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『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.13 「9 月 10 日」

Lock for her できれば愛で──つながって欲しかった

いよいよ「幻影旅団編」の最高潮です! 派手な「念能力合戦」のような場面は出てこないし、「モロリも あるかも!?」な お色気もないけれど(元から皆無)、心に染みる名場面が多かった。

悪を悪らしく、善を善らしく──とは描かないところも冨樫義博先生らしい。

今後の展開に つながる描写も多く、何度も読み返したくなる 1 冊です!

No.116 「9 月 4 日 15」

流星街という「巨大なゴミ捨て場」に産まれ、現在は廃虚をアジトにしている幻影旅団も、「昼下がりの コーヒーブレイク」を楽しんだりするのかな──と考えると おもしろい。

ウボォーギンやフィンクスあたりは粗暴な態度が目立つけれど、不思議と旅団からは上品な印象を受けました。

これは冨樫義博先生の作品に通じる特徴です。それに、いまのところ「オツムが残念な人物」が登場してません。


センリツが語る事実によって、クラピカは大いに悩むことになりました。幻影旅団の本質を知れたから結果的に良かったけれど、最初から口をふさいでおけば団長が増長することもなかったはずです。

クラピカが電話をかけているに時に「使命より 仲間を とる」という「鎖野郎の 弱点」を叫ぶ可能性も あり、危険な状況だったと思う。

ウボォーとの会話からも分かるように、クラピカの報復は「命を奪うこと」が主目的ではありません。「なぜ同胞たちの命を奪ったのか」を相手に考えさせようとしている。

──つまりクラピカの本心は、「こんなにも ツラい思いをしている自分のことを理解して欲しい」と願っている。彼は否定するだろうけれど。


連載の時点で「ちょっと違うヒソカ」に気がつけて うれしかった! あとの展開を見ての通り、誰もイルミの変装に気がついていないから──、いつもヒソカは気にされていないのか。

おとりのためにカルトを使っていますが、フランクリンの念弾に撃たれる可能性が高かった。あぶないぞ! 彼女(彼?)なら避けられたかな。

No.117 「9 月 4 日 16」

頭を潰しても活動を続ける(むしろトップをすげ替えたほうが伸びる)団体や企業は世に多いけれど、盗賊の集団にも通用するなんて、クラピカには考えつかなかった。

ただし、どのみち一人一人に報復していくしかないのだから、クラピカは悩む必要は ありません。「仲間を 失うのは 絶対にイヤだ !!」という結論で決断できたことは、彼にとって良い変化でしたね。

幻影旅団が極悪非道の集団ではないことは、ウボォーとの戦いで気がついていたはずです。クラピカにとっては、旅団は非情な集団でいて欲しかった。

自分が していることは正しいのか──とクラピカは悩んだに違いない。パクノダへの質問に その焦りが出ています。まるでクラピカのほうが悪人に見える。


団長の命を救うためとはいえ、「鎖野郎」が出した条件を飲むのは、パクノダには つらかった。

その一方で、自分に鎖を刺される時には何の ためらいもない。この時点でパクノダには、自分の命を投げ出してでも団長を救う覚悟だったからです。

──とか言いながら、パクは自分の胸元(ごくり……)を見ていますけどね! 「安物は すぐ 肌に出るから」とか思っていたりして(『レベルE』ネタ)。


気絶したノブナガが、そのまま放置されていて笑えます。位置関係から見て、ゴンやキルアが鎖を破ってノブナガを人質にすることは考えなかったのでしょうか。

シズク
「まー ノブナガだし……」
そのほか全員
「うん……」
気絶したフリのノブナガ
「(えー)」

No.118 「9 月 4 日 17」

ゴンの「沸点」(怒りを覚えるポイント)は分かりにくい! ずっと近くにいるキルアですら、なぜゴンが怒っているのか瞬時には理解できていません。

まるで女の子のようですが、理由を聞くと納得できる点は ありがたい。女性の場合は、理由もなく わめき散らしますからね(差別発言!)。


フランクリンが言う「幻影旅団にとって最悪の ケース」が恐ろしかった。団長の指令や思想には絶対に従うけれど、団長の生死は重要視していない。他人からは理解が難しいですね。

もめごとの傍観者であり、頭脳派のシャルナークに質問しているところも見事でした。フランクリンは ぶっきらぼうなだけに、たまに見せる するどさが光ります。その知性の光は、団員の全員に共通していますね。

