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HUNTER×HUNTER No.338 「樹上」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 14 号)

Global Player 世界は小さい──そして大きい

まだ話を広げるのか! ──と叫びたくなる話でした。そろそろ未解決の問題(モタリケ先輩の生死は!?)を何とかして欲しいところでしたが、飽きっぽい作者にはムチャな相談です。もっと先を見ている。

2012/04/04 に記念すべき『HUNTER×HUNTER (30)』が発売されるけれど、もしかしたら、冨樫義博先生が考えている物語の半分も終わっていないのかもしれません。

そろそろ先生には ゆっくり休んでもらっても良いので、10 年後も 20 年後も、『ハンター×ハンター』を読み続けたいです! 30 年後くらいには── 40 巻目くらいは出ているかな……。

のどかな日常

もう 2 度とキルアはゴンの前に顔を出さない──くらいに予想していたので、のんきに 3 人で「観光旅行」をしていて笑えました。いつものように、作者の手のひらで もてあそばれている。

すくなくとも「アルカの存在は絶対に人前では明かせない」と思っていたのに、街なかでナニカまで出しています! たとえば、聴力や視力が優れた悪者がいたら どうするんだろう……。

もちろんキルアは、何があっても全力でアルカを守り通すでしょう。そもそも「ゾルディック家の人間」というだけで、「四六時中も命ねらわ~れ~♪」のはずです(JASRAQ 0332306233)。

アルカが登場した当初には、ゴンとキルア・アルカの 3 人で記念撮影をする日が来るなんて、まったく想像ができなかった。あの極限の緊張感を味わったからこそ、何でもない日常の風景が目に まぶしい。

No.336 「解除」の感想で書いた「ナニカのニコニコ笑顔」も、近いうちにキルアは見られるでしょうね。大好きな家族や友だちと楽しいことをする。──女の子を笑わせるなんて、本来であれば こんなにも簡単なことです。

HUNTER×HUNTER #336 「解除」 洞察×恫喝×慟哭 | 亜細亜ノ蛾

今回 明かされた世界観からすると、ナニカは本当に「どこか」遠くから来たのかもしれない。

──ごく普通に考えたら、「ご主人(シルバ)が奥さま(キキョウ)を疑っている」という話ですよね。あまりにもキルアとミルキは似ていないし、もしかして……。

家族愛と友情

ひさびさにキルアが「猫みたいな顔」でイジワルを言う場面も良かった! 『幽☆遊☆白書』で言えば猫顔は浦飯幽助の得意技だったから、やっぱりキルアが主人公っぽく見える。

自分勝手なヒロインに振り回される主人公──、これがラブコメの定番です。ボーイズの友だちに対するラブを描いた『H×H』では、勝手気ままな役をゴンが、主人公的な役はキルアが演じている。

いつもキルアは、ゴンの「ワガママ 1 つに きりきり舞いさ」!(JASRAQ 0332306393)

キルアも自分から苦労を箱買いしていた感じがあるけれど、ちょっとゴンの苦労は抱き合わせ商法すぎると思っていました。今回、言いたい放題にキルアが文句を言ってくれたおかげで、すこしはスッキリです!

でも、ゴンから借りを返してもらおうなんて、キルアのことだからミジンコほども思っていないでしょうね。

「仲間同士での貸し借り」と言えば、イカルゴとキルアの会話が印象的でした。タコ(ってゆーなー!)は元気にしているかな……。

HUNTER×HUNTER #270『鱗粉乃愛泉』 プフの狂気 | 亜細亜ノ蛾

このままアルカを「一生かけて守る 覚悟」なのであれば、ずっとキルアは登場しないのでは──。その心配も、「また遊んで あげて下さいね」というアルカの ひと言で、シャッキリポンと解決しました。

本当にアルカは かわいい「女の子」(?)だし、いい「妹」(?)ですね! (男女問題は未解決のまま)

てっぺんで待つ者

戦場カメラマンみたいな案内役が差しだした誓約書は、おそらくジンは書いていないと見ました。ゴンの動きを目で追えなかったくらいだし、ジンは ごまかして無断で登ったと思う。

