『バクマン。』 147 ページ 「使い捨てと闘争心」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 41 号)

Koei: 戦国無双3 (Sengoku Musou 3) booth
(荒ぶる男どもが──戦う場所へ)

とうとう『バクマン。』も 3 周年を突破しました! 色鮮やかな表紙とセンタ・カラー、さらには「キャッチフレーズ グランプリ 2011」の優勝作品も含めて、この作品を祝福しています。

全部、描いているのは作者の小畑健さん自身ですケド。

お祝いのケーキを自分で焼いている──みたいな感じ。

カラー扉絵

表紙のことを「色鮮やか」と表現しました。この扉絵は、さらにカラフルで まぶしい──ようには、見えませんよね? 色を抑えめに(彩度を低く)使っているからです。秋色の仕様ですね。

小畑健先生は、色と構図の構成が いつも素晴らしい!

ヒロインたちやシュージンの髪の毛を見ても分かるように、ツヤをなくしたマットな質感にして、ここでも派手さを控えめにしている。こういう工夫をすることで、「色が散らかる」ことを防ぐのです。

一方、サイコーの髪はテッカテカだった。

亜豆の胸を揉んでいるようにも見えるし。


平丸一也が集合絵に登場する時には、蒼樹紅のことを意識していることが多かった。蒼樹一筋! の彼らしいですね。

ところが今回は、よりによって平丸は──蒼樹を踏みつけています。どちらかというと、「蒼樹から逃げている」構図にも見える。

あるいは、「友だちと仲良く追いかけっこ」みたいな感じ。本当に、平丸と吉田はラブラブだよなぁ……。

蒼樹は、福田のことを見つめているような感じです。

福田真太と蒼樹紅は、お互いにヘソ曲がりなところがお似合いだし、一時期はかなり親密にしていました。もう、そのころには戻れないのか……。蒼樹をめぐって、福田と平丸が争う展開も見てみたい!

全ては 僕達に勝つため

七峰透の遊び部屋には、巨大なオーディオ・システムビリヤード台が置いてあります。そんなゴージャスな空間なのに──、『PCP』のポスタがデカデカと貼ってある。何度も何度も何度でも書くけれど、七峰は、

どんッだけ亜城木夢叶が大好きなんだよッッッ!

男の嫉妬は歴史を動かす──と聞きます。あの戦争も・その建国も・この経済も、元をたどっていくと、1 人の男の ねたみや見栄だったりする。

女の嫉妬のほうが、意外とサッパリしていますよね(そうでもない?)。

僕の会社の システムは完璧です

七峰の会社のシステムではなく、七峰自身に勝つ──とは、どのような意味でサイコーは言っているのでしょうか?

サイコーには勝つ手段でもあるのか、それとも──、熱くなりすぎて自分でも何を言っているのか分からない状態なのかも(それだ!)。

普段は心が氷点下のサイコーが、ここまで怒る場面は珍しい。でも、彼が怒りを爆発させる時は、電話越しが異常に多い気がする。内弁慶というか、「仕事部屋無双」な彼らしい。

カッコいいこと 言っちゃったの かよ

シュージンが、サイコーの宣戦布告に対して怖じ気づいている理由が分かりません。べつに、「七峰の連載に負けたら『PCP』の連載をやめる!」──といった条件も付けていないのに。

ここではサイコーの味方をしたくなりました。珍しく。

ただ、さすがにシュージンの分析力は優れていますね。七峰のシステムで もっとも驚異的なのは、モニタの存在でしょう。この点に お金を一番かけている。

優秀な原作者を確保するのは むずかしいけれど、モニタを集めることは普通のマンガ家でも できるのでは?そして彼らに評価してもらえば──って、それは以前に七峰がやった「判定人法」か……。

電話で概ね 聞きました

東と服部の 2 人を見ていると、まるで──父と息子のようです。まめに親のところに寄っていて、親孝行な息子さんですね。

冗談抜きで、服部は優しいから親を大切にしていそう。頭の回転も速いし、収入も安定している。こんな「お買い得 物件」なのに、どうして彼にはカノジョすら いないのでしょうかね? いまはマンガに夢中だから──かな。


すでに東は戦意を喪失していて、『ぱんちらファイト』を連載会議に持っていく気もないようです。

魅力的な設定に東の画力が加わり、すでに短期的な連載では人気を得ている──。ここまで条件が そろっていても先に進めないのは、週刊連載を続けていくことの過酷さを十分に知っているからですね。

川口たろうを見てきたから──。

以前の感想で書いたように、がんばり続けても無残に散っていった川口たろうの姿は、東の心に大きな傷跡を残したのだと思います。

バクマン。 #146-3 「本番と腹の虫」 初心とクローゼット | 亜細亜ノ蛾


服部はただ「がんばりましょう !」と言うだけではなく、自分で設定を考えてきました。口先だけの励ましではなく、これこそが「力になる」ということですね。

いまの・これからの日本に、一番 大事なことです。

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