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『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.11 「9 月 4 日」

Koinobori とても満足そうな──宙を舞う魚

「まるで写真のような」人物画の表紙です。中身を読めば誰かは すぐに分かるけれど、コミックス派の人は「知らない人」に見えたのでは? 某・芸能人とか。

表紙の折り返しに載った写真には、「大きな犬と兎の ぬいぐるみ」が写っています。喜ばしいことに、もう 1 人増えました。セーラームーンたちの きょうだいですね!

肝心の内容は──見どころしかない! 今後のマンガ史に残り続けるべき 1 冊でした。アクションもセリフも一流です!

No.094 「9 月 3 日 10」

前回は「脱出トリック」について感動しましたが、壁の向こうが建物の外だったり、あるいは分厚いカベだったら どうするんだ──という疑問も ありました。

HUNTER×HUNTER 10 巻 「9 月 3 日」 2 - 入る×視る×切る | 亜細亜ノ蛾

ところが、この部屋へ連れて来られる時に廊下から周囲が見られますね。キルアとゴンなら注意深く状況を見ていたでしょう。

今回は、またもやゴンは新しい「カベ破りトリック」を思いつきました。見つかったら最後! という状況で、よく発想できますよね!

さらには、2 人で協力して戦うように思わせる「心理トリック」まで繰り出しました。完全に気配を消せるゴンとキルアならではの作戦ですね。

もちろん、これらを考え出した作者が一番すごい!


カベを蹴破って逃げる 2 人に対して、ノブナガは律義にドアから出入りしようとしています。狭い穴から頭を出したスキに攻撃される可能性があったから──だろうか。

また、ノブナガの心の声からすると、彼にはカベが壊せないようにも考えられる。そこまで非力なのかな。

「円」(エン)で最大限に神経を使いながら、ひとりで廃虚をさまようノブナガの姿を想像すると──、かなり不気味だけれど笑ってしまう。

じつは いつも彼はマジメな態度で、ふざけた言動は ほとんどないのですが、なぜか不思議と「二枚目半」に見えますね。

ノブナガは「円」が苦手だけれど、太刀が届く範囲の相手は逃さない。おそらく、「円」へ相手が入った瞬間に自動で斬る──といった能力なのだろうと想像しました。

「円」の達人は半径 50m も間合いを広げられるらしい。この距離でも驚異的だけれど、世の中には上の上──の さらに上が居る。


自分の性格が分かった上で、友だちに頼れるゴンは すがすがしい! なかなかハッキリと言えませんよね。

ゴンがムチャを言い、キルアが受け止める。この関係は、ずっとずっと先まで続いていきます。できれば、最後まで──。

ゴンが幻影旅団を「ぶっとばしたい」と思っている理由は、よく分かるようで分からない。痛い目に あわされたから──だけでは ないでしょう。殺人集団だからだろうか。


クラピカの事情をバショウも知っているようです。いったい いつの間に?

センリツが話した可能性も ある。でも「しゃべりたガール」なクラピカのことだから、いつものようにベラベラと重苦しい話をバショウに聞かせたと見た!


ネオンの買い物好きは限度が ありません。ただ、化粧品やら服やらを買っている姿は「普通の女の子」そのもので微笑ましい。これだけで満足して、ヘンなモノには手を出さなければ良いのに……。

「トイレ消失トリック」が おもしろかった。さすがに付き人も、トイレまでは同行しなかった──けれど、今後のネオンは 24 時間の監視が付くでしょうね。

読み返してみると、ネオンは「あたしも」と言って席を外しています。不自然と言えば不自然で、親子そろってウソがつけない性格ですね。

ネオンの写真を手にする人物は、この話では謎でした。彼女ひとりのために何億という損失を負っているマフィアもいるだろうから、そういった連中がネオンをさらう可能性も高い。今後の彼女も安全なのかな……。

