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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 25 巻 「ステルス・ボディガード」

Old to someone, new to me みるみるうちに──一件落着

第 25 巻は、全体的に「コミュニケーションが取りにくい人物」ばかりが登場します。とくに前半はその傾向が強い。

それでもスケット団は、積極的に突っ込んでいきました! 彼らがいなかったら、まったく意思の疎通が図れない人たちが多くて、将来が心配になってきますね。

ひと言も話さないキャラが異常に多い『少年アシベ』のような世界です。

第 217 話 「Pretend President」

今回の扉絵は、「ジャンプ」掲載時は見開きのカラー・ページでした。表紙の折り返しのように水彩画が増えてきたから、パキッとしたアニメ調のイラストが新鮮です。それに、空を一色で塗るのは、センスと勇気がいる。

ヒメコ(鬼塚一愛)が超人的なジャンプ力に見えます。これは写真でも同じテクニックで、足を曲げると予想以上に跳躍感が出る。みなさんも女性を撮影する時には試してみましょうね! スカートの丈には注意しつつ──。


サブ・タイトルは、たまに繰り出される英語の語呂合せです。「偽りの生徒会長」と言ったところでしょうか。ボッスン(藤崎佑助)が椿(椿佐介)に変装する内容をそのまま表わしている。


(なぜか本名が不明の)タクトがリーダの「ポケット団」はスケット団のライバルなのに、子ども丸出しの いたずらに協力させて、まったく隠す気が ありません。ボッスンは いたずらが最優先なんですね。

いきなり散髪を頼まれて華麗に こなすシルク(我妻絹衣)も すごかった。「手先が器用」だけでは説明しきれないと思うけれど、実家が美容院なのかな。

変装したボッスンにキュンキュン来ているヒメコが愛くるしい。彼女の「きょうだい萌え」は節操がない──と見せかけて、けっこう限定的です。ようするに、藤崎と椿だけなのかな。


生徒会の 4 人が にらむ場面は、壁紙にしたいくらいの迫力です! そんなデスクトップを見続けたら、胃がキリキリ舞さ!

この「堅苦しい生徒会」は椿が作り上げました。安形惣司郎が会長だったころは、いつも この重苦しさに「堅ェ 堅ェ」と笑っていたでしょう。


外見が似ているだけで中身は正反対なボッスンと椿だから、すぐに変装がバレかけています。

ミモリン(丹生美森)も いろいろ不自然な様子に気がついているけれど、それでも「会長」を信じて進行を促すところが良かった。困った顔がキュートです! ミモリンが本気で怒る表情も見てみたいな。

そう言えばデージー(浅雛菊乃)は、スイッチ(笛吹和義)から「観察力に欠けている」と指摘されたことがあります。宇佐見(宇佐見羽仁)は男性をまともに見ない。なかなか変装を見破れないわけです。

ただ、キリ(加藤希里)だけは すぐに気がついても良さそうですよね。「会長とニオイが違う……!」とか言ったりして。せめて、ヒメコとスイッチが覗いていることくらいは気付けるだろうに。


ボッスンの物まね上手と記憶力を生かした演説が楽しかった。椿生徒会長の影響力を思えば、一気に「会長」を信じる展開も うなずける──けど、やっぱり「アホばっかり やな !!」ですね。

罪悪感から出た声かけとはいえ、藤崎から おばあちゃんの心配をされて、椿もうれしかったに違いない。それでも、後で ものすごく怒っただろうなぁ。


制服を着崩したミモリンとデージーが破壊力バツグンです! できれば この格好を今後も維持して、宇佐見も「バニー」仕様で制服を着て欲しかった。あいさつが握手というのも素晴らしい!

言うまでもなく これはボッスンの仕業でした。前日にはボッスンが制服の着崩し方や あいさつの指導をしたのかも しれない。だったら役得だなー。

「ボッスンが椿のふりをして生徒会でヤリたい放題」などという薄い本が送られてこないか心配です!

