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『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.14 「島の秘密」

365.314 - chicken pasta with capers, baby spinach & ricotta いくらでも──味わいたくなる

「血に塗れる裸のクラピカ」という なんとも買いにくい表紙の第 14 巻です(下書きではタンクトップを着ていたのに)。しかも本編の 1 ページ目で、

キルア
見られてるな おまた

──とキルアまで いかがわしいことを言っている!

非実在青少年のローティーンの こんな姿を描いたら、都知事が障子を破りながら、アグなんとかさんが基金を集めながら、それぞれ回収に突撃してきそうですよ!

──とか思った人は居ませんか? こらー。

それは さておき、短時間で読める感想をどうぞ!

No.128 「9 月 10 日 5」

この第 14 巻の前半は、ゲームで言うところの「チュートリアル」に当たります。つまりは、『グリードアイランド』のルール説明と攻略の手引きですね。

それなのに、どうして こんなにもワクワクするのか! 「もしも この島に来たら──」と想像させる演出が上手です。たぶん、自分なら一日でボロボロになりそうだけれど。

(ちなみに tutorial の直訳は、「家庭教師の」とか「(個別)指導の」になる。ゲームをしていない人には意味不明だぜ!)


SOWY のヘッドホンを付けた男」の おかげで、「ブック」で出した本(バインダ)は宙に浮いていることが確定しました。まるで下のパロディ動画みたいです。

スカイリムを実写で完全再現!……しすぎるとこうなるショートムービー How I Play Skyrim

呪文(スペル)カードのデザインや使い方も(読者にだけ)分かって ありがたい! 現実世界だったらコンマ数ミリ秒も目を合わせない容姿をした SOWY 男に感謝です。

でも、SONY のパチモノは恥ずかしいぞ!


2001 年の時点でノートパソコンと携帯電話を駆使するとは、なかなか幻影旅団も進んでいます。シャルナークだけが くわしいのかな。

アジトには逆十字の墓が作られています。ウボォーギンのために作ったのでしょうね。──シズクから不意打ちを食らったノブナガという可能性もあるけれど……。

あと、ボノレノフとマチが何を話しているのかも気になる。意外と 2 人は仲良しだったり、ボノ先生は話上手だったりして。どんな話なんだろう?

ボノレノフ
「団長って 猫耳とか似合いそうだよねー」
マチ
「そうそう 肉球も合うと思うわ」
フランクリン
「……(シッポはシマシマだよな)」

キルアの「オレに… 何した?」が格好良い! 彼は名セリフが多いですね。──「地獄のキルア」のせいで、いま見ると ちょっと笑えるけれど。

No.129 「懸賞都市 アントキバ」

ヨークシンでの同時多発テロが報道されました。

現実世界の 2001 年 9 月 11 日に起こった痛ましい事件が元でしょう。ニュースの映像で見た時は、あまりにも現実味がなくて映画のようだったな……。

アメリカ同時多発テロ事件 - Wikipedia

このテロは、作品中では 9 月 3 日の夜に起こっています。そして問題の 9 月 11 日は、ゴンとキルアはゲームの世界に居る。おそらく、読者に余計な気を遣わせない配慮でしょうね。


アントキバの月例大会は貴重な品物が手に入るから、多くのプレイヤが参加するはずです。

でも、『グリードアイランド』の制作者がイジワルだったら、何十・何百とある賞品の中に指定ポケットのカードを紛れ込ませそう。

ゲーム好きな冨樫先生だけあって、「呪われた幸運の女神像」や「真実の剣」など、アイテムの名称もソレっぽくて おもしろい。


美味しんぼ』で何度も出てくる「グロテスクなモノは美味」という定説どおり、「ガルガイダー」も食べたら絶品なのでしょうね! 陰獣の 1 人・蛭(ひる)の■■■はマズかったらしいけれど。

HUNTER×HUNTER 9 巻 「9 月 1 日」 1 - 飛ぶ 3 匹と潜る 1 匹 | 亜細亜ノ蛾

2 人の上半身くらいは ありそうなスパゲッティを 10 数分で完食した上に、どちらかはアイス・ソーダを 2 杯も飲んでいる。美食ハンター・ブハラも桁外れだけれど、ゴンとキルアも彼に弟子入りできるくらいの大食いですね。

HUNTER×HUNTER 2 巻 「霧の中の攻防」 1 - 時には落ちることも正解 | 亜細亜ノ蛾

レストランのコック長(らしき男)は、いわゆる NPC(ノン・プレイヤ・キャラクタ)でしょう。『レベルE』の NPC は作り物だと一目で分かったけれど、このコックは、食後までゴンが気づかないくらい精密にできている。

