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ニセコイ』 Vol 16 「ソックリ」

Big ears again つぶらな瞳で──恐怖を植え付ける

切ない前半から一変、後半は楽しいラブコメ路線です!
──と思いきや、またまた失恋話でシンミリしたり、はたまたヒロインが遺言書を書いたり!? ぼんやり・のんびりする生徒たちばかりでも、いろいろとハプニングやイベントが盛りだくさんです!
青春の日々に、同じ日は ない。

第 140 話 「スイミン」

毎度おなじみ! つぐみん受難の回です!
とんでもない代物だと疑った上で、危なっかしい手つきで持ち歩いたりして、自分から危険な目に会う気満々ですね! それが鶫 誠士郎クオリティと言える(?)。

最後に楽へ振りかけたことも、わざとらしく感じます。
もう、最初っから狙っていたとしか思えない! つぐみ本人は自覚なしだと思いますが、 無意識のうちに「(m一条 楽と絶対(初)キス……!)」とモンモンしていたと見ました!
うつぶせで眠り込んだ楽を仰向けに するまでが高速だったし、何の ちゅうちょもなく近づいていった鶫は、もしかしたら初めて千棘に殺意を抱いたかもしれません。そんな目をしていましたね!


桐崎 千棘も あいかわらずでした。
誰のモノか・どんな香りかも分からないのに、落ちていた香水を使ってみるなんて、とても お嬢様の行動とは思えません。

都合の良いタイミングで目覚めるところも、なんだか千棘らしい。
これまた無自覚に鶫のジャマをしている桐崎は、そのうち本格的に嫌われてしまいそう。「つぐみの お嬢離れ」が来る日は近い!?


小野寺 小咲の寝顔が面白かった!
「可愛かった」というよりも笑えてきます。ぶっちゃけて言えば、「アホの子」みたいな感じ。動物的な可愛いらしさです。

宮本るりのフォローも楽しい!
本人が寝ていることを利用して、好き勝手な「小野寺像」をねつ造しています。うるんだ瞳で お願いする妄想はキュートだし、寝ながら反応する「ムニャ?」も可笑しい!


橘 万里花の策略家っぷりは見事です!
睡眠薬を「ばふっ」と顔全体で食らっているはずなのに、まったく効かなかった。ということは、マリー息を止めていたわけです。全力疾走してきた直後で。
万里花の「体が弱い」設定は、いつ生かされるのか?

コミックス描き下ろしのマリーもプリティでした!
でも、順番で言えば万里花が目覚める時期は、つぐみんや一条よりも先に なるはずです。ところが、2 人よりも あとで目が覚めている……。
つまり、マリーを何度も睡眠状態に したのか! 寝ている間に、【自粛】に違いない!

第 141 話 「セイジツ」

扉絵で 4 人のヒロインが集合しています!
「ジャンプ」ではカラー・イラストが載っていたので、せめて Kindle 版は色つきで収録して欲しいですね。

この絵の見どころは、ズバリ、橘と鶫です!
この 2 人が仲よさそう(意味深)に絡んでいる(意味深)場面は貴重ですよ! 万里花の手つきがアヤシイし、つぐみんも うれしそうに受けている──!
「好きの反対は嫌いではなく無関心」という言葉が指すとおり、普段は嫌い合っている 2 人は、ふとしたキッカケで大の仲良しに なるかもしれませんね。
たとえば、大失恋とか……。


まさかの舞子 集を好きな子の登場です!
──と驚くこともなく、集はモテる要素が てんこ盛りだと思う。体型や顔は良いほうだし、成績も(宮本と同じくらい)上位で、なにより性格が明るくて面白い。
舞子の欠点と言えば、明るすぎる・うるさすぎることくらいでしょうか(致命的)。

後輩ちゃんも、集の良い所をちゃんと見ています。
優しい 所」「誠実な 所」を挙げるなんて、一条くらいに つきあいが長い人間じゃないと なかなか見抜けないのでは?
たとえば、「一緒に居て楽しそうだから」「いつも笑わせてくれそう」なんて気持ちで告白するつもりだったら、後輩ちゃんは もっと傷ついたでしょう。
なぜなら、告白を断わった舞子の態度は、まさに誠実で優しかった。まっすぐに自分も気持ちをぶつけてきた後輩に対して、同じように真剣に応えて います。


宮本も、だんだんと自分の恋心に気がつきつつある。
恋と呼ぶには まだ淡く、今回の告白で胸を締め付けられたのは、「仲の良い友人を取られるような気持ち」が近いと思う。それは たとえば、同性に対しても起こる感情でもある。
一条と小野寺の告白を聞いても、るりは今回と同じような反応を示したのでは──と想像しました。友だちが少ないだけに、るりは一人一人との関係を大切に しそうだからです。

集の想い人を聞いて、るりは どう感じたか。
おそらく、キョーコ先生への嫉妬──では ないはずです。それは終わった恋だから、というだけでは ありません。
叶うはずのない 恋に向かって、自分の知らない表情で走る舞子を見て、宮本は──「置いていかれた」と感じた、と見ました。よく知った同級生なのに、別の世界へ行ってしまったような──。

宮本にとって恋は、まだ少し怖いモノです。
今後も るりは小咲を応援し続けるでしょうが、むやみやたらに押すだけでは なくなるかも。また、小野寺が宮本を力づける場面も見られたりして!?

