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SKET DANCEスケット・ダンス)』 第 30 巻 「夏祭りグラフィティ」

扇風機 身も凍るほど──涼しい風を

「夏 真っ盛り!」な表紙の第 30 巻です!
なんだか不思議なポーズのスケット団ですが、よく見るとボッスンがタイトルを手に持っている。それでも謎ですけどね!

表紙の折り返しにも注目です!
作者である篠原 健太先生の写真つきコメントによると、「最近はネームを iPad でやってます」とのこと。
下の「iPad でブログを書く」記事にも刺激されました。頭の中のアイデアを形にしやすい「進化したノート」なのでしょうね。自分も欲しい!

第 262 話 「時空の風に乗って 前編」

高橋キャプテンは あいかわらず女神だった!
──と見せかけて「壊れた扇風機を真夏に持ち込んでくる」ことは、優しさなのだろうか……。ゴミの日に出すことが面倒なだけ だったりして。


ベストを脱がないスイッチが奇妙でした。
珍しく ずっと汗をかいているほど暑がっている。べつに、着る物に関してはトラウマ的な話は なかったはずです。
弟の「スイッチ」が一年中ベストを着ていたのかな──と思ったら、彼は学ラン姿だった。


ムチャクチャな話をシリアスに語る面白みが良い。
ボッスンの股間に何度も注目するヒメコ(ごくり……)も楽しかった。
ヒメコは手にハンカチを持っているから、何度も何度も しつこく念入りに拭いたはずなのに、そのコマはカットされています。なぜだろう(ぼう)。

第 263 話 「時空の風に乗って 後編」

タイム・スリップのネタは手垢が付きまくっている。
「手アカ 128%」で成り立つ場合が多いなかで、ジャンプ大・中・小の組み合わせを探っていく(格闘ゲーム?)感覚が新鮮でした。
オチの「謎解き」が やっつけ的に失速する──というオチも素晴らしい。

おそらく今回の話だけで伏線はないでしょう。
でも、「別の時間軸にいるスケット団」が今後に登場する可能性も あります。ボッスンがヒメコかサーヤか、あるいはルミと付き合っている時間軸は──「薄い本」しか存在しないかなぁ……。


マヌケな「ドフゥ」後のボッスンが笑えます! そのまま格好つけたことを言うボッスンに、「ズキュン」と来たヒメコが抱きつきに行きそう──で行かない もどかしさ(スイッチが いたから?)も良いですね!


現役女子高校生のパンツ丸見えを目撃……だと……?
ブッダでも思わず(なぜか)急に座禅をくみ出すレベルなのに、普通に笑えるボッスンは、仏様を超越しています!
純情なヒメコは、真っ赤な顔をして恥ずかしがっている。この清らかさもグーでした!
──第 2 話で お色気担当だったけれど。

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 1 巻 感想 | 亜細亜ノ蛾

第 264 話 「ゆるキャラサマー」

高校生で最後の夏休みが やって来ました!
──それなのに、なんの前置きもなく夏休み中から始まるところも『スケダン』クオリティである。とことん王道を外すアンチな姿勢が持ち味です。


スイッチは もともとが「秀才キャラ」だから、受験勉強なんてしなくても「東大」に一発合格できる設定で良いはず。ところが、前々回の時点で勉強をし始めています。
それだけ いまの時期に受験勉強を始める大切さを知っているのに、親友以上の存在であるボッスンに着ぐるみを着せるなんて──とてもスイッチらしい!


「着ぐるみに入って おガキ様に蹴られる」描写は、『新米婦警キルコさん』や『日常』でも見ました。
マンガでは定番の表現ですが、現実でも同じなのかな。

新米婦警キルコさん 第 3 話 - 子どもにも人気で女子力 10 倍! | 亜細亜ノ蛾


「最初は媚びていた ゆるキャラが、最後は ゆるくなくなる」という展開はアリガチです。
ところが、「ゆるキャラ会談」が目新しかった。キャラがブレブレなのに偉そうな態度のワンダフルさんも おもしろい!
構造上の問題」などの業界話を、まるで見聞きしてきたように消化して生かす見事さは、いつものように作者の力量を感じました。おそらく、ネットで調べた程度で描いたのでしょう。

完全に部外者であるヒメコを同席させて、しかも声に出さないツッコミも笑えます。
「週刊少年ジャンプ」の掲載時には、1 か所だけ「ワンダルさん」とツッコんでいました。単行本では修正されていたけれど、修正前のほうがバカにしている感じで良かったなー。
ゆるキャラの着ぐるみは存在自体がボケ役だけれど、ツッコミ担当の身軽な着ぐるみがいても楽しいかも。

第 265 話 「引退試合」

武光 振蔵高橋 千秋が並んで歩く姿は珍しい。
同じように部活動で頑張ってきた 2 人だから、心が通じるのでしょう。
──振蔵の性格からすると「フラグ」を意識して舞い上がりそうな状況だけれど、そんな空気じゃなかった。この残念さも振蔵に合っていますね!


スポーツ・マンガでは、インターハイや全国大会へ行けなかった三年生は、ほとんどが そのまま引退してしまう。あるいは、事実上「作品から卒業」する。
関係者以外には注目されない「引退試合」を取り上げる点も『スケダン』らしい! ありとあらゆるネタを発掘している。

個人的には この作品を「ネタかぶりの生みの親」と思っています。「これからデビューする作家潰し」とも言う。
めだかボックス』の原作者である西尾維新と一緒に、新人作家から恨まれていそう。


がんばってと言われても 何と言って良いやら」という気持ちは、普段から がんばっている人は誰でも思っているはずです。
最近になって亡くなったゲーム・クリエイタは「がんばってます!」とキッパリ言い、ある芸人は「お前も がんばれよ!」とネタにした。

スケット団が用意した「がんばった!」は、親しい友人だからこそ贈れる言葉です。みんなの寄せ書きにしてある点も良い!
ちっとも苦しくなかったし、たった独りでも がんばり続けた。それでも、「自分ひとりじゃない」という心強さをどこかで求めていたのでしょう。「みんな 見ててくれた」と分かるだけで報われますね。
悔いなし!」の表情が良かった!

おわりに

部室トーク」に なぜか『バクマン。』の質問が来ていて、篠原健太先生が答えています。
SKET DANCE』のスタッフがネームを見せ合う話も『バクマン。』っぽい。ふんいきの良い職場の様子が目に浮かびました。


個人的には、篠原先生は「人間としては良い性格だけれど、作品にはエゲツナイ部分も混ぜていきたい」人だと思っています。
ただ格好いいだけで人気が取れるスイッチ──の暗い過去話や、このブログで何度も取り上げた女子生徒への性犯罪被害を見れば分かるはず。分からない人は、と~っても優しい~性格なのでしょうねー。
スケダン』では むずかしいけれど、「篠原先生の闇」をマンガ作品で読んでみたい! ──こう思っている自分すらドン引きする暗黒大魔王なのかも!?

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