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HUNTER×HUNTER』 No.341 「厄災」

The Black Gate of Mordor 開かずの門は──誰が見張る?

久しぶりに本作品がセンタ・カラーを飾りました!
──まがまがしいオーラをまとったオッサンのイラストは、「飾る」とは言いにくいけれど。そこがまた『H×H』らしいし、冨樫 義博らしいところです。

内容も冨樫先生らしく、「描かないで魅せる表現力」が素晴らしい! なにしろ 2 年以上も作品を描かなかったから──というわけでは(以下略)。
なんと新キャラも登場(※)して、盛り上がっていく「暗黒大陸編」です!

前回の感想: HUNTER×HUNTER #340 「特命」 200 年ぶりの故郷 | 亜細亜ノ蛾

厄災の水先案内人

(※)→ということで、特務課に配置されたメガネくんですが──、おそらくは今回限りのガイド役でしょう。
ひねくれ者の作者のことだから、意表を突いて今後は重要な役割を演じる可能性は あります。首までゼイ肉がパンパンのオジサンと共に。
しかし、『HUNTER×HUNTER (11)』で幻影旅団を調査していたハッカと同じで、「リアルな絵柄は手間がかかる」という理由(?)で消えそうだよなぁ……。『レベルE』みたいに月イチ連載なら ともかくとして。

彼(女)の面影

アルカ・ゾルディックを思わせる描写が多かった。
正確に言えば「ナニカ」ですね。「縄状に 捻り殺された人間」や「押しつぶされた人間」の姿は、「おねだり」を失敗した末路と あまりにも似ている。
人類が暗黒大陸から 持ち帰った 5 大厄災」の ひとつ、「欲望の共依存 ガス生命体アイ」は「あい」と しゃべって(?)いるし、アルカの中に潜むナニカの真っ黒なイメージとも重なります。
また、「快楽と命の等価交換 人飼いの獣 パプ」も、ナニカの能力との関連を感じました。

以上から「ナニカは暗黒大陸から来た」と想像できる。
シルバが暗殺の任務で暗黒大陸(の近く)まで出向いたのか、あるいは大陸帰りの要人(または V5 を裏切って脱走した人物)を始末した時に「付いてきた(憑いてきた)」のではないでしょうか。


──と その前にアヤシイ人物がいます。
「何処から 来たかが わからない」人と言えば、キルアたちの母親・キキョウだってヒトなのか疑わしい。サラッと「暗黒大陸から来ました」とか言い出しそう。
キルアとアルカが幼いころからカブっていたマスクをキキョウが外して「ほら」と言い、キルアが「あ 納得(冷や汗顔で)」という絵まで浮かびました。もちろん、キキョウは読者に背を向けた構図ですね。

父と子の差違

十二支ん」はビヨンド・ネテロに圧倒されています!
アイザック・ネテロ(元)会長に生き写しの息子で、まるで生まれ変わりのようなビヨンドは、意表を突く やり方が父親と似ている。
──クルック(酉)やゲル(巳)を見て、「チチ でけーな」とか思っていそう。

親子で違う点も現われています。
生前のアイザック会長が語るように、まず求める「強さ」の質が異なる。最善を尽くすために何手も先を読み、最小限で最良の部下を選ぶ慎重さは、アイザックならではです。
一方のビヨンドは、どちらかと言えば、大胆不敵な行動力が持ち味なのだと見ました。今回の「ギブアンドテイク」も、ヘタをすれば「捕まって V5 に差し出されて~終了~」という可能性もある無謀さです。


そもそもビヨンドは「強い」のだろうか?
どうもハッタリが得意なだけで、戦闘能力を見ると「レオリオと良い勝負」くらいの実力──という気がしました。
そして、そのほうが面白い。人類の最強はアイザックで、人間界で最強の生物はメルエムだった──と最後まで押し通せたら たいしたものです。もうインフレはエエよ。

ただし、暗黒大陸は、『HUNTER×HUNTER (6)』でウィングの言う「錬(意志)が 強ければ 発(行動)に足る」が通用しない世界でしょう。そこでは生半可な実力など、砂漠に こぼれた水に等しい。
そこでビヨンドは、すでに自分のまわりに集めた仲間(パリストン・ヒルを含む)たちのほかに、「十二支ん」をも取り込もうとしているのでは? そこまで準備して、ようやく攻略の目処が立つ魔界なのか……。

おわりに

アニメ版「選挙編」の告知に驚きました!
アルカを「四男」とハッキリ書いて紹介しています! すくなくともアニメ版では、アルカは「男」だと公式に設定して描いていくようですね。
たしかにイルミたちはアルカを「弟」と呼ぶけれど、一貫してキルアは「『女の子』(ただし括弧付き)」「妹」として扱ってきました。その どっちつかずのところが良いのにな……。

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