ゲームだからこその現実感なのか、それとも──。


ハンター世界の国際通貨紙幣・「ジェニー」が完全に日本の壱万円札で笑えます。ハンゾウの名刺にも書かれていた漢字は、ハンターの世界で よく目にするけれど、まさか紙幣にまで刻まれているとは思わなかった。

世界各国に翻訳されている『H×H』だけに、いろいろと問題が起きそうな気がする……。そもそも印刷物に お札をそのまま載せて良いのかな。

お金をカードで やり取りするのは面倒くささ──つまり持ち物の制限は、『ハイドライド 3』を思い出しました。

この名作ゲームは、お金を含めて すべてのアイテムに重量が設定されていて、重い物を持ち運ぶとプレイヤの動きが遅くなる。せっかく お金を稼いでも、小銭が増えると宿屋に帰れません。

そこで「両替機」に お金を入れると両替してくれます。とても便利なアイテムだけれど──、自分が持ち歩いているのに、その お金はどこから転送されてくるんだ!? 「携帯できる他人の財産」といった感じですね。


ゲームの世界で亡くなった人間は現実世界へ転送されるらしい。──城を管理している人は大変だな……。

そこへ突然現われた「無精ヒゲの男」は、切羽詰まったような目が あぶないし、出てくるタイミングも怪しい。彼が自分で「プレイヤー 狩り」をしたのでは?

No.130 「勧誘の理由」

キルアがヒゲ男の勧誘に乗らず、立ち去ろうとするのも当然でしょう。信用できる要素が何一つない。

自分から監視していたことを明かしたり、相手の「ブック」への対処方法も教えてくれたけれど、最初だけ気前の良いことを言っておいて、後から大きく だます──というのは詐欺師の手口ですからね。まだまだ油断は できないぞ……。

「アゴが長いメガネの男」の説明は理路整然としていて、初めて話を聞いてもサッと頭に入ります。

「──要するに 何も わかってないと いうことだ」という「爆弾魔」(ボマー)の説明に出てきたセリフがとくに印象的でした。いろんな場面で使えそう!

「頭と鼻が大きな男」(別名「サブちゃん」?)が言う「プレイヤを狩る理由」も興味深かった。プレイヤが命を落とすとカードのデータも消える設定は、カード化限度枚数と結びつけてゲームの制作者も考えていなかったでしょう。

言うまでもなく冨樫先生は、プレイヤ狩りも含めて すべて考えてから話を描いたはずです。「ボマー」よりも、その思考力のほうが恐ろしい!


プーハットも頭の回転が速い男として描かれていましたが、「黒人風の男」は さらに切れ者です。この 2 人の張り合う姿が おもしろい。ゴンとキルアみたいな名コンビに なりそうだけれど、はたして──。

この作品は、頭の良い人物しか出てきませんね。日本のドラマとは大違い! ──でも、海外ドラマの『デクスター』も、たいがいボケボケした人ばかりだけれど。

デクスター ~警察官は殺人鬼 シーズン 1 - 太陽が照れば血も輝く | 亜細亜ノ蛾


呪文カードを独占して、重要なカードを守り、相手のカードを奪う。これが勧誘者たちの考えた戦略です。この時点では有効な手段に見えますが──。

そもそも SS クラスのカードを手に入れられるプレイヤが少ないのに、誰から奪うつもりなのだろう? ここでは語られていないけれど、最終的にはツェズゲラとの対決を想定しているのかな。

No.131 「回答」

プーハットに報酬の件を問い詰められて、「説明しよう」と出てきた「肥満の男」が おもしろい! なにがと言うと──まったく説明できていないまま、ヒゲ男に話の主導権を取られているのです。

9 巻の感想で書いた「何もすることが ないのに飛び回る蛭」に通ずるモノがある。

プーハットや黒人風が、勧誘を受け入れた気持ちも よく分かります。(ネット上ですら友だちを作れない)自分だって、誘われたらホイホイついていくと思う。

なぜかと言うと、今のところ勧誘者の実力は不明だけれど、何十人も組んで 5 年かかって 67 枚しか集まっていません。ましてや単独プレイでは もっと時間が かかったり、カードを奪われる可能性が高いからです。

「根性が排泄物色」な自分が勧誘者だったら、ゴンたちみたいに勧誘を断わった人間には、すかさず「追跡」(トレース)くらい かけておきますね。

──いまさらだけれど、バッテラが本当にゲームのクリアを望んでいるなら、ツェズゲラをリーダにして全員を協力させるべきだった。競わせるのではなく。そんなことを言ったらマンガにならないけれど。


『グリードアイランド』というゲームに対するゴンの純粋な気持ちが まぶしい。ゲームだけではなく、人生を楽しんでいますね。その生き方に美しさを感じました。

──と感動させた後で、ジャンケンのズルい技をシレッと使うところがゴンらしい! 一緒にいて楽しい人ですね。

お前に あえて 本当に よかった」と心の底から感謝するキルアと、自分も同じ気持ちです。ゴンに会えて──『HUNTER×HUNTER』という素晴らしい作品を作ってくださって、冨樫義博先生に感謝!

