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ニセコイ』 vol.2 「ザクシャ イン ラブ」

#727 白鶇晗桐 好敵手との出会いが──世界を変える

とうとう作者が本気で読者の命(タマ)獲りにきたでェ──という第 2 巻でした! 古味直志先生は、読者(おもにオレ)を何回 萌え殺す気なんだ……!

表紙のカバーをめくった絵も百合の花のように輝いています! ぜひ、いろんな角度から描いて欲しい!

ところが、来月・2012/08/03 に発売予定の『ニセコイ 3』のほうが、もっと破壊力が上なのでした! 今回が長ドス(日本刀の一種)くらいとすると、次はマジチャカ(本物の拳銃)くらいでしょうか。

こんなインフレ・バトルなら、いつでも受けて立ちま──ふぅ(謎の開放感)。

第 8 話 「ホウモン」

花に(殺人的な量の)水やりをしながら、にやけてヨダレを垂らす桐崎千棘(きりさき ちかげ)が かわいい! 前巻の「 嫌いじゃ ないけど?」のような柔らかい表情が、だんだんと彼女にも増えてきました。

それもモブ子さん・モブ美さん(仮名)の おかげです。おまけページで直前の状況が描かれていて、「あの 2 人、ホントに仲イイよねー」とでも話し合っていそう。


小野寺小咲(おのでら こさき)は、今回は赤面して泣いてばかりでしたね。「あわ あわ」と泣く小野寺が暴力的にキュートすぎる!

親友に背中を押されて、なんとか一条に近づけた小野寺を見ていると、こちらも応援したくなります。ただ、自分の「彼女への期待」は、みなさんとは別物かも しれません──。


宮本るり(みやもと るり)の活躍が目立ちます。

「小野寺の視点で物語を見ると おもしろい」と第 1 巻の感想で書きました。同じように、るり視点から見ると別の楽しさが味わえます。

さっさと くっつけよ 鬱陶しい !!」と厳しい口調で小野寺に言い、その直後に優しく頭をなでる百合──もとい るりは、アメとムチとの使い分けが うまい!

「相手に好きな人がいても構わない」とけしかける場面では、なんだか女王様にも見えます。友情以上のナニカを感じる……。


常識的に一般的に普通に考えれば、一条楽(いちじょう らく)に とって最大の障害は、自分の家がヤクザの 集英組という 1 点です。

ところが、ギャングの娘である桐崎は当然として、小野寺も宮本も気にしていません。何度も遊びに来た舞子集(まいこ しゅう)と同じくらい、彼女たちも慣れているのかな。

神の視点で すべてを見通す舞子は、ものすごく初期段階で「ニセコイ」を見破っていました!

なんという驚異的な洞察力──と思ったら、楽は「全部誤解 なんだって」と最初から言っています。親友だったら本気かウソかは すぐに分かったはずですよね。


扉絵の先生は指示棒の持ち方が逆だ──と おまけページで宮本が指摘しています。同じ「メガネ・カテゴリィ」としては見逃せなかった。

先生にドジ属性が付きましたね! 自分も まったく気がつかなかったけれど。

第 9 話 「セッキン」

人は、「自分だけに優しい人」を好きになるものです。しかし、小野寺は誰にでも優しかった──。

ただ、この「誰彼かまわず優しくする」小野寺の行動は、じつは楽の影響を受けている かもしれません。あとの展開を見ると、その可能性は かなり高い。

お互いに良い影響を与え合う 2 人ですね。


桐崎は 1 巻に引き続いて女の子座りでへたり込む上に、背後から抱きつき怖くてマジ泣きという合わせ技を繰り出してきました! けっこう苦手なモノが多い千棘は、女の子らしい魅力にあふれています。

どんな状況でも本当の意味で男らしい一条は、彼女を支えるにふさわしい。かなり良いムードでしたが──、 クロードが打ち壊しにしている。小野寺とのことを考えると、楽にとっては良かったかな。

第 10 話 「スイエイ」

小野寺が「約束の鍵」を持っている率 99.98% まで来ました! 「10 年前に約束した 男の子」なんてキーワードも合致して、もはや間違えようがない。

それよりも、冒頭の「ナイスな角度からの回想」が気になったりして。一条が自分から見た視線ではないなんて、とても不思議ですねー。


桐崎千棘のことを「脳内みやむー率 400%」なんて思っていたけれど、この巻では彼女独自のいろんな表情が見られます。そのため──、この回ではシンクロ率 4000% を突破しました!