No.095 「9 月 3 日 11」

ゾルディック家のシルバとゼノは、暗殺チームのなかでも格が上です。結果的には この 2 人だけが、雇った価値がありましたね。

同業の暗殺者に対して「3 割引きで 請けおうぞ?」と名刺付きで言い渡す場面はシビレる! これ以上は ない屈辱を受けた相手も、なにも言い返せません。

そんなゾルディック家の 2 人も、ちゃんと席について会合に加わっているところが おもしろい。仕事で来ているわけだから、依頼主に対して礼を尽くしているのでしょう。


レオリオみたいなサングラスの かけ方をした髪がない男は、「ゼンジ」という名前で呼ばれています。このことをよく覚えておきましょう……。

ライト・ノストラードはゼンジとも対等に話しています。しかし本来であれば、まだまだ階級に差があるのでしょうね。

ネオンの逃走にライトは あわてている。娘に万が一のことが あれば──と心配するのは父親らしいけれど、ネオンの生み出す金のほうが重要と考えていそうです。やはり彼も悪党ですね。

クラピカがネオンの居場所を「導く薬指の鎖」(ダウジングチェーン)で見つけられた理由は、会った者のオーラを記憶して探り出す能力なのかもしれません。だから旅団員は発見できないのでしょう。

十分な見返りを渡すつもりでいるライトですが、クラピカが本当に手に入れたいモノは、彼には準備できない。クラピカも そう思いながら聞いているはずです。

ネオンの能力だけでマフィア界で のし上がったライトは、元からマフィアだったのだろうか。占い師を本業にするか、芸能界の ほうが稼げそうだけれど──あ、でも、芸能界とヤク■は……あれ? こんな時間に誰k


この さわやかな青年は誰なんだ? ──と連載時には分からなかった。特徴的なイヤリング(ピアス?)を見れば気がついたはずだけれど。

クロロ・ルシルフルという団長のフルネームが明かされました。どこの国をイメージした人名なのでしょうかね? 冨樫先生のオリジナルかな。

ネオンもクロロも、ごく普通の男女──しかもデート中に見える。微笑ましい一場面だけれど、どちらも「趣味が悪い」。

多くの顧客が熱望する「天使の自動筆記」(ラブリーゴーストライター)をネオンはアッサリと披露しています。クロロのおかげでビルの中には入れたから、感謝の印でしょうね。「占いが得意な女の子」の恩返しとして自然です。

ネオンの念能力を見つめるクロロの視線が妙に毒々しいけれど、その意味は不明でした。分かりやすい描写の中で謎めいたコマをはさむという、読者の気を引く技が素晴らしい!

あと、「ダンボールに住む人」がマシリト──こと鳥嶋和彦氏(鳥嶋取締役)にソックリで笑えます。怒られるで!

No.096 「9 月 3 日 12」

タイトルでは週ごとの予言詩が 3 つしか書かれていません。4 週目以降は省略されただけなのだろうか。未来を予想させる予言だから、クロロが命を落とすとは思えないけれど……。

おもしろいのは「喪服の楽団が奏でる」という部分で、最初はクロロのことかと思いました。たぶんマフィアたちのことですね。

ウボォーギンに贈る「鎮魂曲」(レクイエム)の「楽器」は、マフィアたちの断末魔です。楽団と楽器が同一というブラックなユーモアだと見ました。

向かうなら東がいい」という一節は、連載時には「向かうなら束(たば)がいい」と誤植されていました。『さよなら絶望先生』でネタにしていて、さすがですね!

187話『誤字院原の敵討』 - 久米田康治ワールド Wikiサイト

Synchronicity ~巡る世界のレクイエム~』の第一章・『君を捜す空』という曲の歌詞は、あきらかに この予言を元にしているけれど、意外と話題になっていませんね。ファンの層が違うから?

