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ニセコイ』 Vol 16 「ソックリ」

sunset over roller coaster 駆け巡る──あの日の恋心

表紙に千棘が 2 人で、『ダブルアーツ』の再開か!?
──なんて人は いなかったと思いますが、本当に「少年ジャンプ+」にて上記作品の復活が連載するのでした!
「少年ジャンプ+」では『マジカルパティシエ小咲ちゃん!!』も連載しているし、「ジャンプ」マンガ好き・『ニセコイ』好きは必ず確認するべきですよ!

一方、マリーは鳥たちと遊び、ユイ先生は歌っている。
てんでバラバラに好き勝手をやっている様が、それぞれの性格を表わしているようで、ほほえましいカバーでした。

第 135 話 「ウタゴエ」

奏倉 羽にも弱点は あった、という話です。
周囲からは「完璧超人」と思われているユイですが、料理はギョウザしか作れなかったり(しかも ほぼイエが作っている)、歌が下手だったり、それなりに弱みが ありますね。

強引にまとめると、「ユイは創作方面が弱い」と言えるでしょうか。
「将来は楽の お嫁さん」なんて思っていそうな彼女としては、歌は ともかく、料理くらいは克服しておいたほうが良いと思う。あれだけ器用なユイだったら、すぐにでも一流シェフ並みの腕前になるはずです。
(『食戟のソーマ』の登場人物たちから「料理ナメんな!」とか言われそう)


橘 万里花は、お嫁さん候補としては優秀すぎます!
マリーの弱点は「勉強と運動が苦手」な ことですね。でも、高校生としては致命的だけど、妻としては まっっったく不要な要素です!(なんて言うと、フェミニストに叩かれる!?)
あと、「体が弱い」という設定のはずですが、普段の暴れっぷりを見ると、とても信じられないんだよなぁ……。


マリーがユイを指導する、珍しい場面が楽しかった。
いつも万里花は羽を嫌っていて、しかも それを隠そうとしていません。今回も「あなたなどの ために? お断り ですわ」とキツい口調で拒否しています。
終始ユイにキレまくっているマリーですが、一条に しがみつかれた場面をあとから思い出して、1 人でニヤニヤしているかも?

それでも、嫌な顔一つせずにマリーに従うユイが けなげでした。
教師と生徒という立場を考えれば当然かもしれませんが、いわば「幼なじみ」と言える関係なのに嫌われていることは、寂しがり屋な奏倉には悲しすぎる……。
でも、2 人とも「楽にさえ好かれていれば」と思っていそう。

第 136 話 「ソックリ」

いきなり王女様を拉致する場面に笑いました!
状況が状況だから仕方が無い──こともなく、「こっちこっち!」とでも手招きすれば済んだ気もする。まるで「言葉が通じない」ことを最初から知っていたような大胆さです。
ノンビ~リ王国の国名どおりに大らかな人だから良かったものの、本来なら国際問題ですよ!


科学の進歩は、ついに『ドラえもん』の「ほんやくコンニャク」を生み出した!
──といったスマートフォンの翻訳機能は、それほど違和感が ありませんね。マイナな国の言語を日本語に訳すアプリは現実味が薄いはず なのに、将来的には全世界が「手持ちの箱」で繋がる構図が見えてくる。
世界では2週間に1つの言語が消えている」という悲しい事実も、翻訳の容易さを加速しそうで、皮肉な話です。せめて、いまある言語の方言は生き残って欲しい。

翻訳の誤りも面白かった!
楽の「いい男」を演出するため・ギャグのためとは言え、機械翻訳で起こりがちなミスを上手に生かしています。それに、今回の例は極端だけれど、日本人が日本語で話し合っていても、意思の疎通が できないこともある。
勘違いや すれ違いはラブコメのスパイスです!

第 137 話 「ヨカッタ」

「入れ替わりネタ」もラブコメの定番ですね。
双子の姉妹が よく入れ替わったり、赤の他人で似る場合はアイドルなどの著名人が多い。
マルーシャ・ル・ヴィエ・ノンビ~リ王女桐崎 千棘は後者です。よくある「もしもバレたら大変なことに!」という緊張感が皆無なのは、この作品に特有のボンヤリ・ノンビリ感あるあるですね!
千棘は思いっきり「おかわり(はぁと)」と思いっきり日本語で しゃべっているのに、まったく気がつかない護衛の意味は……。


一条ハーレムに王女様が参戦! ──か!?
当然のように楽にホレてしまうマルーシャは、「外見が千棘・内面は小咲」という最高のヒロイン体質です! おまけに日本通どころか極道マニアで、二重の意味で「和」(和風・調和)が好きな一条にピッタリですね!
「一日だけの恋人」で終わるには惜しすぎる(ヘンな意味に取らないように!)。

第 138 話 「ダイキチ」

マルーシャ王女は思ったよりノンビリしていなかった!
小野寺 小咲に向ける一条の熱い視線に王女は気がついています。やはり、好きな人ができたら、とくに女子は こまかい所が気になる。
──というか、ごく普通の感性を持っていたら、だれでも すぐに分かるはずです! しかし、凡矢理(ぼんやり)高校生たちがボンヤリしていなかったら、『ニセコイ』は成り立たないのである!


王女は、一日のうちに恋と失恋を経験しました。
勇気を振り絞って日本語で話したり、楽に「オマジナイ」をしたことは、良い思い出として残る一方で、余計に切ない。
もしかしたら、これがマルーシャの初恋だったかも しれません。どのみち、すぐに自分の国へ帰る王女は、一条の恋人には なれない。それは分かっているけれど──。

楽と小咲が仲の良い場面を見て、寂しそうにうなだれる姿は、そのまま千棘を見るようでした。とくにアップになると、マルーシャと桐崎の違いは まつげの色(とイヤリング)だけで、ほぼ同じです。
「来たるべき未来」を描いたのかな──。

第 139 話 「スピーチ」

待ちぼうけを食らっているノンキな桐崎です。
千棘と しては、善意(という名のお節介焼き)で面倒なことをしているわけで、お遊び感覚なのは仕方が ありません。
いや、そもそもマルーシャ王女も遊びのために脱走したわけで、よく考えたら王女・楽・千棘の 3 人とも「一日中 遊んで楽しかった」話なんですよね。
それでも、夢ノヨウナ 時間には終わりが来る──。


記者会見は、『ローマの休日』を思わせます。
オードリー・ヘプバーンが演じたアン王女グレゴリー・ペック演ずる新聞記者との恋も、数日間だから美しく輝きました。もしも、あの 2 人が結ばれていたら、いろいろと問題が起きたかも しれない。

同じように、マルーシャの恋も ここで終わるべきだったのでしょう。
王女は ますます日本が好きに なれたし、「ジェットコースターニ 乗ッタ」という思い出もできました。誰も嫌な気持ちに ならず、素晴らしいひとときを過ごせた──と思いたい。

それなのに、なぜか部外者である読者(オレ)が一番、切ない気持ちを味わっている──。神(作者)の手のひらの上で転がされっぱなしです!
でも、甘い和菓子には苦い お茶が似合うように、楽しいだけのラブコメではなく切なさも味わいたい!

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