それにしても、フランクリンの意見は「鎖野郎」側に寄っていると思う。この状況であれば、パクノダを尾行することも可能でした。──ただ、何らかの方法で見破られることも考えられるから、危険すぎるかな。

パクノダを見れば分かるように、掟に対する考え方は団員によって さまざまです。一蓮托生のようでいて、そうでもない。それが幻影旅団の強みであり──弱点にも なりそう。


ハンター世界で飛行船よりも速度が出せる航空機は、現在のところ公開されていません。現実世界で たとえると、エアバス機(旅客機)といったところでしょうか。さらに、人質の交換場所は まさに「陸の孤島」という感じでした。

尾行は困難」どころか、完全に不可能でしょう。真正面からやって来たヒソカが正解でしたね。

ヒソカを見たパクノダは、「すべてが台なしになった」と思ったはずです。その絶望感は計り知れない……。さらに、どうやら鎖野郎とヒソカが知り合いらしいと気がついた時にも、やり切れない思いがあったでしょう。

No.119 「9 月 4 日 18」

そっぽを向かれているクロロに向かって、まるで演劇のように振る舞うヒソカが笑えます。

この一瞬のためだけに、何年も前から幻影旅団に入団したり、クラピカと手を結んだりしたのに──すべてが台なしになりました。ヒソカからすれば「クラピカに裏切られた」形になるけれど、その手の恨みとは無縁でしょうね。

くずれた表情のヒソカは おもしろかったし、「壊れた玩具に 興味は ないんでね」のハンサムな表情は良いですね!

クラピカは、ヒソカが団員ではないことを知っていたようだけれど、いつ気がついたのだろう? 2 人の密会が描かれたのは初回だけでしたが、2 度目の時に くわしく聞いたのかな。

ところで、「幻影旅団の団員であること」の条件は「蜘蛛のタトゥー」だけなのでしょうか。すくなくともクラピカの「律する小指の鎖」は反応しなかった。

たとえば「旅団やめます!」と団長の前で叫ぶと──どうなる?(答え: ちょっと恥ずかしい)


運命は 少しずつだけど ズレてきてる」というヒソカの言葉が印象的です。彼が言うように、クロロとの戦いは暑い日ならぬ「熱い日」のはずだった。──そこに疑問を感じます。

ネオンから盗んだ「天使の自動書記」は 100% 的中する予言で、別の行動をすることで回避できる。ところが、団員たちが大きく行動を変えたようには見えません。「単独行動を避けてグループを作った」点が大きいのかな?

パクノダの場合は、「誇りか裏切り」──幻影旅団の掟を守るか破るかを「狭い」飛行船の中で選んだことになる。彼女は予言通りだったということでしょうか。

──いや、「死神」とは心臓に刺さっている鎖のことだとは思うけれど、実際に生か死かを選んだアジトは広すぎます。パクノダも予言からは離れたのかな。


アジトへ戻る前に見かけた野良猫に向かって、「ミャー」と返すパクノダが心に深く残りました。こういう何と言うことのない場面で人物に深みを出せる作家ですね。語尾が特徴的なだけのマンガとは違う。

信じて 受けとめて くれる?」という いさぎよくも悲しげな表情をしたパクノダも泣けます──。

よりによってパクノダが最期に撃った 「6 人分」の銃弾は、「蜘蛛の足の半分」(もともとの団員数の半分)に当たる。パクノダもノブナガも鎖野郎に操作されている──とも考えられました。

ノブナガのように「記憶弾」(メモリーボム)を一度でも受けた者なら ともかく、パクの味方をしていたマチでも「操作されているのでは?」と疑って当然です。よく受けましたね!

私で 終わりに…」と倒れていくパクノダの願いは、どこまで団員たちに通じるのでしょうか。そして、予言の通りに「待ち人のいる東」へ向かったクロロ・ルシルフルは、いったい誰と出会うのだろう──。

No.120 「9 月 6 日 1」

クラピカの念能力に対するゴンとキルアとの意見の違い が興味深かった。ゴンには希望と期待が大きいけれど、キルアは現実的です。この 2 人は、いつも この傾向にありますね。

また、ごまかし方も、2 人の方法は まるで違う。

キルアはウソつきだけれど、意外と「分かりやすいウソ」しか言わない(言えない)。それに対してゴンは、この場面のように「ウソは つかずに話をすり替える」。しかも天然に見せかけている分だけタチが悪い。

ゴンは、バクチ打ちやサギ師にも向いていますね。


億単位の金額を稼いだり失ったりしているのに、キルアはタキシードのレンタル代を気にしている。ようやく金銭感覚が しっかりと身についてきたようです。

そもそもキルアは、資金面でゾルディック家を頼らないところが偉い! ──でも家出している身だから、頼りたくても頼れないか。

フィンクスとフェイタンの仲良しコンビまでタキシード姿で おかしかった。根っからの盗賊である彼らには、「競売を楽しむ」つもりなんて なかった──と すぐ後で分かります。なぜこの場所に居たのだろう?

