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HUNTER×HUNTER』 No.342 「布告」

Whale 20 万人の夢は──浮かぶか沈むか

現在の「ジャンプ」には冒険ものが多い。
おおざっぱに言えば「新大陸を目指す話」が、『ONE PIECE』・『トリコ』・本作品の 3 本も連載しています。
この「話カブりすぎ」(※)の状況は──非常に望ましいと思う。やはり少年マンガは、少年に夢──まだ見ぬ未来の新天地に挑む志──を見せて欲しい。
(※→船のデザインは、「羊」「タコ」「クジラ」──とカブってなくて良かったなー!)

個人的には『ステルス交境曲』のドロドロしたダーク展開は大好物ですが、こればっかり載っていたら「ジャンプ」じゃないからね!

さて、そんなタワゴトや某アイドル・グループとも関係なく(棒)、今回も先が気になる面白さです!

責め×られ

チードルとビヨンドとの会話には妄想が ふくらむ!
ハンター協会会長として尋問するチードル・ヨークシャーは、「狩るべき目標」として敵対視する表情を必死に作っています。しかし、アイザック・ネテロ前会長に生き写しの姿と言動に心が揺らぐ──。
思い返せば、パリストンに対抗していたチードルも、いつも苦悩の表情を浮かべていました。エ■マンガだったら即堕ち 2 コマシリーズ決定ですが、なにしろ ここは少年誌なので、ひたすら彼女は耐えている(←だが それがいい)。

半人半獣の女の子責められ続ける」構図は、読者の大半と思われる中高生(中高年ではなく?)の脳裏に、モヤモヤ~とした「何か」が刻まれるに違いない!
つまり、ケモナーは観とけ!(!?)

挑戦者の心情

一方、ビヨンド・ネテロの話し方にも注目です。
彼くらい ふてぶてしい男だったら、もっと ふんぞり返っていても不思議ではありません。あぐらのほうが似合っている。ところが、不自然なくらいに思いっきり首を突きだして話を進めています。
このビヨンドの姿勢は、「チードルと同じ目線まで体を低くして対話したかった」のだと感じました。それと、要所要所で挑発的な発言が飛び出しますが、熟練したハンター相手には「一緒に遊ぼうぜ!」と受け取れる。

どう考えても「旅路の途中で ビヨンドと 意気投合して共に 冒険するぜ!」展開が丸見えですよね!
ギンタ(未)に「夢見過ぎ」とクルック(酉)は言うけれど、自分は脳天気に「好敵手(ライバル)が味方になる展開」を期待しています! それに、「長い拘束」にも ならないと思う。

無能が有能

今回も「マンガ力(りょく)」が高くて読みやすい!
資料を読んでこなかった「V5」代表の一人やカンザイ(寅)を見て、読者は「アホだなー」と軽く笑い飛ばす。──自分が彼らと同じレベル以下だと気がつかずに。
また、V5 の全員が「文句を言うばかりで自分では何も決めず、損得勘定ばかり考えている」と一目で分かる。この「絵で語る力」も強いですね。『i・ショウジョ』もガンバレ!

とくにカンザイの存在は ありがたかった。
疑問に思ったことを何でも すぐに質問する態度は良いですね。「十二支ん」のメンバ内だけではなく、ハンターとしても頭脳レベルが残念ですが、それでも話を理解しようとする姿勢が素晴らしい。
正直に言うと、ビヨンドが言う「宣戦布告」つまりは「決闘」の意味が最初は分かりませんでした。ゲル(巳)に寅が聞かなかったら、暗黒大陸に上陸するまで理解できなかったかも。

(ついでに、「あり…? この服どうなってんだ?」とゲルお姉様をポロリって欲しい!)

ネズミの真意

パリストン・ヒルは本当に悪人なのだろうか?
5000 体の兵隊(キメラ)を送り込む」もハンターたちの失踪事件も、「パリストンが主犯」は すべて憶測でしかない。作中で描かれていない部分は、読者には想像するしかありません。そして冨樫は「描かないキング」だ。
マユから かえったと思われるキメラ・アントも、ひょっとしたら「みんなで仲良く暮らしました、とさ」が あとから一枚絵で(あるいは一言セリフで)説明されて終わる可能性が あります。

ただし、あのジン・フリークス(亥)が直接 乗り込んでくるくらいだから、まったく無根拠な はずもない。「強制二択」や、それ以外の騒動が待ち構えていそうです。
さて──、アイザック亡き今では、パリストンの知力に匹敵する「遊び相手」はハンター協会に存在しません。ジンしか対抗できる人物は いない。今後のパリストンの標的は、ジンひとりになるのでは?
おそらくジンが十二支んを抜けた理由も、協会をパリストンに狙わせないためだと見ました(ジンの脱退をパリストンは まだ知らなかったのかも)。「『名探偵コナン』の行くところ、事件あり」の法則ですね。

クジラに乗って

「暗黒大陸への移民計画」が笑えました。
主人公格の人間でもない限りは、名も知られぬ無人島へポーイされてしまう。危険外来種のランクを「最高でも C ランク」とテレビで放送したのは、すでに情報操作が始まっているのでしょうね。

最近、村上 春樹の『シドニー!』を読みました。
シドニー・オリンピックの開催国であるオーストラリアの歴史も書かれています。アボリジニがノンキに暮らす楽園も、ヨーロッパ人には流罪の地だった。ところが、やがて人々はゴールド・ラッシュに熱狂する──。
このように、巨大な大陸には多くの物語が流れています。無人島へ移住した人たちも、なんらかのロマンを見つけるかも しれませんね。
──いっっっさい、作中では描かれないけれど。

おわりに

いよいよ次回は、元・子と元・亥との対決が始まる……か!?

ピヨン(卯)
「さぁ~て、来週の『HUNTER×HUNTER』は?
熱闘 軍儀 三時間
亥と子の かくれんぼ
誕生! クイズ王
の三本です。二人の激闘に ご期待くださいね。んがぐぐ」

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