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HUNTER×HUNTER No.329 「密偵」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 03・04 合併号)

world through her eye
(雲よりも──ずっと向こうを見る目)

前々回と同様に、血に飢えた狩人によって獲物が命を奪われました──。あの人の活躍が今でも目に浮かぶようですが、今はもういない。いままで本当に ありがとう──。

それはチャッチャッと脇に置き、こまかい謎が増えてきましたよね(軽っ)。そのなかでも今後の展開で解決しそうな謎を挙げてみます。

  • ゴンは元どおりになって助かるのか?
  • ハンター協会 会長は誰になる?
  • キルアがアルカを開放する方法
  • 「密告者」(のぞき屋)の正体

どれも「答え」は まだ描かれていません。ただ今回の話を読んで、「密告者」の正体が だんだんと見えてきました。あとで書きますね。

脱・本筋派

上の謎のほかで楽しみなのは、過去に結成された「清凜隊」が活躍する話です! ネテロが仲間たちと一緒に暴れ回る姿を見てみたい!

そして、隊を復活させようとするテラデインたちの活動も楽しみです! 一体どんなドラマを見せてくれるのでしょうか。

──まぁ、描かれないだろうな(えー)。

まだまだ続く選挙

「テラデインに票を集めて会長にさせる作戦」という前回の予想が当たっていました! パリストンが思ったように、わかりやすくて誰でも見当が付きますけどね。

HUNTER×HUNTER #328 「手配」 その一針が動かす証拠 | 亜細亜ノ蛾

次回には もう消えていそうな「清凜隊」の 3 人で、格闘派はブシドラだけだと思われます。選挙の候補者たちを見ても、キューティーやリンネは戦闘向きではないように見える。

これには違和感を覚えました。なぜなら、ゴンが参加したハンター試験の試験官・ミンチの言葉からすると、「ハンターは強い者しか務まらない」という印象があったからです。

テラデインとルーペたちも、じつはビスケのように見かけと違い、常人以上の戦闘能力を持っているのだろうか? それとも金やコネに物を言わせて、ハンター試験をパスしていたのかな。

おそらく、かつては実力者だったけれど、政治家的な活動に身を置く内に、ハンターとしての牙が抜けたのでしょうね。グリードアイランドにも そんな人たちが多かった。

ただ、ハンター協会の運営に当たっては、とくに会長が猛者(もさ)である必要はないはずです。いかにも「政治家」といった感じのテラデインが会長でも、別に良いかもしれませんね。

くずれない笑顔

研ぎ澄まされた念能力者の実力を知らず、温室育ちのようなテラデインとルーペに、とても会長の座は釣り合わないと思うけれど……。仮に彼らが会長になっても、パリストンの操人形になると思う。

「清凜隊」が結成されてもパリストンの笑顔は変わりません。テラデインたちが「トリオで組んでいる」ということは、「チードルたちと力を合わせない」からです。パリストンの王座は揺るがない。

ところで、「棄権」になっている大半はヒソカに狩られたはずです。生死の確認が済むまでは棄権のままだとすると、事実上は選挙戦も停止状態でしょう。

さすがに こうなると、針人間やイルミ・ヒソカの討伐に、ハンター協会 全体が動くのでは? 「十二支ん」まで出動すると熱い!

破れても可憐

ビスケが かわいかった!(本来の容姿は忘れよう)

再登場のたびに衣装が変わっているオシャレな彼女です。「グリードアイランド編」で ずっと同じ服だったのは、相当にストレスが たまったでしょう。「ガキの お守り」だから気にしていなかったのかな?

この見開きページで「ハンター協会の将来」について有益な言葉を残しているのは、ビスケひとりだけです。おそらくオトナ向けな「献本」をしたのも彼女だろうし、ネテロとの交流も深かったでしょうね。

HUNTER×HUNTER #320 「投票」 ネテロに花束を・ビーンズにおまかせ | 亜細亜ノ蛾

以上から考えて、「清凜隊」の 1 人がビスケット・クルーガーという可能性は高そうです。伝説の ハンター集団などと言われているから、50 年くらい前の話かもしれないけれど。

一方、「パリストン教の信者」であるキューティーは、自分勝手なことを言っています。“カワ美い” ハンター協会なんかにパリストンは興味あるのかな?

その発想は雲の上

ツボネによる強制帰宅のことを、こんな状況でもキルアは心配している。このまま家に連れ戻されることと、自分やアルカの命がなくなることは、キルアにとっては同じだからです。

親友も妹も救う。そのためには兄を狩る。なんという過酷な道を選んだのだろう──。今回の話が終わるころまでには、できればキルア自身も救われて欲しい。

ゴトーと電話がつながらない事実を、カナリアやキルアは どう受け止めているのだろう。前回では動揺しているように見えたカナリアも、今回は落ち着いている。2 人とも、すでに真実を受け入れているのかもしれませんね。

「雲よりも上空なら見られない」──とツボネもキルアも安心しきっている。しかし、「監視専門の念能力」がある可能性を忘れています。

これまでの展開でも、パームの千里眼能力である「淋しい深海魚(ウィンクブルー)」や、レーダー装置を具現化した「蝿の仕事(サイレントワーカー)」といった念能力が出てきました。

グリードアイランドに出てきた「追跡(トレース)」というカードも、念能力の応用でしょう。ざっと挙げただけでも、尾行に向いた念能力は いくつもありますね。

HUNTER×HUNTER グリードアイランド カードリスト ~hunter.noihjp.com~

ツボネを出し抜くほど相当の使い手がいることを感じているのに、追跡能力が ずば抜けた念能力者を想像できないのは、ちょっと甘い気がする。ツボネもキルアも、どうして追跡能力のことを考えなかったのか?

