『バクマン。』 149 ページ 「持ち味と題材」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 43 号)

soar [翔]
(新しい年の始まりに──本腰を入れていく)

今回は、「福田組」メンバの執筆する姿が多く描かれました。しかし──、新妻エイジは登場していません。ちょっと気になる……。

これまでのエイジなら、いつでもペンを握っていました。ネームでも原稿でも落書きでも、いつも何かを描いている。それがエイジです。

ところが、『+NATURAL』を盛り上げる気は、もう完全にエイジには ありません。さらに、「世に出たマンガで 1 番」を描く話も、最近では話さなくなった……。

エイジにとって、これは最大のスランプなのでは?

もう やめさせて もらうわ

「福田組」の組員たちは、正月の休みも返上して執筆に励んでいます。ただ一人を除いては──。

以前に蒼樹紅は、フラッフラになった姿を山久の前で見せていました。あれは、彼女からすれば人生で最大の大失態だったと思う。(かつての)大国の大統領が、うっかりと「ひみつのボタン」をポチるくらい(そんなに!?)。

バクマン。 #147-2 「使い捨てと闘争心」 地球人と度肝 | 亜細亜ノ蛾

今回の蒼樹は、ひとりでもキチンとした格好をしていて、安心しました。

「マンガ家なら、格好なんて気にせずに描くべきだ」という意見もあるのでしょうが、「自分らしさ」を前面に出すことが「作家生」です。そこを見失っては、何のための作品なのかが分かりません。

(などと書きながら、髪の毛ボッサボサで上下ジャージ姿の蒼樹や岩瀬もいいな──と思った)


高浜昇陽は、ドリンク剤に頼りすぎです!

この手の物に栄養は ほとんど無くて、カロリーと糖分・アルコールで一時的に気分を高揚させているだけ──とも聞きました。すくなくとも、「ドリンク剤のおかげで健康になった」という人は、見たことがありません。

そんなことは、調べればすぐに分かることです。

「体調の管理は自己責任」がプロとして当たり前だけれど、担当の港浦も手助けする余地はあるでしょう。疲労の回復には睡眠が 1 番ですが、その時間が取れないなら、マッサージやアロマテラピーなど、いくらでも方法はある。


七峰透の会社であるシンジツコーポレーションは、ごく普通の企業として、正月の期間は休んでいるようです。

たんなる「お金がもらえるマンガ喫茶」として利用しているモニタには、不要な休みでしょうね。むしろ、世間で休みの期間は、一日中でもマンガを読んでいたいはず。

というか──、ステキな お金持ちの方が、この世の楽園のような SHINJITSU.CO を作ってくれませんかね!? けっこうマンガの好き嫌いは多いほうですが、仕事となれば何でも読みますよ!

得に直す所も ありません

この場面では、自分も蒼樹と一緒で、山久の正直な所 好感が持てますと思いました。当初に感じた「イヤなヤツ」というイメージは、今では皆無です!

この山久の言葉は、かなり深い。

「神様がくれた…」は 「ジャンプ」で 5 位以上に入れる作品ではないと十分に知りながら、それでも人気を取ることを考えながら、マジメに打合せをする──。

何だか哲学的なこの態度は、けっして消極的な姿勢ではないと思います。「今の位置で安定する」ことが、「今よりも上を目指す」ことと同じくらいの努力が必要なこともある。


このような形で平丸を蒼樹が利用するなんて、かなり意外で驚きました。

「かわいらしい小悪魔的な女性」として描いているわけですが、蒼樹は そんなこと言わない。キャラが壊れているような……。

最初のころは鉄仮面を被っていたような蒼樹にも、いろいろな面があるということですね。慣れた相手には、どんどんワガママを言う人だったのかも。

吉田からしたら、蒼樹と平丸をとっとと結婚させて、「平丸の操縦」を蒼樹に任せるほうが効率的──と思っているはずです。今回の蒼樹の行動を知ったら、ますます悪知恵を働かせそう。

ぶっち切りの 1 位ですよ

読みきり作品でページ数が多くて大変なはずなのに、七峰透は余裕を持って原稿を完成させています。週刊連載を続けている ほかの作家とは単純に比較できませんが、七峰の作画は早いほうですよね。

「七峰が執筆している場面」は一度も出てきていません。おそらく意図的な演出でしょうね。従来のマンガ家のような苦労を、読者には見せない方針でしょう。それとも──、

作画を担当している「七峰の影武者」がいたりして。


サイコーと高浜は、ほぼ限界まで疲れ切っています。原作者のシュージンに余裕があるのは分かるけれど、福田真太も元気そう。

福田がクタクタになっている所は、そう言えば見た覚えがありません。本当にタフな男ですね!

そろそろマンガ家として成功したと言える状態なので、ちょっと時間を作って、福田が実家に顔を見せる──という展開も見てみたい。絶対に親孝行するタイプですよね!

どうせ 1 位!

『PCP』の 2 位も すごいですが、高浜の『正義の三肩』は 1 位でした! 「高浜昇陽のクセ毛を愛でる友の会」会員としては、駅前で号外を配りたいほど嬉しいです!(?)

あの偏屈そうな無口の青年が、立派になったものだなぁ……(感無量)。いや、野心家の高浜には、ようやくスタート地点に来た──くらいでしょう。

高浜の戦いはこれからだ! (応援ありがとうございm

なんで 東が

たんなるギャグと思われた平丸のギックリ腰が、まさか こんな形で役に立つなんて!

蒼樹が一大決心をして、平丸に電話をしたおかげですね。彼女が味を占めて、今後も平丸をこき使いそうな気がする……。


いつもの展開なら、この 3 位の発表は次回にしそうですよね。あっけなく 1-3 位が明かされたので、意表を突かれました。

スキがなさそうな七峰の作品は、なぜ破れたのか──。

次のページから、その「答え合わせ」が始まります。じつに見事でした!

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