その証拠に、頂上にいたジンにはレスキュー隊を呼ぶ首輪が ついていない。

世界樹の形は、『ドラゴンボール』に出てきたカリン塔にソックリです。「挑戦者をふるい落とす」という意味あいでも似ている。

ただし世界樹のほうは、年間で 3,000 人のうち 30 人登り切っているから、難易度は低めです。これは人工物であるカリン塔と違って、世界樹には登る人間を試すつもりなんて無いからでしょう。

自分から命を危険に さらすのは、人間だけだ。

頂上で待っていたのは「鳥のヒナ」だと思うけれど──、『銀魂』のエリザベスにしか見えねェよ! おいいいいぃぃぃ!!!! せっかく頂上まで登っても、このエリザベスもどきに驚いて落ちた人間が多数だったりして。

それに、親が来ていたら確実に襲われるよなぁ……。

宝より友

いよいよ「ジンが ほしいもの」の核心が語られました! しょぼいモノのために子どもを捨てたり、ミトさんの純情を踏みにじったりしていたら──なんて不安だったけれど、とんでもなく規模が大きな話です。

ジンが遺跡ハンターになったのは、「今 目の前に ないもの」を見るためだった。ところが、良い意味で目的と過程が すり替わっている。誰も見たことがない「真実」よりも、信頼できる仲間が大切だった──。

まさに「友情・努力・勝利」の三本柱です!

ジンが手に入れたかったモノの「おまけ」によって、世界の遺跡発掘・保存の技術が向上してきました。「ビジネスライクな仕事」ではなく、「遊び」によって人々が豊かになる。──理想的な仕事の姿ですね。

イックションペとジンはゲームで つながっている。おそらく、ペ様からも貴重な情報を得ているはずです。こうして何人もジンと つながりあっている。その強大な情報力が正しい形で使われていて、本当に良かった。

それにしても、生きた情報をくれる人物が今も無償で 役員をしているなんて、ものすごく ありがたい話です。ジンの人望の厚さを感じました。

ジン
大切な ものは ほしいものより 先に来た(キリッ!」
役員たち
「そろそろ 会費を納めて欲しいのだが……」
ミトさん
「ゴンの養育費……」

はてしない世界の物語

大気圏を 越えて なお デカくなるという世界樹の話と混同して、この 世界の “外側”とは宇宙のことかと最初は勘違いしました。「縦」ではなく「横」に広がっていたのか。

世界地図そのものが地球のパロディだし、球体ではなく平面図だったのは、作者らしい ひねくれたトリックですね。なんとなく、下の記事が元ネタなのかな──とも思った。

日々是遊戯:言われてみれば……! RPGの世界は球体じゃなくドーナツ型だった? - ねとらぼ

この世界の広がり方は、『ONE PIECE』や『トリコ』を思わせます。美食ハンターなら外に出て食材を探したがるから、ますます似た展開になりそう。

しかしそれ以前に、『てんで性悪キューピッド』──もとい、『幽☆遊☆白書』と『レベルE』から続く冨樫義博先生の定番なんですよね。『幽白』では地下へ、『レベル E』では宇宙へ世界を広げていました。今度は横です。

おわりに

今後は「あっち」の世界を探索する話になってきそう。しかし、ゴンたちが暮らしている「この世界」よりも外へ飛び出すには、普通の飛行船や船では役に立たない。まずは手段を探す旅になるのかな。

──ん? ナニカに頼めば一瞬で行けるはずでは……。

また、フリークス親子(放送禁止用語っぽい)よりも先に、「外の世界」へ飛び出したハンターが居る可能性もあります。ずっと登場していないクラピカが怪しい! 「幻影旅団」が欲しがっていたモノも「外」にありそう。

そして、「あっち」で親子を待っていた人物が……!

ゴレイヌ
「遅かったじゃないか」
ポンズ(蟻)
「待ちくたびれたわ」
ポックル(蟻?)
「あっ あっ」

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