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HUNTER×HUNTER』 No.348 「覚悟」

Sculpture: Deadly Sins (Snowglobes), Pure Products USA, by Nora Ligorano and Marshall Reese, Eyebeam Open Studios Fall 2009 / 20091023.10D.55572.P1.L1 / SML 船に集うは──死に至る罪

見事に予想が当たってしまった……!
ビヨンドの内通者に ついて前々回の感想でテキトーに書いています。あまり「意外な犯人」な気がしないけれど(十二支んの多くが悪人顔だから?)。

HUNTER×HUNTER #346 「選択」 会議×懐疑×快技 | 亜細亜ノ蛾

今回は、ついにビヨンド側の人間が判明します。
ところが、「背信者は敵! 即・排除!」──とは ならなさそう。そこが事態を複雑にしていて、面白いところでも あります。

出題の意味

冒頭の問題には「正解」が あるのかと考えてしまう。
しかし、ホイコーロ国王(本当はビヨンド・ネテロ)が言い出した暗黒大陸への渡航計画について事前に情報を掴む手段と言っても、カキンにツテやコネでもない限り不可能なのでは?

なにしろ、出題しているチードル・ヨークシャー自身も最初は知らなかった。つまり、ただたんにスパイを見つけるためだけの設問でしょうね。

遠方からの導き

ミュヘルは、またもや三文芝居を見抜かれています。
自称・演技派(苦笑)の芝居を見抜く方法が、「導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)」とは考えつかなかった! 以前までは、対面している相手にしか使っていなかったからです。

絶対時間(エンペラータイム)」を併用することで、クラピカは映像からでも真偽を判定できる。
──これは後付けくさいですが、そもそも「隠」で隠したオーラでさえ「ビデオ録画」できる(←黒歴史的な設定)から、当然ですね。


そう言えば、幻影旅団の団長であるクロロ・ルシルフルにクラピカは会っているから、その気になれば世界地図からでも居場所を割り出せる可能性が高い。
──団長、生きているのかな……。

秘めていない目

クラピカが緋の眼の状態をミザイストムに惜しげもなく見せていることに驚きました!
たしかに、(印象が最悪な)初対面の時に緋の眼は見せたけれど、あの時は威嚇のためだった。そのまま戦闘状態に入っても おかしくない。
それが今では、特質系の体質までミザイに明かしています。そこまでミザイストム・ナナを信用して良いのだろうか?

今回のラストで、クラピカは当たり前のようにミザイをも ふるいにかけた上で、ようやく「シロ」だと断定している。これは順番が逆で、ミザイのシロ判定を先に済ませておくべきでした(すでに実行済み?)。
もしもミザイストムがビヨンド(パリストン)派だったら、クラピカが やっているスパイ判別は まったくの無意味に なります。その上、クラピカが仮定した「相手が嘘を 自覚して いない場合」の可能性も消えていない。


でも、クラピカのことだから、ミザイストムを信頼した上での作戦を進めつつも、万が一にも裏切られた時を想定していそう。
ついでに言うと、「オレは内通者」と念能力でサイユウに思い込ませることすら考えつきます。疑いだしたらキリがないぞ!

豚の王

ツェリードニヒ・ホイコーロの底が見えない!
レベルE』で言うと、人魚を売りさばいていた三流の小悪党と外見は似ているのに、意外にも頭の切れはバカ王子のほうが近そうです。ただの悪趣味なサディストじゃない。


今回の「芸術作品」は、「失神させないように薬物をキメさせた上で拷問している」のかと最初は思いました。最初のコマが「注射をしている」ように見えたからです。

でも実際は、「女性(?)の背中に彫り師が刺青を入れている」のでしょうね。やたらとボカシてあるから、『ベルセルク』のグリフィスが受けたくらいの拷問かと期待──もとい不安だったのに。
「風呂場のアレ」に比べたら、ワタ菓子レベルの甘さ。

王位継承バトル・ロワイアル

カキン国王の提言は疑問でした。
今回の渡航で 生き残った一名だけが次期国王」だと言う。いくら仲の悪い兄弟とは言え、親が殺し合いを許可しているのか? あの親にして この子あり、です。
14 人の王子の うちで、現在は何人が生存しているかは不明ですが、すくなくともツェリードニヒとベンジャミン・タイソンルズールスの 4 人は確認できている。たぶん、生存競争に最後に残る面々でしょう。

七つの大罪」と王子を対応させている可能性も高い。
ちょうど自分自身がライオンに似ているベンジャミンが「傲慢(ごうまん)」で、タイソンが「嫉妬(悋気)」、ルズールスが「貪欲」、ツェリードニヒは「色欲」あたりかな?
あるいは、王子の人数が 14 だから、1 つの欲望につき 2 人が設定されているのかも。ツェリードニヒもベンジャミンも同じ「傲慢」で、カブっているから とくに仲が悪かったりして。


ツェリードニヒの身辺警護は とくに強固です。新たに合格したハンター協会員の 5 人の ほかにも、念能力者が何人も張り付いているはず。
ミザイストムが心配したとおり、クラピカでさえ容易には近寄れなさそう。おそらく(強引な)交渉に使う「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」を王子の心臓に撃ち込めるのか?

(「ビヨンド側のスパイは排除」した一方で、「カキン王子たちの従事者」をハンター協会は認めている──という理屈は理解できなかった……。それなら、王を通じて、王子・または側近たちがビヨンドに手助けする可能性は?)

百獣の王子

ベンジャミン・ホイコーロは強いのでしょうか?
たしかに、「我を忘れるくらいの怒り」に身をまかせて「力の限りに締め続けた」ら「生身のライオンの命を奪った」ことは、常人では考えられないくらい強靱な肉体でしょう。うん、強い強い(棒)。

しかし、われわれは もっと強い人物を見てきている。
「銃弾が通じないほど頑丈な体」を持ち「自在にオーラを操る」ような(ダンゴムシ型の)キメラ・アントを同じように「絞め殺した上」に「内臓をはみ出させた」──というゴンのほうが、ビッグ・ブラザーより何倍も強く感じます。
それとも、「オーラなし(?)で猛獣を倒す」くらいだから、ベンジャミンがオーラをまとえば、ゴンやキルアと互角以上の格闘能力を持つのだろうか?

それぞれの立場

ミザイが言う順番だけの 問題」は詭弁です。
やはりアイザック・ネテロの遺言でもある指令に逆らうことは、十二支んのメンバとしては「裏切り」と受け取られても仕方がない(あの じいさんが天国で喜ぶとしても)。
おそらく、ミザイストムの──というかビヨンドの支持者は十二支んの中にも多いと思うけれど、それでも、アイザックの遺志を継ぐことが彼らの使命です。

深読みすると、ミザイのワナかもしれません。
裏切りだとか 疑ってるとか そんな話じゃない」という自白しやすい環境を作っておき、いざ内通者が見つかったら「みんなでフルボッコ☆」だったりして。


このあたりは、「心情的にはノブナガを支持していても、幻影旅団の掟を優先」したシズクを思い出しました。
そう、そこが揺らいだら、クモの一員である意味がない。十二支んも同じでしょう。

おわりに

デフォルメ・キャラの「?」マークが 可愛かった!
とくに「悪堕ち」したかのようなピヨンがキュートです! 普段の やる気のない表情と違い、「イジワルなイタズラを思いついた」的に見えて楽しかった。
また、クルックはピヨンの耳で はさまれていますが、まるで「ピヨンの頭上で腕立て伏せをしている」みたいに見えて面白い。

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