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暗殺教室』 第 114 話 「渚の時間」

ベーコンエッグ丼 過剰な愛情にも──両目で向き合う

潮田 渚は母親の呪縛から逃げられるのか?
これは渚を含む E 組の生徒だけ ではなく、椚ヶ丘中学校に通う全生徒に共通する問題です。言うまでもなく、現実世界の子どもたちにも当てはまる。
潮田家ほど極端では なくても、どの家庭でも親の束縛は受けます。大変ありがたいけれど、いつかは その拘束を解いて、自分の翼で羽ばたくべきでしょう。
「親からの卒業」こそが、「大人になること」です。

急変する母

この「渚」は本物でしょうか?と前回に書きました。
やや不自然で唐突な時間の経過に対して、自分なりに大胆な(当てずっぽうな)予想を書いたつもりです。

暗殺教室 第 113 話 「1 周目の時間」 かわいい子には縄をせよ | 亜細亜ノ蛾


ところが、疑う相手を間違えていた。
変わっていたのは渚ではなく──、「野獣と化した母さん」こと潮田 広海だったのです! 我が子に一服盛るなんて、どこまでサイコさんなのか!

そして作者は、サイコさんを描かせたら天下一品です。
ホラーでよくある下からの光に照らされた顔や、獣のように変更する炎も恐かった。
しかし、自分が一番恐ろしく感じたコマは、「私に 逆らい始めた」の場面です。ただたんに渚の視点で横から見ているだけですが、まるで「自分の顔を炎で あぶっている」ように見えて恐怖を感じました!
そのあとも広海は、自分や渚の顔の付近で火をちらつかせています。文字どおりに炎が「目に入っていない」状態でしょう。
(たとえは悪いけれど)「ヘンな宗教」にハマっているのでもなく、これだけ「自然に狂える」人は、めったに いません。と思いたい(アナタの隣に住んでいる人が──!?)。

無知と鞭

前回に出てきた「足跡」の正体が分かりました。
殺せんせーを甘く見ている外国の軍人」と予想しましたが、当たらずと いえども遠からずという感じです。

このムチ使いは、おそらく烏間 惟臣ロヴロを通していない殺し屋でしょう。
「化け物が担任する E 組の生徒」である渚に対して油断するなんて、たとえ殺し屋としては一流だとしても、情報戦では「死神」に遠く及びません。
死神よりも優れた殺し屋が急に現われることは、今後も ないでしょうね。各国の首脳やシロが送り込んでくる精鋭だけが敵に なるはず。

親と子と

渚の願いが心に しみました。

潮田 渚
「ただ我が子が この世に産まれて そこそこ無事に 育っただけで 喜んでくれたら 全てが 丸く 収まるのに」

たしかに現代では贅沢な思いです。
雇用の問題(ニートの増加)や少子化が進む世の中では、なかなか単純には受け入れられません。しかし、それこそが異常な状態だと知るべきです。
産んで育てて くれただけで… すっごい 感謝してる」と子が思い、親も子の幸せを願う。──それが当たり前だと多くの人に気がついて欲しい。


冒頭で「親からの卒業」について書きました。
ところが、渚は母との和解を選んでいます。広海は「私から渚が離れていく」と感じていて、その違いも興味深かった。
完全に親離れ・子離れするだけが答えではないのです。


月の欠けた部分に母子の映像が重なる演出もニクい!
まるで、常識と良識の欠けた人間に対して、殺せんせーの怒りが ぶつけられた──というメッセージにも見えました。──月からしたら、完全なる とばっちりだけれど。

おわりに

うわっ…私の年収、低すぎ…?」的「」がワロタ!
彼女の本来の役割(殺せんせーの暗殺)から すると、こんな顔でビックリするのも不思議なんですけどね。ほかの殺し屋に先を越されたことに驚いているのかな。


題名は「寄る年波には勝てぬ」から借りました。
加齢から来る死への恐怖をも感じさせる言葉です。この言葉を憎々しく吐き捨てる人ほど、他人よりも長生きしそうだけれど。


料理も得意で母親思いな渚が さわやかでした!
ニセコイ』の一条 楽も家庭的で気配りもできる男前です! 彼らが、現在の「ジャンプ」のトレンドですね。
何を考えているのか分からない戦闘狂(バトル・マニア)」が主人公の時代は終わったってばよ! ……だと……!? (ドン!!!!)


──と、すがすがしい気分で終わるかと思いきや。

赤塚 不二夫
訴訟も辞さない

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