『暗殺教室』 第 169 話 「登校の時間」
『暗殺教室』が今週号の巻頭カラーを飾りました!
見開きの扉絵では、西部劇風のカラー・イラストが描かれています。タイトルも それっぽく書かれていて雰囲気がある。──カルマの持っているバズーカだけ時代を無視しているけれど(ヒント: 超生物の存在)。
速水 凛香と茅野カエデ 2 つくくりの茶髪が似合う速水は、インディアンもといネイティブ・アメリカンのイメージにピッタリです。射撃が上手な彼女なら、弓矢も達人でしょうね。恋の矢が千葉 龍之介に刺さるのは いつの日か──。
茅野は、西部劇で おなじみの隠し拳銃を仕込んでいます。演技に長けた彼女なら寄ってくる「虫(男)」も素早く仕留めるでしょう。その際には このイラストのポーズが見られて、観客(読者)へのサービスもバッチリです!
狼の牙が折れる
クレイグ・ホウジョウの中二設定が明かされました!
「眼鏡を外す
ことで戦闘開始のスイッチ
が入り、蛮性を解き放
つ!
──という「説明乙」な独白を聞いた時に「ダメかも……」と思いました。超一流の戦闘員が、急に二流へ落ちた瞬間です。
案の定、ホウジョウは生徒たちに袋だたきに されてしまう。そして独りで負け惜しみをしながら余裕で微笑むのです。──標的の教え子に眼鏡を直されながら……(この上ない屈辱※)。
そもそもメガネ・キャラの最大の武器はメガネです!
子どもの頃からメガネをかけていたのだから、ホウジョウは視力が悪いはず。ホウジョウの言う「蛮性」って、「メガネ メガネ……」と探し回りつつ殴ることなのか。それともダテメガネ(+ コンタクト・レンズ?)なのかな。
シャワーを浴びるときや寝る前にも、メガネを外して いちいち野蛮に なったりして。──あ、夜なら問題ないか(なぜ!?)。
報復よりも予習と復習
やはり、評価するべきは E 組の連携です!
生徒たちは、「一秒足らず
の儀式
」すらホウジョウに させなかった。そんな儀式は知らなかったはずです。それなのに、敵のボスの戦闘能力を聞いただけで、一撃離脱
が有効だと結論づけている。
「戦いを
始めさせない
ための動き」が素晴らしい!
この一年間、ずっと殺せんせーと戦ってきた成果です。
自分たちよりも はるかに強い相手と戦い続けたら、普通なら絶望してしまう。ところが、E 組の生徒は誰一人あきらめることなく挑戦し続けました。賞金の数百億円より はるかに価値のある一年間でした。
白と黒の真打ち
いよいよ柳沢 誇太郎と「二代目」の登場です!
柳沢は、正体が分かったあとも「シロ」の格好を続けている。全身を対・触手生物の素材で覆っている彼には、油断もスキも ありません。もしかしたら、彼のことだから二代目すら気を許していないのかも。
バリアを開いたのは柳沢の技術力だろうか?
「天の矛」や「地の盾」には反物質生物が利用されている。その点では柳沢の専門分野です。しかし、レーザやバリアは またちがう技術力だと思う。
「特定の操作で一部だけバリアを解除する」ことを事前に柳沢と打ち合わせ済みだったの でしょうか。あるいは、そのための装置を柳沢が持っているとしたら、そのスイッチを奪えば脱出が可能です。
そんな甘っちょろい希望が残されているのかな……。
おわりに
巻頭カラーの直後に劇場映画版の宣伝が載っています。
自分は『少年ジャンプ+』にて「ジャンプ」を購読していますが、二宮 和也氏の写真と映画のポスタが すべて灰色で塗りつぶされていることに苦笑しました。
Amazon で「ジャニーズ」を検索すると分かるように、ウェブ上には彼らの写真を載せられません。──ふと思ったけれど、ウェブ万能の時代で この特権階級は宇宙で彼らだけでは?
※→それはそれとして。
「そこそこイケメンで優男風」な菅谷 創介が、「狂気をはらんだ渋いメガネ青年」であるホウジョウの眼鏡を直す場面は──特定のフ女子にはキュンキュン来たのでは?
鼻当ての部分でメガネのズレを直すことは、現実世界では あまり見ない行動です(合わないメガネをかけている人しか)。それだけに、いまでは創作の世界特有の「笑える演出」と化している。
ところが今回、あらたな「メガネ クイッ」の 1 ページを形作りました! 「相手の眼鏡を直してあげる」という演出が(B とか L の世界で)流行したりして。
題名は「豚もおだてりゃ木に登る
」から取りました。
ホウジョウを初めとして「群狼」たちは、けっしてブタ(能力の劣る者)では ありません。しかし、あの山では無力に等しかった。
「優れた者も ある場所では無能」という言葉も ありそうですね。「適材適所」とも ちょっと違う。そう言えば、自分のような永遠のヒキコモリがテレオペレータや接客業をやっていたのも、完全に場違いだったなぁ……(遠い目)