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ニセコイ』 Vol 18 「イチゲキ」

Cupid's Span 矢の威力は重く──重く のしかかる

表紙は、「見えない弓矢」を打とうとする橘が目立ちます!
「弓と矢」と言えば、アニメが絶賛放映中の『ジョジョの奇妙な冒険』を思わせる。まさか──万里花はスタンド使いかッ!!!?
あるいは、スピンオフ作品の『マジカルパティシエ小咲ちゃん!!』も思い浮かぶ。

──もちろん、そんな意味合いは込められていません。
意外にも、本編そのままと言っても良いくらいのイラストでした。後ろでバトルしあっている 2 人も まるごと登場します!

第 153 話 「カツゲキ」

つぐみ回」にて、まさかの男女入れ替えネタです!
じつは、すでに第 1 巻の感想で、楽の女装ネタを予想していました。さすがは、「素っ頓狂な予言も数打ちゃ当たる」で定評のある当ブログ(※要出典)です!


今回の鶫 誠士郎は役得でした!
みんなを集合させて羞恥プレイを仕掛けようとしていた一条に、まずは仕返しをしています。楽と二人っきりで芝居ができる上に、「『お嬢』な一条」(!?)を守れる。
さらに鶫は、楽から「超かっこいいぜ つぐみ …!」と褒められました。最後には観客から「夫婦侍」とまで呼ばれている……!
二重・三重・二百五十六重に つぐみんの願望をかなえたような一場面でした! これだけ幸運が続くと、後半の展開が恐ろしいですね!(フラグ?)


殺陣ショーの監督は さすがの観察眼です!
つぐみは、『ワールドトリガー』の空閑 遊真も驚きのアクションを見せている(何も無い空中を蹴る!)。オマケに男子の制服を着ています。
それなのに、初対面の監督は、つぐみんのことを「ヘイガール!!」と呼んでいる……!
これは、後半の「つぐみを女性と見る人が多くなった」に つながる伏線でも あります。とは言え、あれだけハデな動きを見て、それで女性と見抜いた監督の眼力はスゴい!


本編では風景と化していたモブ子 2 名もカワイイ!
描きおろしでは、よりカワいらしさが強調されています。彼女たちの人生に高スペックすぎるヒロインが関わってこなければ、十分に主役を張れそう。
そう、誰だって自分の人生の主役なのです(当たり前のことをドヤ顔で)。

第 154 話 「ウレシイ」

今回は、ほぼ「マリー回」でした!
万里花と楽は、一応は「両方の親が公認の婚約者同士」です。とは言え、公認の「コイビト」である桐崎が隠れて尾行するのは、ものすごい屈辱でしょうね!
ついでに言うと、一条・桐崎・橘とクラスで目立つ人間のトップ 3 が冒頭では単独行動していました。人気では あるけれど、元々は「ボッチ体質」な 3 人だよなぁ……。
まさに、三つ子の魂 百まで


万里花が仕掛けたイタズラが楽しかった!
とくに、「キスハグチュ~」の所が面白い! アニメでの吹き替えも楽しみですね。
マリーには、普通に友だち付き合いをしている場面が ほぼ皆無です。今回の最後にも、同室の みんながワイワイと楽しんでいるなか、万里花は部屋の隅っこで座っている……。
その分だけ、今回のような じゃれ合いのなかで楽しみを見いだして いるのかも?


また橘が体調を崩しています。
普段どおりの表情で急に一瞬だけ弱々しくなるから、ついつい「そのキャラの持ちネタ」みたいに思ってしまう。しかし、そんなに気軽に考えて良い場面だろうか。
事の重大さが明かされるのは、おそらく次の巻で……。

そんなマリーは、千棘のことを悪く言う。
心の底からの本心で、一条以外の人間は どうなっても良いと思っています。すがすがしいまでに一直線ですが、かなりソンをしていると思う。
楽のことを抜きにして、桐崎たちと仲良くしたくは ないのかな。あくまでも恋のライバルとしてしか見られないのだろうか。

第 155 話 「アルコト」

マリーの いじらしさ・ケナゲさが泣けてくる……!
ハァハァ言いながら楽を射貫こうとするマリーが妙に かわいらしい! しかし、一条の前では楽しげな彼女は、影の努力を怠りません。
モブ男たち(漆黒の騎士団)にプレゼントを贈ってまで、橘は楽との「偶然」を演出しています。クラスの女子とも打ち解けず、班行動も無視している。高校生活のすべてを捨ててでも、一条と結ばれることだけを考えてきました。

ここまで主人公のことを思うヒロインは橘だけです!
万里花の視点で『ニセコイ』を見てみると、まったく違った世界が現われるでしょう。
それは、間違いなく悲劇の恋だけれど……。


まさかの桐崎の緊縛姿です!
本田さんは、千棘には何の恨みもないはず。ビーハイブ(や集英組)との因縁も、本田には関係が ありません。もちろん、鶫も本田には強い関心は なかった。
ところが、「つぐみん vs. 本田さん」が始まってしまう! お互いに仕事のために戦っています。が、一方では腕試しをして みたかったのでは?
「ジャンプ」のマンガだけに、戦いをとおした友情が芽生えても おかしくないけれど、どうなるだろうか?
(プライベートで鶫と本田がバッタリ出くわしたら、ものすごく気まずそう)(──なだけに見てみたい!)


