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暗殺教室』 第 122 話 「空間の時間」

Atomium6 空へ宇宙へ──さらに外へ

アニメ化を記念して本作品が巻頭カラーを飾りました!
インディ・ジョーンズ・シリーズ風の楽しい冒険もの、といった構図です。しかし、殺せんせーが見つけた財宝には「TNT」(爆薬に使う化学物質)と書いてあり、不安を感じさせる。新年早々に物騒だな!

ちなみに、赤羽・潮田・殺せんせーは人気投票で 1-3 位ですが、茅野カエデは第 9 位でした……(コミックス 12 巻参照・よけいな情報!)。

アニメと言えば、Rio ──もとい中村 莉桜が、おとなしめのデザインながら まったく色気が抑えられていない点に注目です! 彼女のオリジナル・エピソードが追加されるとイイネ!

TVアニメ「暗殺教室」公式サイト

敵の名は「最終問題」

今回は、1 話を丸ごと高等数学の解法に当てています!
前回を含めて、これまでにもテストや勉強を主軸にした話は描かれてきました。
しかし、あくまでも生徒たちが主役で、テスト問題そのものは背景に徹しています。テストで問題を解く姿をバトル・マンガ的に演出していて、いかにも少年マンガらしい味付けでした。

ところが今回は、真っ正面から数学に挑んでいる。
「勉強マンガの風味付け」に すぎなかったテスト問題が、ついに「影の主役」の位置に来ました。しかも、「ジャンプ」読者の中心と思われる小中学生には解けないであろう難易度です。
この話こそ、「前代未聞」と言うべき内容でした。

支配者の解法

浅野 学秀が、暗殺者のように考えていて面白い。
「問題を解く」というよりは、「亜空間で敵と戦う」ような思考です。プレイステーション(1)で熱中した『サイキックフォース』を思い出しました。

余計な言葉に惑わされず、「空間の支配」を考える。
──父親・浅野 學峯理事長の合理主義を受け継ぎつつも、自分の生きる道を見つけた学秀らしい解き方です。
そして、いつの間にか支配者(出題者)のワナにハマってしまう所も また、学秀らしいのですが……。

外の世界へ

一方の赤羽カルマは、ひらめきを発揮しました。
いつも相手の表情から隠された心理を読むカルマは、「他人の 見えない部分を 才能と呼ぶ」と言う。じつは、そのことに思い至れることも才能の一つです。
回想シーンの渚や自分も含めて、他人の長所を見て人は すぐに「才能だ」と言ってしまう。


いつも間近に居た親友が「本物の天才」だと気づいた。
友人に対しても優位に立ちたがるカルマの事だから、かなりのショックを受けたでしょうね。その後、学秀たち A 組にも敗れて、さらに大きな挫折を味わう。
そこから這い上がったカルマは、いまでは「世界は箱(ここ)で終わりじゃない!!」と気がつけました。

自分も皆も同じ
これまでは上からの目線で他人を見下していたカルマは、今後は相手と同じ目線で人を見るようになる でしょう。「自分の外にも 世界があるって 気付づけたら」、より深く相手を洞察して、より良く他人を知る。
それは、まさにリーダとしての資質です。

──我らが指導者・磯貝 悠馬の立場が危ういな……。
今回のカルマの思考の中にも、申し訳程度にしか登場していないし(その程度の存在!?)。

勝利は どちらに?

すでに数学の最終問題の点数が出ていました。
まだ答案が返ってきていない時点で、「カルマが学秀に勝った」と読者に示して良いのだろうか? これ以上の番狂わせは起こるのかな?
現在のカルマなら、「うっかりと序盤の問題で計算を間違えた」なんて油断は しないでしょう。また、「A 組を有利にするように先生が採点をした」なんて不正も理事長の主義じゃない。

今度こそ、カルマが学年一位を取ったと見ました。
「数学はカルマが 1 位で、ほかの教科の総合は学秀に負けた」という展開も ありそうですが、そろそろ学秀にも「敗北を学ぶ」時間が来たと思う。

おわりに

昔の渚が登場しました!
なんと、現在の髪型すら「男らしい」スタイルで、渚からしたら母親への反抗だったのです!
長髪で細身な渚とカルマが歩いていたら、「となりのコ 彼女ー!!?」「おとこー? うそー」なんて言われそう(『幽☆遊☆白書』ネタ)。


題名は「色即是空、空即是色」から借りました。
ボンヤリとした意味と言葉だけは、だれでも知っていると思います。ところが、「しき・そくぜ・くう、くう・そくぜ・しき」という区切りだと意識している人は少ないのでは?
理解していると思えた事でも、見方を変えると世界が変わる。今回のテーマに ふさわしいですね(こじつけ)。


あけまして おめでとうございます!(いまごろ)

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