第 142 話 「ドウブツ」

いきなり縁起でもない始まり方です!
しかし、マリーの気持ちも よく分かる。高校の飼育小屋とは思えないくらい、猛獣たちが押し込められています! 「なんとか条例」に違反していそうだし、(動物以下の)モンスタ保護者が猛襲してきそう!
オリとオリとの間隔も広くは ないし、動物たちにストレスが溜まったりしないのかな。あと、いつも思うけれど、休日は誰が世話をしているのだろう……。


万里花の顔芸に吹きました!
ゴリラ 克服 ですわ」の上のコマで見せる ゆるキャラな顔(?)や、「楽様は動物が好き」の乙女チックな表情(!?)には、誰でも笑うでしょう。

自分の一番のツボは、「使えそう ですわね」のにいるマリーです! これ、最初は橘が居ることに気がつかなかった!


マリーの伝家の宝刀「ダメばい…!」も抜いています!
ラブコメで出てくる小動物の『To LOVEる』──もといトラブルで ありがちな場面だけに、ここは変顔じゃなくて良かった!

いつもの万里花を知っているから、わざとのように思える場面では ある。
それでも、必死にイヤがる橘を見て、すぐに助け出す一条が素晴らしい! 手作りぬいぐるみまで渡すなんて、今回の楽も男前すぎますね!
苦手意識を克服しようとするマリーには、最高の ご褒美でした。──これに味を占めて、アッサリと動物に慣れた万里花は、自分を襲わせようとするのでは(期待に満ちた目)。


ハムスターの悲劇が恐ろしい……。
ネズミ系でトラウマと言えば、「寝返りを打って、うっかり──」かと思っていました。本編の「ハムスターあるある」は知らず、本当にビックリです!
でも、自分が大好きな猫たちにも、同じような習性が あるんだよなぁ……。

第 143 話 「ハタラコ」

これまた定番! 小野寺さんのトリ話です!
いかにも「企画立案: 小野寺 菜々子」と お母さんのせいに していますが──、全ッ部、小咲の作戦に違い ありません!
布団運びで滑って押し倒す──のではなく押し倒されるための体さばきも、日々の訓練の成果です。板前さんが腰を痛めたのも、もしかして小咲が──!?

週末には、千棘との「定期デート」の可能性もあった。
それなのに、たまたま日がカブらなかった理由は、小野寺の地道な調査の結果でしょう! まるで、「推し声優の『女の子の日』」を調査するオタクのようなストーキング能力です!

──とか書いていたら、いつか刺されるでェ!


小野寺の笑顔が まぶしかった!
すごく かっこ良かった」の表情は、しっかりと相手を見つめたまま微笑んでいます。この表情を描くには かなりの画力が必要で、難しいだけに作家さんには積極的に挑戦して欲しい。

この話題でいつも思い出すのは『クロス・マネジ』のヒロイン・豊口 深空です。 第 1 話で見せた深空の「うん 許して やんない(暗黒微笑」は、お世辞にも「かわいい」とは言えない。でも、あの場面は「豊口の無邪気な小悪魔性」をしっかりと描ききっています!
たとえば、上で挙げた小咲くらいに深空が可愛らしかったら、まったく別の意味を持ってしまう。演出としては台無しになる。

このように、笑顔ひとつでも表現の手段は無限です。
いつまでも「(^_^)」と顔文字で表わせるような表情しか描けないと、それだけ作品の幅まで狭まってしまう。
難しいからこそ、期待しています!

おまけ 「春ちゃんってこんな人」

なんと、本編には小野寺 春の出番が なかった!
前巻まではガンガン「春推し」だっただけに、急に いなくなると不安に なりますね。「元気な妹系キャラ」(というか「ツンデレ」)は春くらいで、それが『ニセコイ』読者には合わなかったのか……?

今回は春の「パン■ラ属性」(?)が復活です!
ところが、パン的なモノは いっさい描かれていない! オレの くまパンを返せ!(?)
同じく番外編である『マジカルパティシエ小咲ちゃん!!』にて、姉は全裸で がんばっているのに、この扱いの差は何だろう。常識人の感覚で考えれば、「春のほうが大事に されている」とも言えるけれど。

おまけ 「羽さんってこんな人」

奏倉 羽パーフェクト超人っぷりが光る!
首領の血筋」が、人間だけではなく動物にも有効なのは、創作ならでは でしょう。

ふと思ったけれど、泣く子も黙るマフィアのボスでも、「犬にキャンキャン吠えられまくる」とか「やたらと蚊に刺される」といった弱みは ありそうです。
人間同士なら通用する威厳は、動物には通用しません。「命(タマ)の取り合い」だったら、野生動物なら日常的に経験している。人間が勝てる点は、武器などの道具を使う知恵くらいかも。

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