新世紀エヴァンゲリオン』の第拾話・「マグマダイバー」で惣流・アスカ・ラングレーが着ていた水着と、桐崎の水着が似ているからです! ゴイスなバディもソックリで、いろんな部分が熱膨張しそう……。


この回も宮本るりが良い仕事をしています。

小野寺が一条に接近できる場を提供し、「倉の中でナニをヤっていたのか」(ごくり……)という重要な質問もしている。桐崎にとっても友だちと仲良くなれる機会ができました。

でも倉の件は誤解だと確信していたから良かったけれど、「えっ、ただのセッ■■だけど何か?」とか言われたら どうしていたのだろう……(伏せ字は第 9 話のサブ・タイトルですよー)。


水に濡れて髪の毛が くしゃっとなっている小野寺が最高です! 好きな女子の手をつないで水泳の指導──という至福のひとときに対して、楽が素直な反応で微笑ましい。

当然のように舞子も見に来ていました。彼がいることで(必要以上に)場が和むから、宮本から「われわれの業界では ごほうび」(足蹴・踏みしめ)をもらえるだけの価値がある(?)。

第 11 話 「カギアナ」

油断していたらベタな展開キター!

女子更衣室の 鍵を男子が持っていたら、非難されて当然です。ヘタをすれば高校生活が台なしになる状況だっただけに、ちょっとの お仕置きで済んだ一条は幸運でしたね。とても そうは見えないけれど……。

しかし、察しと思いやりが信条の宮本るりまで、普通に誤解しているのは予想外です。──あ、彼女が思いやるのは小野寺だけか。

そして今回も、またもや宮本視線が多かった。「彼氏 借りちゃって」は、半分くらい素の質問だけに効果的です。すぐにでも真相に到達しそうですが──。


次の日、同じ水着の桐崎と小野寺は、同じようなポーズで登場しました。──ヒザをこんなに曲げて、プール・サイドで歩くことはないと思う。このままのポーズでフィギュア化を狙っているのかも?

人工呼吸もナイスなベタ・ネタでした。適任者が「恋人」の一条という主張は真っ当なようでして──、いやいや、別に同性の小野寺や宮本で良かったのでは?


これだけモヤモヤとしたセクシィな場面を出して置いて、キワドいところは描かない。一家団欒の場でも読める優良図書ですねー(棒)。

──って、まさかの着替え中がサラッと出ました

とくに宮本は鉄板の胸板──もとい鉄壁の防御力を誇ると思っていただけに、このような状況が見られるとはビックリです!

一条の責任感の強さと優しさを再認識する宮本が描かれたため、「小咲が本気を出さないなら、いっそ私が──」とか参戦してくるかも!? 『To LOVEる』的な活躍を るりにも期待します!


作者は『よつばと!』が好きらしいです。

古味直志 - Wikipedia

ということで、今回の話は『よつばと! (2)』に出てきたオチと同じでニヤリとしました!

よつばと! - 主人公と同じ目線で面白さを探す | 亜細亜ノ蛾

第 12 話 「ネタバレ」

扉絵の桐崎が素晴らしい!

前かがみのポーズは、この制服の良さがグッと増します。千棘のプロポーションの良さも出ていますね! ヘタに「読者のほうを向いてコビを売る」よりも良いなー。


何げない食事の風景ですが、「一条の母親は家にいない」という重要そうな話が軽く流されています。てっきり、母親は もう──とか、離婚といったことを考えていたのですが、どこかへ旅行中なのでしょうかね。

見ただけで食材を言い当てる『美味しんぼ』な宮本も すごかった。並の高校生では見たこともない具材ばかりなのに、食べたことがあるのかな。

ビキニ姿の時にも桐崎の腹の肉は気にならなかったけれど、こんなに大量の食事ということは──。「マンガ補正」が かかっているだけで、実際にはダルンと来ているのかも。

──それはそれで(ごくり……)。


「恋人」に接近させていることで、桐崎に罪悪感も 感じてる宮本の気持ちが温かかった。親友のためとはいえ、そりゃ心が痛みますよね。るりの優しさが見える一場面でした。

その後、カノジョがカレシに お礼を言う──というだけなのに、見守る小野寺と宮本がドキドキしているのは なぜだろう?「感激した一条が熱い抱擁を──」という場面を想像したのかな。

お約束の すれ違いと勘違いを交えた後でも、桐崎のことは意外と 大胆な奴だと一条に思っていて欲しかった!


