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HUNTER×HUNTER No.321 「怪者」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 46 号)

2010-05-27_154818_Canon EOS 7D_18-270mm
(けだものの目は──何を見ている?)

毎週毎週『ハンター×ハンター』が読めるだけで ありがたいです! 連続掲載も奇跡的な大記録を達成しているし(オーバーな表現)、そろそろ「下書きのまま」や「ネームの段階」でも良い──と思ってしまう。

ところが、今回は驚くほど精密に描かれている!

本編に初めて出てきた「ある人物」の部屋には、心の底からビックリしました。なんとも美しく、まがまがしい……!

守られないルール

前回でジンが決めたルール その 2 は、次の条件でした。

始めの選挙で 最高得票数が 全ハンター協会員の 過半数を得なかった場合

上位 16 名で 再度選挙を行ない それでも決まらない場合 順次人数を半分とする

『HUNTER×HUNTER』 No.320 「投票」

ところが、前回 19 位だったルーペに票が入っています。第 1 回の選挙で 上位の 16 名 に入れなかったハンターに投票する行為は、無効投票として扱うべきなのでは?

さらには、「上位 16 位」ではなく上位 16 名なんですよね。リンネ・ツェズゲラ・ビスケットの 3 人が 16 位に 並んでいたけれど、第 2 回の選挙で投票しても良いのでしょうか?

2011-10-30T13:45:08+09:00 追記

コメント欄で ご指摘いただきました! No.320 「投票」 で示されたルールは何度も何度も読んだのですが、自分の解釈が間違っていたようです。ルール 2 とルール 3 の関係が分かりにくい……。

ルール 3 とルール 2 の順番を逆にして考えたほうが、分かりやすくなります──。

  1. 投票率 95% を満たさない限りは、現在の人数で やり直し
  2. 最高得票率が過半数を獲得していなければ、上位 16 名で再選挙
  3. 再選挙で得票率 95% を満たしても、過半数の票を得られなければ人数を半分に

──ちっとも分かりやすくねェ!

まさか新キャラ?

16 名から あふれたカイトやノブに投票した人は、おそらく彼らを尊敬するスピン(スピーナ・クロウ)やパームなのでしょうね。

──ん? ノって誰だーーーッ!

ノヴ:
「あたちの 名前は ノヴ です !! 」
モラウ:
「ヴとブの差は 髪の毛じゃねぇか?」
ノヴ:
「……」

(たぶん修正されているはずの)コミックスで読んだあとに このページを開いたら、意味不明な冗談になる──。でも、編集さん しっかりしてよ! と思った。たとえば、あたちの 名前は カイト です !! の場面で名前を誤植していたら、台なしにもほどがある。

誰が正しいのか

自分だけゴージャスなイスを持ち込んでいるパリストンが笑えます。ハンター協会の本部には副会長派の人間が多いから、彼らが用意したのかもしれませんね。

「十二支ん」たちをイライラさせて、誤った判断を誘う作戦だと見ました。それに引っかかるのは、単細胞のカンザイくらいだけれど。

パリストンの言っていることは全体的に正論だし、発言自体からは悪意が見えない。事情を知らない第三者から見れば、「学級委員の進行を妨げる やんちゃなクラス」みたいに思える。

ただ、チードルやビーンズの内心が語られることによって、「パリストンだけは会長にしては いけない」という図式は揺るぎないですね。

これで「じつはチードルが すべての黒幕だった」ら神だ! でも、『某ーチ』みたいな後付けに思うかな。

プロ失格のハンター

闇金ウシジマくん──もといミザイストムは、ハンター・ライセンスを紛失した人間に言及しています。

おいおい、くじら島にカードを落としてきたジンさんを DIS ってんのか! ああん!?

──って読み直したら、二ツ星(ダブル)ハンターの 認定カードでした(『HUNTER×HUNTER (5)』)。このカードは、ただの記念品なのかな?

外側だけを見ていると、ジンは、ハンター証も なくしていそうな人間に思える。しかし、前回では彼の するどさが描かれました。「グリードアイランド編」の終盤で、すでにジンの先読み能力は分かっていましたけどね。

そんな抜け目のないジンだから、この「パンダのぬいぐるみ」にも、あらかじめカメラとマイクが仕掛けて あったりして。前回でも、ピヨンのセリフとは違って、再選挙の前にひょっこり帰って来ていたし。

2011-10-25T11:16:51+09:00 追記

「このパンダは何?」と思った人へ:

文庫版『幽遊白書』、最終巻の後書きがカオスすぎると話題に : はちま起稿

ビーンズの苦悩

ネテロ会長の言葉を思い出しているビーンズは、謎の場面でした。投票用紙の山を見ながら、彼(?)は何を考えているのだろう──。

もしかして、ビーンズは投票数を操作しているのでは?

