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『ニセコイ』 vol.6 「ホンバン」

guess who? 完全な潜入捜査──のはず だった

この巻で「ニセコイ」は終わりです。
今まで楽しいドタバタをありがとう!

第 49 話 「ホンバン」

──ということで、「マジコイ」が始まりました
現段階では桐崎のなかで一方的に芽生えた恋心だけれど、いつかは一条も気がつくはずです。その時が来ても、「いや オレは小野寺が──」と言い続けるのかな……。


連載時は、鮮やかな巻頭カラーと表紙を飾りました!
見開きの扉絵は、絶妙な位置に舞子 集がいて笑えます。それよりも、宮本るりが集を見つめていることが気になる!
みんなの目線の先に誰がいるのか──と考えると、ちょっと不思議な構図です。また犬の「ポンチ」が遊びに来たのかな。
それとも、名前を逆に読んで(ry


小野寺と桐崎は同じドレスを着ているのに、それぞれの印象がまるで違います。「かわいい」と「キレイ」の差を感じました。
急な衣裳合せを間に合わせる手芸部員もすごい!
To LOVEる』の矢吹 健太朗先生だったら、256% の確率で「ズルッ」とか「ポロリ」とか「服だけ溶かすスライム」な展開に なったはずですねー(そっちも良かった!?)。


桐崎の舞台度胸がすごい!
いきなりの本番でも、スラスラとセリフを読み上げています。──そのあとが続かなかったけれど。
家の環境からすると、千棘は幼いころから さまざまな習い物をこなしてきたはず。それにアメリカでは、人前に立って何かを発表する機会も多い。
さまざまな環境で桐崎は鍛えられたのでしょうね。

ただし、この場面で重要な点は ほかにある。
それは、「隣に楽がいる」ことです! しかも、数十分前とは 2 人の関係が「ニセコイ」では なくなっている。
いまのところは一方的な千棘の気持ちだけですが、彼女にとって これ以上に心強い存在は いません!


プロデューサ・舞子の優秀さが光ります!
集は、今日のためにいろいろと根回しをしてきました。それなのに、ある意味では台無しにされている。
そんなことは気にせず、舞子は とっさにコメディに切り替えました。「観客が喜ぶ舞台」を作り上げたのです。独りよがりに なりがちな業界人は見習って欲しいですね!


「鶇が一条に告白」しそうになる場面が良い!
つぐみんは、第 5 巻でも「私は 一条楽が 好きだ …!!」と口に出していました。声に出すことで気持ちは固まります。
今回、楽に向かって「好き」と伝えていたら、たとえ演技でも、誠士郎のなかで本心に確定したはずですよ! ──あ、とっくに確信しているか。

『ニセコイ』 5 巻 「タイフウ」 2 - 本当はダメじゃない | 亜細亜ノ蛾


おそらく橘は舞台衣装ではなく、普段着にブランケットで来たのでしょう。それでも不思議と世界観に合っている。転校してきた時の格好も、ファンタジィっぽかったですね。

橘は「ロミオ(楽)の妹」という設定に されました。
一条家も橘家も、いまだに母親の存在が謎です。だから本当に楽と万里花が兄妹という可能性も残っているのでは!? 万里花だったら、本当に楽の実妹でも結婚まで持っていきそう!
めだかボックス』出さえ破らなかった「人類の 3 大タブー」クルー!?


モブと化していたクロードが、ここに来て乱入です!
この衣装は どうやって用意したのか、一条のクラスから借りたのか──、と考えたけれど、桐崎家の財力を考えれば簡単なことでした。
単行本に収録されているオマケのページで、桐崎と鶇がコスプレっぽい衣装をよく着ています。2 人に合わる衣装をクロードも たくさん持っているに違いない!

「クロードはシスコン」という設定は、彼にピッタリと合っていて おもしろかった。
たちかに千棘に対するクロードの好意も、恋愛感情よりは「妹思いの兄」に近い。いっそのこと、最初から 2 人を兄妹にしておいたほうが分かりやすかったですね。
──それすら可能性は残っているけれど。


小野寺が主役だったら、どうなっていただろう?
今回の展開を見る限りでは、ほぼジュリエットに動きがないから、小咲でも良かったはずです。
しかし、おそらく足のネンザがなくても、「無難に おもしろい舞台」で終わったと思う。
──それで問題ないけれど、ちょっと悲しい。

第 50 話 「シュヤク」

一条と桐崎の仲直りが心暖まります!
何ページにも わたって 2 人だけの会話で つなげることは、「アンケート至上主義!」な「ジャンプ」では厳禁でしょう。でも自分は、こういう地味で心に残る場面は大好物です!