闇のオークションを旅団で乗っ取った時と言い、意外と彼らは「コスプレ好き」なのかも。よく考えたら参加者から金品を集めたり、競売品を奪ったりするだけなら、オークションの進行をマネする必要はありませんよね。


クロロの探し出すべき「待ち人」とは、「除念師」(じょネンし)であると分かりました。この除念師との出会い方は、感心を通り越して感動してしまうので、遠い未来の展開をお楽しみに!

パクノダが亡くなったという情報を、ゴンたちはクラピカに伝えるべきだったと思う。「パクノダがクラピカの情報を流した」事実は、かなりの驚異になるはずです。ただ、クラピカ自身にも「パクノダの鎖が作動した」ことは分かったでしょうね。

仲間の命と、なによりも誇りを守ってくれたことに、フィンクスやフェイタンも感謝している。──そんな彼らが、いまだに他人の命は平気で奪う。この点だけは納得ができません。義賊になってくれたら良いのに。

No.121 「9 月 6 日 2」

センリツの念能力は、今まで登場した中で もっとも優しい。彼女自身も優しい心を持っている。同じく他人思いのレオリオと彼女とは、とても性格が合いそうですね。

ただ──なんとなく、センリツもレオリオも、「恋人には振り回されたいタイプ」に見えました。恋愛では苦労するけれど、じつは楽しんでいるような感じです。友だちからは「なんで あんなヤツと!?」と驚かれたりする。

「緋の眼」を奪われたことは、クラピカには大きな衝撃だったはずです。──実際にはコルトピの能力が時間切れで消滅したのだけれど、クラピカは そのことを知らないはず。いずれにせよ、また取り返すつもりでしょう。

意外なことにネオンは、競売よりも付き人のことを思いやりました。この機会に、ネオンが「人体」ではなく「人間」そのものに興味を持って、恋愛でも楽しんでくれると良いんですけどね。


またもや「一話使い捨てで魅力的な女性」が登場しました! (現実世界の女性は使い捨てにしちゃダメだよ!) 花のようなドレスを着た進行役は、丸々とした「お団子」が どれも美味しそう(ごくり……)。

変わり者だと言われる ことこそ コレクターの証でありマニアの誇りである」とは、ご自身がコレクタな冨樫先生らしい真実の言葉です。

最近ネットでよく見るような、誰もが欲しがる一般市販品を「箱買い」するだけの「マニアもどき」とは違う!

変人たちが集まったオークションには、ようやく本編に絡み始めたミルキもいます。ところが、キルアたちは まったく気がついていないくて悲しかった……。もし兄弟で会っても、「やあ」「おう」しか会話がなさそうだけれど。


「グリードアイランド」を 7 本も手に入れていたのに、けっきょくジェイトサリたちはクリアできなかった。それほど難しいゲームであり、実際に命を落とした者もいる……。

ジェイトサリが本編に登場するのは恐ろしいほど未来で、しかも読者の大半は気がつかないはずです(自分も見逃した)。本筋だけでも おもしろいのに、遊び心が あふれている作品ですね!

ここで 2000 年の 1 月 1 日という日付が出てきました。「ハンター歴」みたいな年号だとは思いますが、案外ごく普通に「西暦」だったりして。


ゴンが考え出した「グリードアイランド攻略法」は、じつに単純明快で効率が良い! これまでにも何度と見せつけられてきた「答えを聞けば一瞬で理解できる問題」ですよ!

このような形でゲームをプレイすることは、たぶんジンも想定していたのでしょうね。「お金を出せば手に入る」ような方法よりも、「実力で雇われる」ほうがハンターらしい。

ここでツェズゲラなる男が登場しました。そうとうな実力者に見える やけにダンディな彼は、はたして何者なのか……。

ドラゴンボール』に出てきた魔王・ダーブラっぽいから悪者かも!?

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