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HUNTER×HUNTER』 No.347 「就任」

Golden pond 波風が立ち──波紋が広がる

またもや「容量(メモリ)の ムダ使い問題」です!
本来は強化系の能力者だが「分身を具現化」するカストロに向けて、ヒソカが上記の発言をしました。
そこから戦いは始まっていたのだ──。

今回は、この問題を解決する手段も描かれています。
コロンブスの卵というか目から鱗というか、あまりにもシンプルすぎて(作者も?)思いつかない盲点でした。
ゴンの不調も、「足のツボが効く」みたいに解決しないかな……。

別系統の縛り問題

放出系なのに銃を具現化する」ことを考えてみよう。
具現化系の能力者と言えば、幻影旅団コルトピを思い出します。「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」は、ビルを 50 棟以上も実体化できる(!)念能力でした。
しかし、注目するべき点は ほかにある。コルトピ本体から遠ざかっても、コピー品の精度は落ちていなかった。しかも、コピーした品物は「円」の役割も持っている

放出系の念能力は「念弾を飛ばす」印象が強い。
ところが、実際は「能力者から離れた状態で念を維持する」ことが放出系の本質です。

ヒソカの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」や「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」も、地面や樹木などに貼り付けた状態で粘着力や伸縮性が保たれている。
一方、マチの「念糸(ネンシ)」は、マチ自身から離れると強度が極端に落ちてしまう(ヒソカの腕をつなぎ止めておくだけの強さはあるようだ。ヒソカの念を借りているのかも?)。


この違いは、単純に念能力が強い・弱いの差でしょう。
ようするに、別系統──とくに具現化×放出のように相性の悪い組み合わせでも、それぞれの系統に熟練していれば、念能力そのものを強化できるはずです。

(──と解釈したけれど、「放出系の設定は失敗した」と作者は思っていそう。放出系は「飛道具系」にして、能力者から念が離れるのは「基本技」にすれば良かったのに)

能力を協力

上記の「メモリのムダ使い」の解決方法も出ました。
具現化系と放出系(など)を別々の念能力者が担当する「相互協力型」は画期的です(今週号の『黒子のバスケ』・「直結連動型ゾーン」と微妙にシンクロ)。

いままで何人もの念能力者が描かれてきたのに、協力し合う能力は見たことが ありません。でも、協力型が今後は増えてくるのでは?
ベラム兄弟あたりが暗黒大陸で大活躍! ──は、ないだろうなぁ……。

ジンの真価

ジン・フリークスの念能力は、いまだ不明です。
レオリオの能力(強化系 +放出系?)をマネているけれど、これを「ただの 才能」と言い切る憎たらしさ!
また、『ジョジョの奇妙な冒険』第一部でジョナサン・ジョースターが学んだ「波紋探知機」みたいな念の使い方をしているし、カベを伝って相手に攻撃する方法も似ている(『ジョジョ』と同じく、一回しか使わなそう)。

他人の能力を トレース出来る 能力」だとパリストン・ヒルに思わせることもジンは可能でした。
しかし、だまし討ちが専門のようなパリストンに対して、正々堂々と戦うことを強いることで、ジンはパリストンの心を折ろうとしています。
あんまり じらすと、その反動が恐いけれど……。

指揮は一流、演技は──

ミュヘルは、前回では「いかにも二流」と書きました。
しかし、二流・三流だったのは棒読みの 説明台詞だけだった ようです。前回をアニメ化した時には、声優さんの技量が問われますね! どこまで「大根芝居」をするべきか──。

HUNTER×HUNTER #346 「選択」 会議×懐疑×快技 | 亜細亜ノ蛾


マッシュルが着ている軍服(?)は、ミュヘルの部隊であることが丸わかりです。
ジンからすれば、マッシュルを見た瞬間にミュヘルのことが思い浮かんだはずだし、今回の「都合優先の糞台本」は最初から成功するはずが なかった。

おそらくパリストンは、マッシュルに服装を変えて欲しかったに違いない。
しかし、それではミュヘルの隊員であることを否定する──とマッシュルは考えた。つまりは、パリストンよりもミュヘルに従ったということです。
上記の勝手な想像が当たっているなら、どうも今のところ「熱心なパリストン派」は、ここには存在しません。ほぼ全員が、ジンの No.2 宣言を本気で拒否していないし。


あと、「ロボッ娘(こ)女子高校生」みたいなマリオネも、マッシュルやゴレムと同じくミュヘルの仲間なのかな?
彼女(?)は前線で戦う強化系能力者という感じで、援護担当のゴレムと相性が良さそうに見えます。 ──いや、作者のことだから意表を突く別系統かもしれませんね。ビスケット・クルーガーみたいに、「並の強化系能力者よりも強い変化系」とか。
(そう言えば、強化系で強い人物──というか死ななかった念能力者ってゴンくらいでは?)。

就任の意味

ビヨンド・ネテロの No.2 にジンが こだわる理由は、いまだに よく分かりません。
「パリストンの企みを阻止したい」だけなら、名ばかりの二番手に なっても意味が ない。実際、ジンはミュヘルの部下で満足しています。「パリストンより上」だったら それで良いのか?

お金を渡したがる理由も、あまり理解できなかった。
その説明に 4-5 ページも割いているのに、「なんだか面倒くさいヤツだな!」という印象しか残りません。そう、ジンって敵に回すと とんでもなく面倒ですよね。そこが一番パリストンと似ています。
ゴレムは「ロボットだから人間の機微が分からない」(という演技をしている?)感じで、ミュヘルに「そこは まあ 察しろよ」とツッコまれています。でも、自分も同じ感想を持ちました。

ジンは、相手の十手・百手先を読むのに、理屈より先に体や口が動く。
だから「酔いが覚めたあとの酔っ払いに『何であんな事 言ったのか』」を聞いているような話になってしまう。

おわりに

幽☆遊☆白書』・浦飯 幽助の仲間は単純だった。
彼らと同じように「一緒に戦っていて楽しそうだから」という理由で、ウサメーンやクルリたちはジンに ついていこうとしている。それだけでイイじゃん!

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