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ソーシャル・ネットワーク (The Social Network)

I Like Facebook 「いいね!」──と言われる人生を

ひとことで言えば、「くだらないことに情熱を燃やす人々のドラマ」です。

──素晴らしい! とるに足らないことでも命を懸けられる生物は、豊かな人間しかいません。つまりは、人生の豊かさを描いた映画でした。

Facebook の立ち上げから急成長を描いたドラマで、関わった中心人物が実名で登場します。この点だけでも興味深いですが、あくまでも創作として描かれていることを お忘れなく!

──まぁ、毎日のように Facebook をチェックしている人も、創業者なんて気にしていないだろうけど……(「Facebook で新ビジネスを!」とガツガツした人以外は)。

監督はデヴィッド・フィンチャーで、自分が一番好きな映画監督です! 『ドラゴン・タトゥーの女』の大ヒットでファンを増やしましたね。

デヴィッド・フィンチャー - Wikipedia

いまから書く感想は「作品のなかの話」について語ります。この点はバクマン。』の感想記事と同じですね。

出演者たち

主役のマーク・ザッカーバーグは、ジェシー・アイゼンバーグが完全な演技で表現していました! 「本物よりも本物らしい」感じがしていて、各賞を受賞して当然の演技です。

昨日 紹介した『ゾンビランド』でアイゼンバーグは好青年を演じたのに、本作品ではザッカーバーグの「とっつきにくい」感じが出ていて、じつにイイですねー。創作のなかでは、性格の悪い人間は大好きです!

『ゾンビランド』はゾンビ映画としてもコメディとしても楽しめる傑作! | 亜細亜ノ蛾

ジェシー・アイゼンバーグ - Wikipedia

共同創業者であるエドゥアルド・サベリンは、アンドリュー・ガーフィールドが演じました。エドゥアルドの「もうちょっと上手に やったら良いのに!」という不器用な生き方を、アンドリューが見事に見せてくれました!

アンドリュー・ガーフィールド - Wikipedia

ちなみにアンドリューは『アメイジング・スパイダーマン』で主役を演じていて、ヒロイン役のエマ・ストーンと交際しているそうです。『ゾンビランド』との奇妙な縁を感じますね!

意外な つながりと言えば、Napster の共同創業者であるショーン・パーカーの名前が出てくるとは思いませんでした。彼はジャスティン・ティンバーレイクが味のある演技で魅了します。

ジャスティン・ティンバーレイクはミュージシャンでも あるため、動きがリズミカルでした。劇中のショーンと同様に、カリスマ性を感じさせる息づかいです。

カリフォルニアのオフィスにショーンが初めて来た時、プログラマが仕事中だからと ろくに相手をしなかったのに、「いいぞ!」と評価する場面が とくに印象的でした。そうそう、コンピュータと会話ができる人間は こうでなくっちゃ!

ジャスティン・ティンバーレイク - Wikipedia

テンポの良さ

何と言っても、前半の「フェイスマッシュ」から「ザ・フェスブック」立ち上げまでの急展開が おもしろかった!

コンピュータの専門用語をビシバシ出してきますが、滝の流れのような展開なので、気にする間もなく先へ先へ突き進む早さが気持ちいい! 用語を知っていれば、一段と「ニヤリ」が できて楽しめます!

Wikipedia によれば、セリフのほとんどを早口にすることで会話のリズムを早めたとのこと。「えっ、そこに技術を投入したの!?」という効果的で自然な手法で、じつにデヴィッド・フィンチャーらしい!

ソーシャル・ネットワーク (映画) #制作 - Wikipedia

また、キャメロン・ウィンクルボスタイラー・ウィンクルボスの兄弟は、アーミー・ハマーが ひとりで演じています。つまりは CG 合成ですね。これも「似た人を見つけりゃイイじゃん!」とツッコミを入れたくなるよなぁ。

デヴィッド・フィンチャー監督作品

ドラゴン・タトゥーの女』や・『ベンジャミン・バトン』・『ファイト・クラブ』など、自分の大好きな映画はデヴィッド・フィンチャー監督の作品が多い。

とくに『セブン』と『ゲーム』は、自分のベスト 10 映画に入るくらい愛しています!

彼の おかげで、自分の映画人生が豊かになりました!

ただし『ゾディアック』だけは、デヴィッド・フィンチャー作品で唯一 好きになれない映画でした。この作品も『ソーシャル・ネットワーク』も、両方とも似たような「事実を元にした創作」です。

ところが、『ソーシャル・ネットワーク』は最高に痛快でした! 派手なアクションが あるわけでもないし、精密な心理戦で観客を魅了するわけでもない。それでも楽しく観られる理由は、料理の仕方が上手だからです。

──考えてみると、『ゾディアック』が つまらなかった原因の 8 割くらいは、当時の警察が ずさんすぎて、観ていてイライラしてくる部分でした。映画とは無関係なところなので、言いがかりに近い。でも、映画自体もテンポが悪かったよなー。

おわりに

ザッカーバーグが元カノの Facebook ページで「友達になる」を申請する──、というラストの場面が切なくて良かった!

そう、もともとはマークもショーンも、ひとりの女の子を振り向かせるために始めた「くだらないこと」が、事業として しだいに大きくなり、さまざまなシガラミが つきまとっている。

そして、全体的に「マーク・ザッカーバーグは、ショーン・パーカーに そそのかされて、エドゥアルド・サベリンとの仲が おかしくなった」という描き方をしています。──はたして そうでしょうか?

エドゥアルドの「動物虐待」ネタを売ったのは、ショーンとコカインを結びつけたのは──、本当は誰だろう?

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