小野寺が最後に美味しいところを持っていく……か!?
これぞトリ小野寺さんの本領を発揮した場面でした。物陰に誘い込んだ(意味深)上に四つん這い(意味深)でスタンバイ(駄洒落)という用意周到さですよ!
万里花や千棘も、「太陽と北風」の話みたいに「痛くしませんので」戦法で行けば良かったのに。

第 156 話 「イチゲキ」

宮本るりは、うっかりと矢を集に刺すところでした。
ドサクサに紛れて「矢のせい」にして くっつく手も あっただろうに、もったいない!
ところが、黒石の方が縁結びの効果は高い とのこと。たしかに、この回以降の宮本の行動を見ると……!

また、るりは怒りのせいで石を壊してしまいました。
普段の宮本だったら、速攻で小野寺に手渡したはずです。これまた惜しいことをしました。今後の訪問客に とっても残念なことです。
(すべては神主の妹の虚言という可能性も あるが)


本田さんは、鶫の恋を応援しているのか!?
つぐみが一条の方向に撃った矢を本田は避けている。その時に、初めて楽しそうな本田を見ました。「~♪」なんて鼻歌(?)混じりの本田さんです。あの表情が彼女の「大爆笑」ですよ!

しかし、本田は雇用主の橘を優先するべきでは?
それとも、本田さんの本心としては、万里花には楽と結婚して欲しくないのだろうか? 止むに止まれぬ事情が あるように感じました。
たしかに、マリーの体を思えば、一条との恋はトラブルが多すぎる。もっと平和な家庭を築ける男のほうが良いと思う。──ゴリ沢とか?


なんだかんだ言って、最後は桐崎が締めています。
ほかの「3 本の矢」を押しのけて千棘の矢が命中しました! この場面は、桐崎を除いた「3 本の鍵」の隠喩にも取れます(ユイ先生が不在なので代わりに橘の矢だけれど)。
ラスト・シーンも、千棘と楽は良い感じに会話が できている。さすがに長年の「ニセコイ」相手ですね!

しかし、ほかの 3 人も矢を刺しています。
「縁を結ぶ弓矢」だったわけですが、すでに全ヒロインと一条は強力に結びついている。「縁の強さ」だけなら矢の力は不要です。
脱落者が出そうだけれど……。

第 157 話 「テンコウ」

とつぜんの転校話です!
宮本師匠までアゴが外れるほど驚いていることにもビックリしました。そこまで桐崎や鶫と仲が良かったっけ? るりからすれば、「小咲のライバルが 2 人も減った!」と喜ぶべき状況でもあるのに。
これは、「失ってから初めて大切さが分かった」のでしょうか。つまりは、本当は「ずっと好きだった(意味深)」ことに気がついたのかな。


「コイビト」たちはイーカゲンな父親に振り回される。
温厚そうな桐崎の父親も、けっきょくは娘の気持ちよりも自分もビジネスを優先させています。なんだかんだと言いくるめようとしている。
ただし、それは どんな家庭でも大差がないでしょう。母親のと同様に、アーデルトも千棘のことを大切に思っているに違いない。


万里花だけは大喜びしています!
冒頭では多少は動揺していたけれど、あまりの幸運を疑っていただけ だったのかも。「(これは──楽様を奪うための策略!?)」などと考えていそう。

家族の写真の映像が千棘にも見えていて笑いました。
「写真はイメージです」な はずなのに、どうやって桐崎に伝わったのだろう? ともかく、『ニセコイ』始まって以来、初めての「千棘と万里花が以心伝心の図」でした。


つぐみん一人では千棘を守り切れない──。
という話でしたが、あの船上(戦場)でのドタバタを思い出します。セッカチーノと部下たちを鶫は組織単位で撃退していました。しかも、相手は銃火器を持っているのに、つぐみは素手で戦って楽勝です。
──つぐみだけで十分に護衛が できるのでは……。

また、旅行先では千棘の安全は守れていません
修学旅行などのイベントでは、桐崎の近くにクロードたちの姿は見当たらなかった。それならば、けっきょく現時点でも千棘のボディ・ガードは鶫だけです。
──ただ、作中に描かれていないだけで、京都でもビーハイブが組織ぐるみで警戒していたのでしょうね。
学校でも「にっくき敵」(一条)の接近(イチャイチャ)を数限りなく許している。けれども、さすがに桐崎の命だけは全力で守ってきたはず。
ボンヤリした設定の本作品ですが、そこは信じたい。

おわりに

一条の携帯電話は「ガラケー」のままです。
HUNTER×HUNTER』のように、作中の時間が進んでいないのに、なぜだか科学技術が超進化する──こともないでしょう。
ニセコイのアニメが今後も続くとして、そのたびにケイタイの古さが気になってくるのでは? (そもそも、本作品の作風自体が「古き良き昭和」の香りがして、それが売りの一つだけれど)
──と思っていたら、舞子はスマートフォンを持っていました。今後は さりげなく、楽もタッチパネル式に変わっていくのかな。

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