前回の感想で最後に書いた「ビーンズが操られている説」が、どうしても捨てきれません。操作系の念能力ではなくても、パリストンや副会長派の人間に弱みを握られて、彼らの言いなりになっている可能性も考えられます。

HUNTER×HUNTER #320 「投票」 ネテロに花束を・ビーンズにおまかせ | 亜細亜ノ蛾

そもそも、パリストンが新しく決めた 1 のルールが あやしい。選挙の責任者であるビーンズが投票直前の用紙を確認することは当然だけれど、わざわざ強調しているところに、何らかの意図を感じます。

投票箱から出された投票用紙は、大半が折りたたまれたままになっている。いまから票数を数えるのか、数えたあとなのかは不明ですが、こんなに無造作に貴重な用紙を扱うでしょうか?

「用紙は記名されているのだから、数の操作はできない」という意見もあるでしょう。

しかし、副会長派が書いた用紙だけ数を合わせればいいのです。確実に 37.9% は彼を支持しているし、無効・欠席者に含まれているかもしれない。リンネ・ノヴに入れる「事実上の無効票」作戦も考えられる。

そうやって何度も選挙をやり直すうちに、「もう分かったからパリストンの好きにやらせろ!」という空気を作っているのだと思いました。

あるいは、ただたんに「十二支ん」を不愉快にさせて、副会長が楽しんでいるのかも。


半透明で描かれているビーンズは、彼の影ではなく、「テーブルに手をついている姿のシルエット」に違いないけれど──、

キユーピー人形そっくりのポーズでワロタ。

なにか☆アルカ

とうとうアルカが登場しましたね! 『なるたる』の作者・鬼頭莫宏氏が好きそうな人物です。冬の薄い本が厚くなるな……。

『なるたる』 1~4 巻 鬼頭莫宏 - 海に沈むホシと出会う少女 | 亜細亜ノ蛾

一部の人(大多数?)には残念なことに、「彼」は「弟」で確定なんですよね。そこはカルトのように、うやむやにして欲しかったなぁ……。

そろそろ日本語にも、「性別抜きで兄弟姉妹を表わす言葉」が必要だと思う。自分は、「きょうだい」と平仮名で書くことが多いです。

アルカという名前は、「アルカイク・スマイル」から来ている(というか後付けで設定した)のでしょう。ほほえんでいるような・無表情のような顔は、どこか彫像っぽい。

Wikipedia を開いてみると、参考の画像がアルカに似ていてビックリ! 冨樫義博! きさま! 見ているなッ!

アルカイク・スマイル - Wikipedia
アルカイク・スマイル - Wikipedia


前回・No.320 「投票」 の感想で書いたアルカの予想は、ほぼ当たっていたようです。そりゃ、あいまいなことを当てずっぽうで書いておけば、どれかは当たる。

ただ、あの(インテリアが悪趣味な)シルバですら制御できないとは、思いも寄らなかった。そんなにも危険な闇(なにか)とは、いったい どんな人物なのだろう……。

食いたい放題のミルキや家出少年のキルアもいるし、ゾルディックの人間は教育がヘタなのでは?

アルカの部屋(?)は ぬいぐるみだらけで、ミルキの部屋と似ています。あるいは、コルトとカイトの家みたい。美少女フィギュアよりは世間のウケが良さそうだけれど、「男のこ」が持つにはファンシィすぎる。

しかし──、彼の説明を聞くと、この人形たちが いまわしい存在に見えます。もしや、もともとは人間だったとか? 今週号の『BLEACH』とカブっていて、二重に危険だ!

これだけ不気味にアルカを描いておいて、「女の子みたいな格好をやめてくれない」という理由でシルバがすねているだけだったら、腹筋が爆発します。シルバとアルカが仲直りして、次回は家族水入らずの陽気な回だったりして。

おわりに

この記事の題名に付けた「ケモノ」と「けもの」は、「怪者」や「獣」に対応しています。怪者 - Google 検索を見れば分かるように、シレッと造語を出してくるので油断できませんね!

「獣」とはケモナー待望のチードル(ごくり……)──ではなく、「十二支ん」全体を示しています。そもそも、ハンターは「獣を狩る者であり、自身も獣」だと思う。

また、シルバの部屋にいた「かわいい室内犬(?)」も、獣の一種ですね。魔獣か、あるいは改造された合成獣でしょうか(侵入者を始末していた「ミケ」かと思い、コミックスの 5 巻を読み返したら、まったく似ていなかった)。

ゾルディック家で「のけ者」にされているアルカもまた、人には制御できない獣・化け物でしょう。

こうやって こじつけてみると、妙に「けもの」が多い。意図的に仕込んである気がしました。毎回、こうやって遊びが埋め込んであったりして。


チードルをネットリとした視線で見つめる「怪者」の場面は、「シリアスな笑い」みたいで大いに楽しめました。

じつは副会長は、生粋のケモナー(獣人好き)だったりして。あるいは、『宇宙船サジタリウス』や『名探偵ホームズ』の大ファンで、あの世界のヒロインと結ばれることを、ずっと夢見ていたとか。

そう、パリストンが会長になりたい理由は、チードルを振り向かせるためだったのだ……!!

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