初音ミク Wiki - 君を捜す空


ネオンは男性が泣くところを初めて見た──とドキドキしています。これは間違いなく「吊り橋理論」が発動! ──と思ったんだけどなぁ……。

あと、ネオンのせいで泣いてきた男は山ほどいるはず。

ネオンとクロロは、「死後の世界」の有無についての意見が違う。霊魂の存在を信じるクロロが、多数の命を奪っている点は皮肉で興味深い。彼のまわりには恨みの こもった悪霊だらけになるはずなのに。

自分は、「銀河の 祖母」の話のほうが共感できました。たとえ詐欺師の言うことでも──いや、他人を欺くほど心が理解できる人間だからこそ、生きた言葉を語れるのだと思う。

クロロもネオンも、お互いが相手の意見を尊重し合う話し方で印象的でした。

これだけ他人への気づかいが出来るのに、どうして 2 人とも強欲すぎるのだろう。「欲しいもの」を手に入れるためには、平気で他人を踏みにじるほどに──。


クロロの演技が楽しい!

つい先ほどまでは好青年風だったのに、ここではチンピラっぽく怒鳴っている。「変装が得意」という団長の一面が見られます。

ただ、彼の場合は演技だけではなく、性格・人格そのものが変わっているようにも感じました。天才的な頭脳の持ち主であれば、複数の性格を頭に入れておくくらい楽勝でしょう。


ハンター専用サイトにネオンの顔写真が載ったけれど、時期が遅すぎると思いました。ダルツォルネやスクワラたちの写真まで以前からあったのに、重要人物であるネオンが後回しだったなんて不自然です。

ノストラード組の情報へアクセスする回数が(クラピカや旅団によって)増えたから、管理人も気合いを入れて情報を仕入れたのかも しれませんね。

まるで、アクセス解析に力を入れて記事を選別するような、どこかのブログ主みたいですね……。


ベレー帽をかぶった軍人風の男は、ナイフを投げるところからも『ストリートファイター ZERO』シリーズなどに登場したロレントを思わせます。とくに意識はしていないのかな?

クロロは、本当に暗殺チームの面々と戦いを楽しんでいます。暗殺者が見抜いたような、「殺人中毒者」なのでしょう。でも、自分だけ「派手に 殺れ !!」を実践していない気もする。

No.097 「9 月 3 日 13」

週刊連載で読んでいた時には、バイト先のゲーム・センタで休憩中に「ゲェーーン !!」で笑いました。笑える状況ではないけれど。

知らない人が この絵だけを見たら、ホラー・マンガかと思いますよね。「彼が どれほどの恐怖を味わったのか」を想像すると、もっと恐ろしい……。マミさんよりも苦しかったはず。

今回の扉絵は、『ダライアス』に出てきそうな魚も、団長が手にしている本も、最初は「イメージ映像」かと思いました。

名もなき暗殺者に圧勝したのは、不思議な念魚・「密室遊漁」(インドアフィッシュ)──ではなく、クロロの体術が優れていたからでしょう。魚は「ほんの遊び心」なのかな。

それにしても、部屋中にカーテン(?)がぶら下がっていたり、ベランダもない屋外への窓が全開にできたり──、この部屋は何のために存在するのだろう? 自殺の志望者用とか?


幻影旅団の団員たちによる派手な「鎮魂曲の演奏」が始まりました。「休みがちな死神」ことヒソカは、やっぱり働いていないけれど。

旅団員は全員が実力者のはずだけれど、いまだに個人個人の能力は不透明です。

とくにフェイタンは、勢いよくマフィアの首を飛ばしているけれど、現時点で彼の能力は何なのか見えてこない。手刀で人間を両断できるのだろうか?

また、エジプトっぽい衣装とは対照的なジャージ姿のフィンクスも、素手による格闘が得意そう──くらいしか分からない。

作者が どこまで考えているのか・いないのか──と想像しながら読む楽しみが味わえますね!


