『バクマン。』 165 ページ 「練習中と充電中」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 10 号)

Irony 賞状の ありがたみも常識も──犬には通じない

『REVERSI』の主人公・サトルは、その髪型(アホ毛)からも分かるように、サイコー自身を意識した人物です。メガネ役を交換したかのような『PCP』のマコトとミノルよりも作者に近い。

普段のサイコーはノホホンとしているけれど、対照的にサトルは目も口もキリッと引き締まっている。サイコーが考える「最高に格好いい自分」の象徴なのでしょう。

その一方で菜保は、亜豆美保率 98% な感じで ほとんど変わっていない。そのままでも亜豆は理想的なヒロイン──と絵で訴えているかのようです。なんか、照れくさいぞ!

君もだ… 菜保……

「人間を洗脳できる悪魔の力」は、いかがわしいマンガにピッタリ──もとい、心理戦を絡めたバトル展開に持ってこいですね。某マンガの「何もしない死神」とは大違い!

今ひとつ見えてこなかった『REVERSI』の物語は、これから明かされていくのかもしれません。原作の大場つぐみさんは、当初からアニメ化を決めていたのでしょうね。

いつもなら あんなに

亜豆がコミックスを見ずに暗唱していることは、電話越しのサイコーには分かりません。せっかく暗記しているのだから、宣言してから演じたら良かったのに。そんなことは小さなことなのかな。

外は寒いのに わざわざベランダに出たのは、すこしでも電波が届きやすくするためでしょう。これこそ小さな違いだけれど、そこに こだわるところが女の子らしくて可愛らしい。ああ、ヒロインしているな──という感じ。

亜豆の意地っ張りも健在です。「マンガ原作を描いた作家」だから、サイコーのアドバイスを拒否している。正々堂々としていて すがすがしいけれど、たまには甘えたら良いのにな。

じゃあ 意見は しない

亜豆もサイコーも、プロとしてモノを生み出す現場で戦っているから、努力した結果は商品という形として世に出回っています。たとえ離れていても、お互いの頑張りが目に見える。

だから亜豆が練習した結果を披露しなくても、サイコーには彼女の努力が十分に分かっていたはずです。それでも演じずにはいられなかった。亜豆の素直な気持ちは、誌面を通してこちらにも伝わってきます。

今回の件でも分かるように、もう亜豆は電話でもサイコーと話したいし、じかに会いたいのだと思う。それはずっと以前から同じ気持ちだったに違いない。

──そう言えば中学生のころって、あとから振り返ると「あっちゃー……」な思い出ばかりです。「夢が叶うまで話さない・会わない」という亜豆の約束も、同じレベルのような気がする。


サイコーと亜豆の電話は感動的ではありますが──、いきなりマンガのセリフを 2 巻分も暗唱されるなんて、カラオケで 1 人だけテンションが高すぎる友人を見るかのようですね! その間、じっと耳を傾けることしかできない。しかし──、

その痛々しさこそが、恋愛であり青春です!

でも、『こち亀』に登場した鳳麟寺沙羅(ほうりんじ さら)という女性警官は、カラオケで完全な振り付け付きの洋楽を熱唱したり、マイケル・ジャクソンの歌に合わせてダンスしながら犯人を逮捕したり──痛かったなぁ(みんなが忘れたころに掘り起こし)。

これで 清書たのむ

アニメ化の決定を聞いた翌日なのに、もう 2 人とも「平常営業」に入っている。すごい精神力だ!

中学生からずっと思い描いてきた夢が叶ったのだから、幸せのあまり 2-3 日は仕事が手に付かない──となっても不思議ではない。

この調子だと、サイコーと亜豆の結婚式や新婚旅行・初(自主規制)も あっさり通過しそうですね。──(自主規制)夜を、「ジャンプ」の限界まで粘っこく描かれても困るけれど(ぜんぜん困ってない)。

うれしい昨夜の できごとをシュージンに言わないところも、じつにサイコーらしい。それくらいノロケても、シュージンなら一緒に喜んでくれるのになー。カヤも加わって 3 人で 2828 して欲しい。

おっ 来たか

声優事務所の社長が登場したばかりのころは、てっきりイヤな人物かと思っていました。それどころか、自分を売り出したい女性声優には、──の販売営業などを強制するような「悪いヤツ」という印象も残っている。

ところが今回の亜豆との会話を聞くと、かなり融通が利く良い人ですね。たぶん、そのヘンなメガネが悪い印象を加速させているのだと思う。

というか、亜豆の肝が太すぎる!

亜豆に依頼が来た『賞状少女翔子』も『子役の成人式』も、タイトルを聞くだけでスベりそう。でも、それを言うなら『デスノート』(ノートてw)とか『バクマン。』(「。」って なんだよwww)なんて──ねぇ?

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