第 218 話 「ルミの部活見学ツアー」

「ポケット団」というネーミングからして消費者金融会社みたいだし、ポスタのデザインが そのもので笑えました。珍しくシルクがピースしている姿も見逃せません!


今回は待望のルミ(藤崎瑠海)が主役の話でした!

アニメ版では AKB48柏木由紀がルミの声(!)なので、そんなにも登場の回数を増やせない可能性がありますね。いざ出るとなったら、今回のように主役を務めないと暴動が起きる。

頭身が低めで幼児体形なルミは、くるくるとした巻き毛も人形のように かわいらしい。もじもじとした恥ずかしがり屋な態度も好印象です。

内弁慶」なルミですが、スイッチには容赦がない。スイッチにとっては 美味しい状況でしょう。

ルミに対して「きょうだい萌え」なヒメコの反応が薄かった。彼女は正確には「兄弟萌え」ですね。将来はヒメコも「内扱い」になる──のかなぁ……。

(うっかりしてルミのことを「ロリ体型」と書こうとしたけれど、もしかして これはエ■ゲ用語? 『SKET DANCE』を読む健全な青少年には伝わらないと思ったので、「幼児体形」にしました)(健全?)


文芸部員は 3 人とも趣味が違う。普段の部活動では ひと言も会話がなさそうです。これまた意思の疎通が難しそうな人たちだなぁ……。

この 3 人が協力して 1 つの作品を作り上げたら、新しい文学が誕生するかもしれません。

以前から自分は「ライト・ノベル作者は川端康成の『眠れる美女』をパク──参考にするべし!」が持論だし、ラノベと詩は相性が良い。

「純文学風詩的ラノベ」は簡単に実現できるかも?

『眠れる美女』 川端康成 - 触れられる遠さ | 亜細亜ノ蛾


久しぶりに登場の八木ちゃん(八木薫)です。

椿が ゆっるゆるに感じるほどのガチガチっぷりで、デージー以上に冷血だったりする。ある意味では最強の女子ですね! 彼女と一緒に活動できる放送部員だったら、どこの現場でも戦力になりそう。

八木ちゃんには、もう一つ重大な秘密がある。いつものように読み込みが足りない自分は、秘密が明かされて心底ビックリしました! それは次の巻くらいのお楽しみです!


今回のロマン(早乙女浪漫)は、まともな顔が横顔しか描かれていません。最近になって『スケダン』を読み始めた人には、どうして一人だけ絵柄が違うのか分からないでしょう。

それよりも、サラッと言った下のセリフが すごいぞ!

「アナタが ルミちゃんね
初めまして 未来の義姉です」

ロマン、よくやった……!

ヒメコがイチャイチャとボッスンにちょっかいを出している様子を毎日のように となりの部室で聞きつつ、サーヤとかいう泥棒猫がきょn ──凶器を振り回しながら王子に近づいているのを知りつつ──、

これっぽっちもロマンは あきらめていなかった!

──のだったら、個人的には良いのになぁ……。まぁ、作者的にも 1 回限りのギャグとして軽く描いたのでしょう。

でも「ぼくの考えたロマン」は心の中に生き続けているから(うわぁ……)、ルミを利用してボッスンにグイグイ接近していくロマンを妄想して楽しみます! ルミもマンガ好きだから、女子漫研に出入りする展開は自然ですからね。

まずは禁断の兄妹に間違いが起こらないように、実力行使に出るのが得策かと思われますが──、だからコレ少年マンガだってばよ!


みんなでワイワイと楽しむ部活がルミの理想です。それならば、「スケット団に入る」という展開が まず頭に浮かぶ。そこへポケット団の記事が目に入る。ということは──という引っかけが楽しい。

新聞部の島田貴子は、ボッスンたちと同じ 3 年 C 組です。ルミと一緒に彼女も出番が増えそうですね。サッパリとした性格の女子のため、男子からも人気があるでしょう。自分も好きです!