またまた黒歴史の告白コーナです(イヤな汗)。

クラピカの「それなら 聞かねば よかろうに…」とか「ならば なにも言うまい」みたいな古めかしい言葉づかいを、これまたネットの掲示板でマネしていました。若気の至りでしたね(そのころ すでにアラサーだったけれど)。

それは さておき──。

取り引きに慣れているキルアらしい電話の内容です。幻影旅団のアジトについては、クラピカも ちょっと興味を引かれている。そう言えば、クラピカがヒソカに質問するとしたら、まっ先にアジトを聞きそうなのに まだでしたね。

ノブナガの涙を見て「無性に やるせなくて 許せなかった」とゴンは言う。そう、「仲間を殺されて許せない」と泣ける人間が、どうして他人を平気で殺せるのか──。旅団員たちの過去が気になります。

No.098 「9 月 3 日 14」

クラピカの胸の内は複雑でしょう。

同じように過酷なハンター試験を経験した間柄とはいえ、ゴンたちを危険に巻き込みたくない。しかし、そう考えてしまうのは、彼らを仲間とも対等とも 思っていない証拠でもある。

それに、ゴンとキルアの真っすぐな気持ちを受け入れられるほど、クラピカの報復心は美しくない。


シャルナークの「携帯する他人の運命」(ブラックボイス)は、かなり効率が悪い能力だと思う。

まず、携帯電話で操作するのでは、画面が小さくて見えにくいし、操作が大変です。それに、おそらく同時に 1 人しか操れない。

前回のマフィア戦でも人間を盾にして戦っていただけだし、化け物ぞろいの旅団員のなかでは、シャルナークの戦力は たいしたことがないように見えます。彼は頭脳派なのでしょうね(──と見えるよなぁ……)。

しばった後ろ髪が魅力のビーンは、マフィアのなかでは妙に目立っている。おそらく「解説役」として起用された彼は、場の ふんいきを盛り上げる役目を立派に果たしていますね。


シルバとゼノは、マフィアの幹部連中よりも威圧感が格段に上です。マフィアなんてマフィンみたいに ちぎれそう。

この回の前後あたりから、やたらと格好いいセリフが増えました。シルバの「殺気も ほんの一瞬で消し わずかな余韻すら 残さない」なんて詩的でステキです!

ゼノは「円」の範囲を「本気出せば 300m は いける」なんて言っている。達人クラスどころじゃないぞ……。割に合わない仕事を請け負って うれしそうですね。真剣勝負ができる相手なんて何人も居ないからです。

大ホールで待ち構えていたクロロは、わざと戦いに ふさわしい場所で待っていた感がある。「円」を感じ取った時点で、すでにシルバの存在にも気がついたのでしょう。

そして始まったクロロとシルバ・ゼノとの戦いが大迫力です! まだまだ料理で言えば前菜の段階なのに、もう主菜の素晴らしさが感じ取れてしまう!

ここまでの圧倒的な画面を作り出すには、かなり体術を研究した上で、映画的・マンガ的なカメラのアングルも計算する必要があります。

「冨樫はアクションが描けない(わらい」なんて言っていたのは誰だ!(昔の自分も その 1 人だった気がする)


ナイフを取り出したクロロは、まるで「キレた中学生」みたいです。──連載時だったか どうか覚えていないけれど、わりとシャレにならない描写だよな……。

ここで「ベンズの 中期型」なんて単語をサラリと出すところがニクい! ベンズ・ナイフが好きなシルバは、戦いの後で こっそりとナイフを持ち帰っていたりして。

問題ないすか 0.1mg で クジラとか 動けなくする 薬なんだけど」というクロロの独白から考えて、素の彼は若者言葉で話すのだと感じました。旅団員を前にしている「団長」とは大違いですね。

もしかしたらクロロは、変装や演技が上手なのではなく、本当に多重人格的な性格なのかもしれません。「額が特徴的なオールバックの多重人格者」と言えば、どうしても『幽☆遊☆白書』の仙水忍(せんすい しのぶ)を思い出す。

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