• 投稿:
  • カテゴリィ:

暗殺教室』 第 143 話 「分裂の時間」

Two Brave English Seagulls on Holiday ふたたび一つになるため──いまは戦う

衝撃的なセンタ・カラーが描かれました!
ドナルド・マクドナルドカーネル・サンダースのコスプレをした殺せんせーです! 付き合ったばかりのカップルみたいに寄り添う 2 人(分身)は、人に よっては見るに堪えない構図なのでは……。
きのこの山」派と「たけのこの里」派が繰り広げる長年の戦争を思わせます。たしかに、和解で終われば一番良い。しかし、それは今世紀中には不可能でしょう。
カーネル・サンダースの呪い」どころじゃない厄災が降り注ぎそうです! (そう言えば『HUNTER×HUNTER』どうした!?)

強者への戒め

赤羽カルマの言葉に驚きました。
「甘っちょろいことを言う渚の目を覚ますため」に、赤羽は「わざと悪者ぶっている」のかと最初は思う。ところが、正直な気持ちで潮田に ぶつかっていました。
カルマは潮田に賛同した」と前回の感想に書いたけれど、まったくの見当外れです。むしろ、中村 莉桜や寺坂グループよりも、カルマのほうが渚に腹を立てている。

才能への嫉妬

同級生や読者は、カルマを「才能ある奴」に見ている。
しかし、赤羽ほど見えないところで努力を重ねてきた生徒は いません。その健闘が実を結び、ようやくテストで学年 1 位を取れました。
カルマは、誰よりも「天才」を憎んでいるのかも。

赤羽は渚の一番の親友です(※)。
ずっと近くで潮田を見てきました。だからこそ、「暗殺では渚に勝てない」とカルマは思い知っている。仲良く接しているようでいて、愛憎が込みの関係だったのでしょう。
多くの男子が潮田を呼び捨てにするなか、カルマは「渚君」と呼び続ける。いまごろになって、2 人の間に決定的なスキマが空いているように感じました。

(※: 杉野 友人「……えっ?」)

力あるが ゆえに

潮田 渚のほうが、逆に身勝手に思えてきます。
もちろん、調子に乗っていたわけでもないし才能に溺れたわけでもない。それでも、どこか「強者」の視点に立った考えのように思える。「先生と地球を救うのは僕だ」──と。

「力に溺れる主人公」は、よく描かれるテーマです。
渚の場合は、ハッキリとは当てはまらない。その差違が味わい深かった。じっくりと読者に考えさせて気付かせる。作者らしいヒネリが加えられています。

本質を見抜く目

寺坂 竜馬の言葉も重い。
ただたんに「不良だからクラス内の反乱分子に なった」と前回は思いました。ところが、吉田 大成村松 拓也も、殺せんせーの気持ちを考えた上で「殺す」という道を選んでいる。
クラスのリーダである磯貝 悠馬ですら、「半端な生徒」に なりかけていた。目が覚めたのは、寺坂の おかげです。
こんな日が来るなんて、連載当初では考えられなかった(とは言え、第 1 回から寺坂は効果的なアイデアを出していた。意外と思慮深くて ひらめきに優れているのかも)。

決着は武器で

E 組らしく サバイバル・ゲームで決着を付けます。
今回の「戦争」は、FPS で言うと「CTF」──いや、「サーチ」が近い。一度キル(殺)されたら復活が できないルールです。オンライン対戦での緊張感は最高で、ヌルいゲーマ(おもにオレ)には手出しができません!
戦争の勝敗は、文字どおりに世界の運命を背負う──!

勝利の条件

この戦争には気になるルールが盛り込まれている。
話の流れからして、降伏は考えにくいし全滅も難しい。
やはり、焦点は「敵陣の旗を取る」ことでしょう。これなら格闘で劣る潮田にも勝ち目が ある。隠密行動による不意打ちは、実際の戦闘でも有効な戦術です。

これが普通のバトル・マンガなら「卑怯な手」になる。
しかし、この教室では、相手に気付かれずに接近することも立派な戦法です。おそらく、最後は潮田か赤羽が旗を取って終わる──と見ました。

おわりに

クラスが引き裂かれるなか、リア充だけは仲良しです!
千葉 龍之介がチームを選ぼうとすると、当たり前のように速水 凛香も付いてきている。まさかの「渚 vs. 業」が巻き起こりましたが、「千葉 vs. 速水」は あり得ません! (ベッドの上 以外では)
そもそも「エ■ゲの主人公」と「ツンデレ(スナイパー)」って、ずいぶんとストレートな配役ですよね! 高校生に なったら、「家の都合」か何かで同居して『To LOVEる』(トラブル)が多発しそう。


モテる女」のイメージが渚そのものです!
付けまつ毛と女装程度で、モブ(ス)子ちゃんに圧勝してしまう。これが次世代の主人公の女子力か──!(?)
カルマは潮田の「女性化」を勧めていたけれど、このコマが その理想型でしょうか。「ある」か「ない」かの違いだけですが、たとえ「小さく」ても大きな問題だ!


題名は「夕立は馬の背を分ける」から借りました。
なんだか深い暗喩が含まれていそうでいて、「局地的な雨」という意味しか持たない言葉です。「ちょっとした言葉の すれ違いで縁が切れる」──みたいな ことわざっぽいのに!
タイトルは、「仲介役に入った殺せんせーのせいで戦争に発展する」感じで決めました。「声(せい)を分ける」は意味不明ですが、なんとなく お察しください!

[2] このページの一番上へ戻る