「楽が 10 年前に約束をした女の子とは?」という最大の謎と同じくらい、一条と桐崎の「ニセコイ」は重要な要素──のはずでした。なにしろタイトルにも なっている。

ところが宮本の単刀直入な質問によって、両方とも親友に「ネタバレ」しまいました! まだ 12 話という早い段階なのに──良いのか?

街が 1 つ滅んで しまう」ほどの秘密を、教室で堂々と叫ぶ桐崎もムチャクチャです。

「そろそろ 2 巻分くらいの話数だし、もしかすると──連載がつきぬけるのか!?」と連載中は心配していました。


今回のネタバレで、個人的に残念なことがあります。

「たとえ恋人がいても意外に積極的な小野寺」が自分のツボにハマっていたんですよ! 「ぼけるような・天然っぷりが・取り得」を略して「NTR (NTL)」なヒロイン路線を突っ走って欲しかった!

ことあるごとに一楽に接近して、「既成事実」を作り上げる──という「ヤンデレ」(ヤングでデリケートなレディ)な小野寺を楽しみたかったなー。

小野寺
「これくらいなら、イイよね──(大きくなってきた お腹をさすりながら)」
小野寺
「これくらいなら、大丈夫──(子どもに「楽」と名づけて)」
小野寺
「(これくらいなら──)(天井裏に潜みつつ)」

(※少年マンガでは無理です。たぶん……)

第 13 話 「ザクシャ イン ラブ」

ようやく小野寺が、一条への告白に前向きな姿勢です!

めずらしく顔が赤くなりながら驚いている宮本にも注目しました。巻末の おまけマンガにも繋がるけれど、宮本にも好きな人は居るのだろうか?


「たとえ嫌いな相手だろうと無関係に助ける」という考えは、まっすぐな一条らしい言葉です。彼が桐崎を嫌いなわけがないから、照れ隠しが半分でしょうけどね。

人助けのため無意識に体が動くほどの正義感は、本人でも驚くことは分かる。しかし、助けられて素直に お礼を言うことは、もっと普通にしたほうが良いと思う。

また、一条の好きなところを小野寺に質問をしている宮本も、「私が知るか」と言いながら、楽の優しさに気が付いているはずです。親友に ふさわしい相手として、自信を持って押しつけられますね!


ここに来て「ザクシャ イン ラブ」が桐崎の口から飛び出しました! ごくごく普通に考えたら、そもそもキーワードが英語という時点で、桐崎が順当なんですけどね。

「一条と約束をした女の子は小野寺」という作者のミスリードに、読者(オレ)は ずっと引っかかっていたのか──と思わせるラストでした。真相は、まだ不明です。

それよりも、目の前の告白のほうが重要ですよね!

第 14 話 「カシカリ」

トリックの後にはベタが来る!

桐崎のことを「超鈍感」と言っていたけれど、一条も負けていません。この状況で鼻毛のことを指摘するなんて あり得ないでしょう!

やっぱり、一条と桐崎は お似合いの 2 人だなー。

でも、ここで「小野寺から告白された!」と いい気になって・調子に乗って・失敗するよりは良かった。それに、連載が終わってしまうし……。


るりが良い表情を見せてくれました!

名脇役と言うよりも、影の主役として着々と実績を積み重ねている彼女です。第 1 巻では その立場はクロードだったけれど、彼に変わって今後は宮本が裏ボスとして君臨していくでしょう。

できれば、彼女にも恋の舞台に上がって欲しい!


桐崎は鈍感にもホドがある! 「10 年前に約束をした」という共通点を持ちながら、その相手と一条を結びつけなかったなんて……。

ただ、「再会の約束は した覚えがない」という点は重要かもしれません。桐崎が何らかの約束をした男の子は、一条とは まったくの別人でしょうか。


せっかくペンダントを(手下が)直したのに、桐崎は何も言わない。彼女らしい意地っ張りですが、ちゃんと一条は気がついて良かった。楽の反応は薄かったけれど、千棘の思いやりは うれしかったでしょうね。

──鎖が切れたのは、彼女の暴力が原因だけれど。

第 15 話 「ライバル」

最初のページに涼宮ハルヒみたいな女の子がいる!

