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ゾンビランド (Zombieland)

Swirls and twirls 世界の終わりにも──遊んでいたい

最高に面白いゾンビ・コメディ映画です!

ホラー作品のなかでは「ゾンビ映画」が特別な地位を占めていて、そこには無数の「お約束」が存在する。ところが『ゾンビランド』では、ほぼ丸ごと約束事を打ち壊して、「ゾンビランド的」としか言いようのない作風を生み出しました!

ホラーに付きものの「お色気」(ポロリ)が ほぼ皆無で、代わりに「人情話」(ホロリ)で泣かせてくる点も興味深い。これならスパゲッティ・ミートソースでも食べながら お茶の間で見られますねー。

──あ、スプラッタ要素はキッチリ出てきます!

ルール 33、監督は新米でも良し

監督はルーベン・フライシャーで、なんと本作品が長編のデビュー作とのこと。それにしては、非常にマニアックな内容さりげなく忍ばせる見事さを感じました。

ルーベン・フライシャー - Wikipedia

主人公はジェシー・アイゼンバーグが演じていて、彼の主演作である『ソーシャル・ネットワーク』のザッカーバーグ役とは似て非なる演技で楽しませてくれます。

おもしろいことに、『ゾンビ』が 2009 年・『ソーシャル』が 2010 年の作品なのに、ゾンビランド』のなかで『ソーシャル・ネットワーク』を思わせるネタが入っていました。たんなる偶然でしょうが、それだけに笑えます。

ジェシー・アイゼンバーグ - Wikipedia

もうひとりの主役はウディ・ハレルソンが無骨に演じています。一生忘れられない思い出の映画・『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のミッキー役と同様に似合っていました。彼自身も、生まれから育ちまで、なんだか お騒がせの人生を送っているようです。

ウディ・ハレルソン - Wikipedia

予告編の映像でも観ながら、ダラリと感想を語ります!

ルール 34、予告編の動画で笑え

映画『ゾンビランド』予告編 - YouTube

ルール 35、お約束はブチ壊せ

胃腸の弱いオタクな主人公・コロンバスが久しぶりに見た人間──テキサス男のタラハシーは、出会って すぐに銃口を向けてくる! 思わずコロンバスも構えてにらみ合いが続く──。

──という場面なのに、「突然 後ろからゾンビが出てきて、タラハシーが見事に撃ち倒す!」という展開には なりません

また、「ショッピング・センタを見つけたので、しばらく立てこもる」とか、「ゾンビに噛まれた妹が人間のうちに、実の姉が銃で──」とか、いちいち「ゾンビ映画にアリガチなフラグ」を立てては、放置したり壊したりします。

本当に脚本家と監督はアマノジャクだ! (誉め言葉)

自分は あまりゾンビ映画を観ていないため、もっと見逃しているフラグが あるでしょうね。ゾンビとは無関係ですが、ラブ・シーンもフラグが折れまくりでした。

──あ、「フラグ」って、棒的な意味のシモネタじゃないですよ! (書かなきゃ良かったな)

ルール 36、ヒロインは豪華に

ヒロイン・ウィチタ役のエマ・ストーンも良かった! かなり色っぽくて目立つ女優さんで、『アメイジング・スパイダーマン』のヒロイン役も射止めています。

エマ・ストーン - Wikipedia

せっかくセクシィなエマを起用しているのに、お色気の場面をなくしている点は好印象でした。ホラー映画・ゾンビ映画としては必要かもしれませんが、『ゾンビランド』には不要です。

生意気そうな妹・リトルロックは、アビゲイル・ブレスリンが完全無欠に演じきっていました。「子役」として ではなく、女優として認められている彼女が、よく出演してくれたな──と思ってしまいます。

アビゲイル・ブレスリン - Wikipedia

この姉妹で よく分かるように、登場人物の 4 人が 4 人とも最初は「イヤなヤツ」という印象を受けました。──もちろん、それも計算の内ですね。だんだんと好印象に描くことで、最後には 4 人とも大好きになります!

ルール 37、ムダを楽しめ

「──いまの場面って必要か!?」とポップコーンを投げつけて叫びたくなる場面を 256 くらい感じました。わざわざヒロインが自分から車を捨てたり、逃げ場のない高所へ上ったり──。

ところが、後から思い出し笑いをするのは、そういうムダに見えたシーンでした。むしろスプラッタな箇所は、けっこう忘れてしまいます。

とくに、『ゴーストバスターズ』で有名なビル・マーレイを「イジる」場面が 1,280 分間くらいあって、「長い長い!」と思いましたね。

ビル・マーレイの扱いもヒドい! ダウンタウンの『ガキの使いやあらへんで』で「大物ゲスト」を呼んだ時のように、徹底的にコケにしています。

また、彼の代表作は各種の賞を受賞した『ロスト・イン・トランスレーション』なのに、『ゴーストバスターズ』の話を繰り返す点も失礼です。

ビル・マーレイ - Wikipedia

──だからこそ、大笑いしました!

ルール 38、未来を予測しろ

コロンバス役のジェシー・アイゼンバーグは、『ゾンビランド』の 3 作品ほど後に『ソーシャル・ネットワーク』で主役を務めています。

ところが『ゾンビ』のなかで、「もう Facebook を更新しなくていい」とコロンバスはウンザリしたように言っている! アメリカでは 2009 年の時点で、すでに Facebook 離れが起きていたのかな──と思わせるセリフですね。

そもそもアイゼンバーグはザッカーバーグ丸出しの格好だし、もしかしたら『ゾンビランド』を観たデヴィッド・フィンチャー監督が、『ソーシャル・ネットワーク』への起用を決めたのかな──なんて想像しました。

おわりに

この記事の各章は、劇中に出てきた「32 のルール」のパロディです。本当に 32 も作中に出てきたか、もう一度 確認したくなりますね。何度でも観たい映画です!

ゾンビランド #32のルール - Wikipedia

Wikipedia によれば続編が企画中とのことです。これだけ面白くて売れたのだから、当然ですよね! 大いに期待して待っています!

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