それは、キルアとアルカを追っている人物がイルミだからです。「イルミには仲間がいない」と思い込んでいるから、「別の念能力者」の存在を考えられない。

情報があることで目を閉じてしまう現象ですね。

ところが実際には、イルミはヒソカと組んでいる。ヒソカは「密告者」ではないけれど、すでにキルアとツボネの想定外の事態になっています。この認識のズレが、あとあと致命的になってきそう。

「密告者」は誰だ?

「キルア自身に何かが仕込まれている説」を何度か書きました。脳に刺さった針はキルアが自分で抜いたけれど、まだ何かが残っているのではないか──と。キルアの情報をイルミが正確に知りすぎているからです。

今回の話を読んで、別の可能性が思い浮かびました。つねにキルアを見守れる存在として、キルアのほかにも最適な人物がいる。

──アルカです。

かわいい弟に針を刺せるイルミであれば、家族ではない「ナニカ」には何でもできるはず。本人に針などを仕込んでいるのかもしれないし、ゴテゴテとした衣服も怪しい。ヘア・バンド(?)なんか顔が描いてあるし。

ということで次回は、「アルカの体をじっくりと観察するキルアの巻 ~湯けむり旅情編~ 副題: ツボネ様が見てる (児 + ポロリもあるかもよ!?)」ですね!!!1

もしくは、No.326 「開戦」のコメントでいただいた「カルトが情報提供者説」も面白い。カルトの「紙人形を通して声を聞く能力」も監視向きですよね。紙がなくても盗み聞きができるほど、いまは能力が進化していそう。

(いまさらだけれど──、達人だらけの幻影旅団のメンバたちに、紙人形を貼り付けたカルトは すごいなー。でも、未熟なカルトのために、わざと旅団員たちは黙っていたのかも。「わー あの子 紙つけてるわー バレバレやわー」とか)

天空の婆ツボネ

「大和撫子七変化(ライダーズハイ)」というツボネの能力名から連想すると、若いころは「べっぴんさん」だったのでしょうね。この点でも、やっぱり『天空の城ラピュタ』のドーラと印象が重なります。

「天空の城ラピュタ」の登場人物・ドーラの18歳→20歳の変化が恐ろしい件

また、何度も変形するツボネを見て、「ガキの使いやあらへんで !!」の名シリーズ・「絶対に笑ってはいけない」の前身を思わせます。つまりは、「第 1 回チキチキ ツボネ七変化~ !!」

カナリア:
「アカンわー 絶対 笑ろてまう」
アマネ:
「お下げがハンドルてズルイわー」
カナリア:
「あの ピコン! ってなってるとこな」

七変化ネタは本家も二次創作も笑えます! しかし、それを文字だけで表現するのは難しすぎる(書かなければ良いのでは?)。

ブシドラ、散る

すさまじい「噛ませ犬臭」がするトリオの中でも、ブシドラは強そうだと思っていました。ヒソカにケガくらいは負わせるだろう──と。

しかし、オレが 行くしか あるまい !! ──のコマを見て、「ああ もうダメだな」と分かりましたね。分かりやすい文字どおりの死亡フラグです。イックションペのことを「」と呼んでいたから、バチが当たったのかも。

そして、どこかの誰かと一緒で、「ペ様」のブームも今回で終わってしまった──。

ハッキリ言ってしまえば威勢の良さだけはレオリオやナックルと同じなのに、なぜブシドラは簡単に散っていったのだろう。この 3 人で何が違うのか?

ヒソカからするとブシドラも、「ちょっとだけ歯ごたえがあるガム」くらいのスイーツだったのだろうな。やはり奇術師は強かった。メルエムや護衛隊とヒソカが出会っていたら、どんな戦いになったでしょうね。

少女マンガと少年マンガ

冨樫先生は昔から、「少女マンガの文脈」を少年マンガの中に盛り込んでいると思う。

たとえば、テラデインとヒソカは別々の場所にいるのに、まるで会話をしているようです。昔の少女マンガで よく見た演出ですね。ヒソカのデフォルメ顔もソレっぽかった。

こういった手書きの文字は、読者サービスというか、「作者と読者との通信」だと思う。最近 見たなかでは、下の二次創作が最高でした!

「佐々木倫子のピングドラム」/「装甲巡洋航空戦艦」の漫画 [pixiv]

針人間のむしろ

次回の予告ではキルア VS イルミと書いてあるけれど、ツボネとアマネがイルミを止めようとする──と見ました。どちらかが退場しそうで不安になる。倒れるのはイルミではないだろうし……。

この場所にイルミが来た以上は、ただの偶然ではなく、キルアの場所を 1 点で見抜いていたのでしょう。「密告者」が いる限りは逃げられない──。

それとは別に、車を 3 台とも尾行される可能性も高かった。カナリアに車を盗ませたほうが確実でしたね。

「女の子」を守りながら戦うことは、すでにシャウアプフ戦でキルアは経験しています。しかし、あの時はコムギを眠らせて動きの制限が減ったけれど、今回は より過酷な状況になるはず。

捨て身で針人間が特攻してくると思います。ただ、「針人間」の実力が分かりません。キルアの逃亡を防ぐ「肉のカベ」くらいには なるのかな。

キルアは「飛行船を下りたら・即・『神速』」で良かったのでは? 結果論でしかないけれど……。

おわりに

今回のサブ・タイトルは、下の俳句調にしようと思いましたが、ネタバレすぎるので変えました。散華とかムリヤリだし。

「三人衆 参戦そうそう 散華する」

いつも「内容を知っている人だけニヤリとする」を心掛けています。題名を考えている時間と、冒頭の写真を選ぶ時間が、一番 長かったりして。

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