ルミが見る」というコーナ名も洒落ているし、「カメラ女子」姿も決まっている。ルミの学園生活は楽しいことが たくさん見つかりそう! ロマンお姉様には気をつけて!

第 219 話 「漢気ディスコミュニケーション」

タクトの制服の着こなしは、スケット団の 3 人を混ぜたような印象を受けました。いまさら気がついたけれど、最初から狙って設定していたのかな。

宇賀神牙王(うがじん がおう)を置いて逃げるタクトも ひどいけれど、かつて無いほどの面倒くさいキャラだから仕方がありませんね。スケット団にしか相手ができないでしょう。

じつは「初登場以来 ひと言もしゃべっていない人物」(※過去の場面以外)が相談を受けている構図が 興味深い。下のセリフも味わい深いなぁ……。

スイッチ
「自分から話しかけられない時点で もう 詰んでないか」

ガオウの場合は、自分から相談に来たので良かった。ダンテ(伊達聖士)に鍛えられて慣れているから、ボッスンたちには余裕です。

家に こもっていたら相談にも乗れません。

──そうそう、いまだに「どうやって笛吹和義は ふたたび学校へ通い出したのか」は不明のままです。おそらくボッスンが笛吹の家まで押し掛けたのでしょう。

なるほど。たとえ家から出なくても・しゃべれなくても、スケット団は けっして見捨てないのです!


またもや新聞部員・ルミが活躍して事態が好転しました。個人を記事に取り上げるなんて、かなり照れますけどね。ルミ自身も、取材度胸も付いて人見知りが治りそうです。

限りなくユニークで なかなかユーモアもあるため、ガオウの描くマンガは おもしろそう。男子漫研のなかでも限られた部員しか使えない「魔法」を自在に操るから、ガオウは将来も有望です(?)。

それに絵が上手だと女子に褒められているし、意外とモテたりして。

──なんだよ、リア充キャラか!

第 220 話 「しっくりじっとりモイスピュアハンドクリーム」

「パッケージが似ているために起こった事故」ネタも、なんだか蜂の巣やらヤブ蛇やらを機関銃で乱射しそうな、タブーの香りが漂います。『To LOVEる』ならぬトラブル好きな作者だからなぁ……。


モモカ(吉備津百香)が主演する CM も、それを見て うっとりとするヒメコも、どちらも百合の花のように美しい!

最初から「CM 見たで! かわいーなー」とモモカ本人に電話したら、ダンボールがダース単位で届いたでしょうね。

お前に 抱きついて やろーか !!」と冗談で脅すボッスンに、本気で照れているヒメコも かわいらしかった! まさかボッスンとヒメコが抱き合う状況なんて、すくなくとも高校の間には あるわけが──。


ヒメコは「似てへんわ !!」と反射的に怒っているけれど、ボッスンの物まねはソックリだったはず。勝手にハンド・クリームを借りていなければ、「似とる!」と絶賛したでしょうね。

ボッスンは、クリームを足に塗った後で顔に塗っています。これはレベルが高いぞ……。いつも素足だから、蒸れていなくて清潔なのかな。犬や猫の手足を触る感覚に近いのかも。

のんきな状況が一変して、だんだんと危機的な状況に固まっていくボッスンが(人ごとだから)笑えました! 自分が同じ立場だったら、絶望して何もできなくなりそう。

こんな状態になっても、ちゃんと相談に乗るボッスンは偉い! そして、ヤバ沢(矢場沢萌)さんも切羽詰まっていたんだな……。


現役女子高校生と街なかを裸で歩き回った経験もあるボッスンだから、恥ずかしい格好でドンキー・ホセに行くくらいは朝飯前──でも なかったようです。

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 13 巻 感想・2 | 亜細亜ノ蛾

おっちょこちょいな店員の おかげで、最後がキレイにオチました(接着剤は落ちてない)。いくら何でも店員がパッケージだけで商品を判断しないとは思うけれど……。

──美空レミ先生の親類なのかも。

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