だから、早く連載再開してね!(切実な目で)


「少女風の女性」は何かあると思っていたけれど、「若い男のコの 無垢な友情ムチャクチャに してやりたい」だなんて、メチャクチャなことを言っている。

この言葉からすでに、彼女が見た目通りの年齢でも性格でもないと分かりました。でも、せいぜい 20-30 代くらいと思っていたけれど──。

No.132 「40 種の呪文」

「『ついでにとんちんかん』の抜作先生みたいな男」──はコズフトロという。彼のように、早く全員の名前を明かして欲しい!

これだけ人物名は もったいぶっているのに、呪文は全種類の名称と効果が一気に明かされて圧倒されました。40 種類も呪文を考えたり、カード同士の矛盾を潰していたら、かなりの日数が必要だったでしょうね。


「ハメ組」が「堅牢」(プリズン)を求めている理由は、自分には納得できませんでした。なぜなら、このアジトを特定される可能性が低い上に、だれがレア・カードを持っているのか外部の人間には分からないからです。

しかも、彼らが求めている「プリズン」の枚数は たったの 1 枚だと言う。ということは、すでに 10 枚の「プリズン」によって 90 ページ分の指定ポケットを守っているのでしょうか。

ただ、これだけの人数が居るのに、1 人のバインダで全種類のカードを持っているとは思えない。「プリズン」で 1 ページずつ守った人が『11 人いる!』のでしょうか。

あとの展開から考えても、すこし不思議な場面でした。

その一方で、「もじゃじゃ頭の男」が出した問題は、シンプルな難しさで おもしろい。『H×H』の大ファンでも、なにも見ずには答えられないのでは?


いつもはゴンに おいしいところを持って行かれるキルアが、月例大会では快勝しています。ゴンから聞いた必勝法を駆使した上で、さらに その対策まで考えている。

どちらが勝っても同じなのに、お互いに手を抜かない。いかにも 2 人らしくて すがすがしいですね。

No.133 「呪文以外の防御法」

ついにモタリケ先輩が登場しました! まさか彼が、今後の「グリードアイランド編」を大きく揺るがす人物になるとは、誰も思わないでしょう! ──自分も思っていないし(えー)。

いつまでも「窃盗」(シーフ)を悔やみ続ける器の小ささ、グチグチと迷い続ける思い切りの悪さ、さらには容姿──と「キング・オブ・三流キャラ」なモタリケ師匠です。まるで鏡を見ているみたい! なんてな……(深刻なダメージ)。

冨樫先生は、「数話限りの使い捨てキャラ」を魅力的に描く名人ですね! その一方で、ハンター協会の秘書という重要人物を、「マメみたいな頭」でサラッと描いたりする。

モタリケの回想によって、グリードアイランドでも十分に生活が可能な環境だと分かりました。なんと、結婚までしている。

この島でプレイヤが暮らし続けることは、ゲームの制作者の想定内なのかな? たとえば、今後も何十年とクリアできる人物が出なかったら、ゲームの管理は どうなるのだろう。制作者の子や孫が継ぐとか?


シャッフルガード法」や「フルポケットガード法」は、複数人で組んでいると より効果的です。おそらく「ハメ組」も同じような対策をしているはず。

ただし その対策も、「強奪」(ロブ)などの呪文を使われると防げません。それなら「贋作」(フェイク)で偽装されていたら──などと考えると止まらない!

どちらにせよ、やはり呪文カードは必須ですね。

呪文の詠唱中にカードを奪う作戦は、それほど実力差がなくても意外と有効かもしれません。たとえば、「放出系」の能力や飛道具でカードを取ってしまう。ヒソカの「バンジーガム」なら十分に可能ですよね!

また、呪文の詠唱が終わる前に 20m 以上の距離を離すことで、近距離呪文からも逃げられる。最後の場面で「プロ級の奴」に囲まれていたけれど、ゴンとキルアだったら逃げ切れたのでは?

でも──、「磁力」(マグネティックフォース)や「同行」(アカンパニー)を使われたら終わりか。いやいや、ムカつく相手だから、それくらいカードを消費させても良かったですね。

答え: 全員ぶっ飛ばす

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