『バクマン。』 150 ページ 「我儘と贔屓」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 44 号)

TundraIceHalloween 048taiga
(一撃を食らいたい──こんなに可愛らしい魔女なら)

今回は大きな動きがありました。近未来を描いている『バクマン。』の世界と現実世界が、だんだんと近づいてきた感じです。

それで いつも思うのだけれど──、作中に出てくる連載マンガが現実で終わったら、どうするのだろう。もう描いてしまった分は仕方がないとして、あの大人気マンガって、いつでも終わりそうな予感がするなぁ……(どの作品?)。

そのあたりを意識してか、『バクマン。』の作中には、あまり作品名が出てこなくなりましたね。逆にプレッシャをかける意味で、こんな会話が出てきたりして──。

サイコー:
「最近の『いぬまるだしっ』は 面白い!」
シュージン:
「そうそう アニメ化してから 調子いいよな!」
加藤:
「私 いぬまるくんフィギュア コンプリートしましたよ!」
大石浩二 先生:
「もうホント 勘弁してください!!」

3 位に 入らなかったんだ

『PCP』のポスタを破り捨てる七峰透の姿は、「打倒 亜城木夢叶!」という呪縛から逃れた象徴──と思いたいです。

次のページでサイコーも言っているように、七峰は情熱を傾ける方向を 間違えてるだけだと思う。亜城木が好きすぎる!

もう十分に「心の師匠」に近づけたから、七峰は自分の道を歩むべきです。小杉と一緒に(イヤだろうけれど)。

前にシュージンが言っていたけれど、シンジツコーポレーションが雑誌を作るという手もあります。でも、さすがにそれは資金が足りないか……。やはり、集英社 以外に売り込むしかない。

無能編集か…

小杉が思う一番大切な事とは、何でしょうか?

以前に、服部の問いに対して答えた編集に 1 番必要なモノを、小杉はマンガを 見極める目と言っていました。

バクマン。 #122-2 「心理戦と決め台詞」 企画ページとユウコリン | 亜細亜ノ蛾

では、マンガ家にとって もっとも大切なモノは──、前回で語られたキャラクターの心でしょうね。つまりは、人の気持ち人の感情を理解することです。

バクマン。 #149-4 「持ち味と題材」 代原と自力 | 亜細亜ノ蛾

そうなると七峰は、人間との接し方から態度を改めなくてはならない。かつての静河流のようですね。静河の場合は、まだ素直な面があったから良かったけれど、「七峰城」は難攻不落だよなぁ……。

ステップアップしたんだ

まだまだ七峰は、亜城木夢叶に こだわり続けると思います。この長年の想い、かんたんに捨てられるはずがない……!

一方、亜城木は七峰のことを あっさり忘れた

前のページでは、めずらしくシュージンのほうが七峰を気づかっている。SHINJITSU.CO の方針に問題があることは分かっていても、あのシステムには魅力を感じているのでしょう。

ところが、サイコーはバッサリと七峰を切り捨てている。さすが、クールな真城先輩ですね!


すでにサイコーとシュージンは次の連載を目指している。どこまでも向上心のある 2 人ですね!

ただ、サイコーの執筆する速度は、とくに急上昇したわけでは ありません。シュージンだって、正月休みを返上して ようやく練ったシナリオが書けた──というレベルです。

まだまだ 2 本同時の連載は難しいのでは……。

ピンピン してるじゃないか

ぎっくり腰のことを魔女の一撃と説明している平丸は、なかなか深いです。意識的か無意識か、蒼樹紅のことを魔女のような存在と思っているのかもしれません。

今回も蒼樹は、にこやかに平丸を苦しめている。より深く平丸の心に魔女っ子意識が植え付けられたに違いない。

平丸は、ずっと蒼樹に振り回されそうですね!


吉田の行動と背景を見れば分かるとおり、この部屋には中井巧朗がいます。そう言えば、正月休みにも中井は床で寝ていました。どう見ても──、完全に住み込みで働いている。自分の部屋を探す気はないようです。

このままでは平丸の稼ぎは、中井を養うためにガンガン消えていきそうですね。蒼樹との結婚資金が、中井のピザ代で なくなったりして。──わりと冗談ではなく……。

平丸が蒼樹とのラブラブ話をすると、以前は中井が怒っていました。もう出てこなくなったのは、吉田の前で遠慮をしているのか、あきらめたのか……。

あきらめたほうが先へ進める。そんな事もあるのです。

亜城木くん 頑張ったな

佐々木編集長は、妙にスッキリとした表情をしている。その理由は あとで分かるけれど、それにしても「憑き物(つきもの)が落ちた」みたいな顔です。

「ジャンプ」編集長という役職は、化け物だったのか。

けっこう意外だったのは、「今後は七峰の会社と関わらない」という意思を、編集長が貫いたことです。亜城木や高浜に厳しいことを言ったように、七峰の根性をたたき直す意味で条件を出した──のではなかった。

佐々木は、七峰のような人間を個人的に嫌っているのかも。七峰がマンガを愛しているようには見えないからでしょう。

[2] このページの一番上へ戻る