れようと してるといった、前向きな計画だとは思えません。初期の七峰透のように、「ジャンプ」を小バカにしたような作戦に見えます。

かつての川口たろうと同じく戦力外の通告を受けて、復帰できずに この世を去ったマンガ家の息子が「黒幕」──という展開を考えました。父親を無念を晴らすために戦っている。


『ぱんちらファイト』の短期集中連載が始まった件で、本筋とは別のことを考えました。それは、『ぱんちら』のアイコンが まるで万乗パンツだなぁ──ではなく、下のようなことです。

雑誌で連載しているマンガは、「長期の連載 = 勝利」という等式に支配されている。この方程式どおりであれば──、「ジャンプ」で一番面白い作品は、アレだよなぁ……。本当に?

とくに「ジャンプ」では その傾向が強くて、コミックスの 2-3 巻あたりで終了した作品は、「打切り」と呼ばれます。しかし、数巻で終わった名作も多い。まさか、『レベルE』を駄作と思っている人はいないでしょう(「少年誌に向いているか?」は さておき)。

最初から短期と決めて連載を始めるのも良いと思います。若いマンガ家に多くの好機を与えることにも つながる。ダラダラと延命させて、つまらなくなるよりは、数倍マシだと思います。

または、数話分の読み切りを何作も載せていくというスタイルも面白そう。かつての『アウターゾーン』や『レベル E』に近い作品ですね。

「つぎつぎに新しいアイデアを出せる原作者」さえいれば、「短期の連載を延々と続ける」ことも可能です。個人で実現するには、そうとうの才能と努力が必要でしょう。そこで、「判定人」のように「複数の頭脳」で原作を考える工夫も必要です。

──と書いてきて思ったのは、一番の難関は「いまの『ジャンプ』の読者が受け入れるかどうか」になりそうな気がする。けっきょく、「新しい王道バトル」しか求めていないのでは……。

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