これまでは、いつも感情を爆発させている千棘に対して、楽もすぐに反応していました。
ところが今回は、一歩引いてから楽は話している。上手に「捨てゴマ」を使っている表現に注目です。 素直じゃない 2 人は、ほんの少しだけ歩み寄って、いままでとは違う「ニセ(?)コイ」が続いていく──。


どうして一条は 1 人で休んでいたのか。
ちゃんと橘に「さしいれ」を届けていたからです。本人に伝えたわけじゃなくても、「あとで見舞いに行く」と楽は自分の中で約束していた。
これが一条 楽の真骨頂ですよ!

ハッキリ言ってしまえば、マリーは勝手にやってきてバカなムチャをやっただけだから、なんだったら罰を受けても仕方がない。
でも一条からしたら、「そんなことよりも」橘の体調を気にかける。なかなかマネできませんが、自分も楽の優しさを見習おう!


本当は… どうしても 演りたかった …かな」と一条に言う小野寺にグッと来ました!
そう、「素直キュート」が一番です!
このまま小咲が「あはは」と笑いながら「仕方ないよね」と あきらめていたら、特別な思い出は何も残らない。
恋には・そして人生には、積極性が必要です。

屋上で演じた『ロミオとジュリエット』は、間違いなく 2 人だけの大切な思い出に なりましたね。これに甘んじることなく、小咲は快進撃を続けて欲しい!

第 51 話 「コレカラ」

生まれて初めて「好きな人が 出来た」日の朝は、どんな気分で迎えただろう。
──そんなことを思い出させるオープニングです。自分の場合は「幼稚園の保育士さん」だったから、何一つ覚えていないけれど。

これまでよりも恋する桐崎は かわいい!
うるっとした笑顔は ときどき見せていたけれど、そこに純真さが足されている。

恋をすると 世界が 一変して見える」感覚は本当に あります。片思いでも報われなくても良いから、あの どうしようもなく素晴らしくて歯がゆい感情は、せめて人生で一度は味わって欲しい。
──正直なところ、恋の一つもしたことがない人は、ラブコメを心の底から楽しめないと思う。
もちろん、「それならミステリィは、殺人や推理をしたことがない人には楽しさが分からないのか」という反論はいつでも聞き入れます(そして反対の耳から抜ける)。


桐崎の「マジコイ」に舞子が気づいていないことは、ちょっと意外でした。
神の目を持ち すべてを把握する集のことだから、千棘の表情が変化したことに「今日は 一段と かわいいね」などと軽口をたたきそうなのに。
──いや、以前から桐崎が一条に恋していることは、舞子は本人以上に見抜いていたから、あえてツッコミを入れないのかも。


ペンダントの件は、まだまだ引っ張る!
もう そろそろ、10 年前に何があっても今の気持ちは誰も変わらないでしょう。この件に小野寺が積極的になってきた理由も、子どもの頃の話だからです。
でも裏を返せば、本物の鍵が誰であろうと、小咲は自分の気持ちに正直になる──という先制の宣誓なのでは!?

第 52 話 「ソクテイ」

最初に読んだ時は、場所の関係が よく分からずに、女子の着替え中に一条が隠れているかと思いました! 「ものっっっ凄い 悪い事してる気分」どころの話ではない。
女子の胸囲を測っている部屋だから、相手が鶇じゃなくても、見つかったら軽蔑されたでしょう。
それだけではなく──。

一条が着替え中の女子たちを見た事実は変わりません。
前半の感想でも書いたけれど、ますます一条は大半の女子から嫌われていそう……。

ただし、普段から優しい彼を知っている人だったら、ある程度は許されるかも。『ニセコイ』はモブ子さんたちも かわいらしいから、たまには彼女たちと「もやんぬ」な『To LOVEる』が巻き起こって欲しい!
とくに、つぐみんのバストを測っているソバカス子さんが良かった! 積極的に胸囲を測りにいくコだから、「その資質」が あるに違いない! (ヒント: 保健委員)

ちなみに自分も小学生のころ、身体測定で着替えている女子と同じ保健室に入ったことがあります!
──が、その時の自分は、ブロックに指をはさまれて出血多量という状況だから、それどころでは なかった。惜しい! 今でも指が少し平べったいです。なにこの思い出。


橘の「どうなすったん ですか」が気に なります。
もしかしたら「どうなった」よりも正しいのかな。それなら、お嬢様らしく「どうなすったですか」と言って欲しい。
でも それより──。