あきらかにアシスタントの絵ですね。自分が知らないだけで、こうやってモブの中に何度も遊びを入れているのでしょうか。2 コマ目のモフモフした髪の毛の子も気になる……。


謎のイケメン転校生ですが──、次の回で正体がバレる前に、もう全力で分かりましたよね! 一目で見抜きました。

でも じつは、鶫誠志郎(つぐみ せいしろう)という名前にも、二重トリックが仕掛けられているのです──。

舞子も鶇の正体を気づいていました。さすがですね! メガネを外して、真っ黒な死装束を来て、太い日本刀でも担げば、すぐにでも主人公が務まりそう! ……だと……!?


イチャイチャ ラブラブ」な昼食の場面や、「一緒に お風呂」が笑えます。鶇の登場によって、ほのぼのラブコメ路線が強まりました。

──と見せかけ、クロード直通の監視役が教室内に配備された形になります。一条にも桐崎にも危険が増えましたね。とくに一条は、文字どおりに命を狙われている──。

いきなり銃を突きつける鶇は、映画・『シャーロック・ホームズ』の一場面を思い出しました。

『シャーロック・ホームズ』は最高傑作のアクション映画! | 亜細亜ノ蛾

この「お嬢」こと桐崎に対する狂信的な愛情は、どこかで見たような──。まったく、親の顔が見たいものです!

第 16 話 「ケットウ」

男らしくカレシ宣言する一条と、タイミング良く聞いていたカノジョの桐崎──という構図が楽しい。普段から演技をしていても、こうやって第三者の視点から目撃すると、千棘もドキッとしますよね。

そのドキドキが良かったのか、一条を心配しながら応援する桐崎は、一段と気持ちが こもってきました。このまま演技を重ねながら、いつしか本当に──という道も見えます。

ただ、鶇は 10 年間ずっと約束を果たすために努力を続けていたらしいので、すこしは桐崎も応えてあげたら良かったとも思う。話の展開上、この段階では無理だけれど、つくづく鶇は不憫だよなぁ……。


「10 年前の約束」を鶇まで言い出したことで、「桐崎が約束をした男の子は鶇だった」可能性が出てきました! これで「一条・小野寺」「桐崎・鶇」という鍵と錠がピッタリと合うわけです。

さらにクロードに育てられたヒットマンだと分かり、「鶫 誠志郎」という名前のトリックも解けましたよね! 最初から桐崎は「つぐみ」と呼んでいるし、つまりは「誠士郎が名字で鶇が名前」で決まりでしょう!

めでたし、めでたし──かなぁ……?


守られてるだけで 収まる程の ヤワなタマじゃ ねぇだろ !!」と叫ぶ一条が格好良かった! 楽にとって千棘は、恋人としてよりは、同じような境遇で育った者同士で気持ちが通じ合う。

一方、鶇が「男らしく ない」という言葉に激しく反応する場面はギャグのようでいて、じつは複雑な心境が秘められています。文字どおりに「男じゃない」ことが直後に明かされるわけですが、もう一ひねりしてある。

やはり この話、そんなに単純ではないぞ……!


もう納得のニヤニヤするオチでした!

一条は知らなかったから不可抗力ですが、現役の女子高校生寝ているスキ密室へ連れ込み衣服を脱がし下着を見たという事実は変わりませんよ!

一条にとって「初めての女性」は鶇だった──。

それは ともかくとして、サラシでも巻かない限りは、制服を着ていても女の子だと丸わかりだと思う。本人としては隠す気ゼロだったのか どうかは、次の巻へ持ち越しです。

おまけマンガ 「舞子集と宮本るり」

言うまでもなく舞子と宮本は、メガネだけではなく立ち位置が似ている。ところが、物事を見透かす力は舞子が圧倒的に上です!

それだけではなく、宮本に こんな質問をするなんて、舞子の大胆さは底知れませんね。るりをこれほど動揺させられる男は、集 以外には存在しないでしょう。

毛を逆立てている宮本が猫みたいで かわいらしい!

──というわけで、舞子と宮本が結ばれる展開は見え見えですよね! それだけに、平気な顔をして裏切ってきそうだよなー。

作者の本質は舞子集に近いと見ています。

おわりに

来月に出る第 3 巻では、いよいよ輪ka ──もとい「林間学校編」が始まりますよ! (ナニと間違えようとした?)

SKET DANCE 15』の「修学旅行編」を上回るほどのアレなハプニングが巻き起こる──か!!!?

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 15 巻 感想・2 | 亜細亜ノ蛾

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