万里花の孤立が目につきました。
女子たちがノリノリのところで、橘だけが 1 人でポツンと立っている──。
いや、もちろん鶇に興味が ないからだし、「私だって ○カップは ある……!」と思っているから無視したのでしょう。
でも、そうやってクラスの中心から離れて、一条以外の人間に興味を持っていないから、今後も ずっと独りぼっちに なりそうです。
万里花は、前の学校でも友だちが いなかったのだろうか。それに、近い将来に楽と同じクラスや学校じゃなくなったら どうするんだろう。
じつは、橘と一条が同じ進学先に行けないことは、次の巻あたりで ほぼ確定してしまう……。


視力検査で「上下にジャージ」を着て「片方の目を隠している」桐崎は、「完全に一致」ですよね!(?)
オマケのページでは わざわざ「左目」に当てているから、ますます確信犯的です!(だから何が?)


一条の「変わり身・うつせみの術」が すごかった!
この 2 つの術は、暗殺者にこそ必要です。やはり、楽は鶇と結ばれるべきでしょう!
実際、つぐみんの銃撃を日常的に避け続けているし、たとえば『暗殺教室』の世界でも一条は優秀だったりして。


いくら親友とは言え、小野寺の胸囲を完全に把握している宮本がキマシタワー! さすが百合──もとい るり師匠やでェ!
宮本自身は「大きくなって」いるのでしょうか?
鶇を見れば分かるように、体形が強調されていない画風だから、るりも意外と強力な「隠し武器」を持っているかもしれませんね! (1,024% あり得ないと確信しつつ)

第 53 話 「ウラナイ」

小野寺の「逃げ芸」に磨きがかかる!
棒人間みたいになって溶けながら去っていったり、「居眠りキムチ事件」の時みたいに また目が死んでいます。メイン・ヒロインの立場に甘んじることなく、確実に小咲は進化している! (ダメな方向へ)

──ん? このまま「ニセコイ / マジコイ」の部分は桐崎が一手に引き受けて、小野寺はギャグ担当に なってしまうのか!?


桐崎の大事な部分(ごくり……)をさわ さわする一条(※リボン)」や「プルプルした食品を女子に食べさせる(※こんにゃく)」・「薬品が爆発」など、To LOVE る』的な展開を思わせます。
とくに小野寺と一条が階段を転げ落ちた時は、てっきり「2 人の人格が入れ替わりネタ」が来るかと思いました。さすがに そこまで非現実的なことは起こらないか(ヒント: ページ数の都合)。


せっかく「ねんがんの おのでらをてにいれたぞ!」な場面になったのに、やっぱり「そんなことよりも」小咲の体を心配する楽が良かった。漢(おとこ)だなー。
挿し入れ──じゃなくて(?)差し入れも一条らしい。

自分なんかは「貧血やケガと いちごミルクは関係ない」などと考えてしまうけれど──、違う! 女の子には「心配して もらった」気持ちが うれしいのです。
こういう気配りができる男になりたかった! ──○十年ほど前から……。

おわりに

るり師匠のハイ・スペックさを(ムダに)発揮する おまけマンガが楽しかった! 運動ダメ子さんじゃなかったのか……!
本編を読まずに この着ぐるみだけを見たら、読者の過半数は「中身は一条」と思うでしょう。自分も最初は楽かと勘違いしました。ストーリィ的に おかしいけれど。

ここにも自己犠牲をいとわない人がいました。
──やはり、最後は宮本が一条を奪っていくのか……!


おまけマンガでも橘がキュートでした!
腕を高速回転しているデフォルメや、(体は正直だな、的に)足ガクガクも、もちろん素晴らしい!
でも個人的には、化け物や猛獣みたいに泣き叫ぶ動物たちを見て、青ざめている万里花が良かった! なんだか彼女の仮面が はがれて、リアルなマジ顔になっている。

そう言えば、一条と桐崎は飼育係なのでした。
とくに楽は、毎朝毎朝(おそらく)休みの日も組員のために朝ご飯を作り、学校に来ては動物にエサをやり、友だちのために走り回る。
ネットで よく見る「仕事(や勉強)が忙しくて時間が ありません」なんて人よりも、何十倍も楽は働き者です。「マンガやから(震え声」と言いたくなるでしょうが、実際に一条くらいの仕事量をこなす人は世の中にいる。

そもそも、われわれの目の前にある「週刊連載マンガ」を仕上げることは、想像を絶するくらい過酷です。『バクマン。』を読んで、より一段と思い知りました。
──自分が簡単にはマンガの悪口を言えない理由です。
でも そろそろ、「(必殺技の名前)!」→「技を放ったあと」→「解説」という興ざめな演出は やめておこうぜ!

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