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暗殺教室』 第172話 「生徒の時間」

THIS LOVE...
憎は愛より出でて──愛より強し

超音速 同士の戦いが始まりました!
触手生物たちの争いは、敵側の憎悪の力が醜い形で現われている。本能的で泥臭い。数年前から流行している「異能系スタイリッシュ・バトル」とは大違いです!

自分好みのバトルに大満足しました。
しかし──、その底に流れている心情は悲しいかぎりです。「全員が笑ってハッピィ・エンド」は絶望的だろうな……(柳沢と二代目が「どっきり 大成功!!」という看板を持つ姿を想像しながら)。

憧れた力

昔の「二代目」が今の自身を見たら幻滅するだろうか?
柳沢の命令どおりに動く二代目は、第三者からは ただの「柳沢の部下」にしか見えません。生徒たちを誘拐した「花屋」のほうが格が上に思えてしまった。
それでも、自身の命まで投げ出して手に入れた技術です。幼いころの二代目なら感動するかも しれない。

人を超えた悪意

柳沢のサポート攻撃も地味に やっかいです!
(どこに隠し持っているのか不明な)クナイや爆弾の攻撃は、ダメージ自体は少ない。けれども、避けようと意識すれば、今度は二代目にスキをさらしてしまう。ジワジワと体力も気力も削られいく。
柳沢 誇太郎の性格が良く出ている陰湿さです!

柳沢は、殺せんせーから生徒としても扱われません。
死神」に何もかも奪われた柳沢は、自尊心と頭脳で自身を支えている。それが誇りまで傷つけられた。今は まだ冷静な判断力を保っていますが、いつ怒りが爆発するか分からない。
二代目の全開攻撃のほかに切り札が ありそう……。

くぐった死線の差

殺せんせーも だんだんと対抗している!
殺し屋としても触手生物としても、殺せんせーのほうが先輩です。ただ、戦力差を工夫で埋めることは、死神にとっては何十年ぶりでしょう。これほどの強敵は産まれて初めての はず。
おそらく、柳沢が生徒を盾に取る事態も殺せんせーは計算済みだったに違いない。だからこそ、柳沢を追い出そうとしている。ところが、結果は逆効果に なってしまった。
年季の差で柳沢と二代目に勝てる──だろうか?

最大の弱点

潮田 渚たちは見守ることしか できません。
E組の生徒は、一年間もの間「世界最強の生物」から学び続けてきました。全員が「世界最高の殺し屋」から認められる実力を持っています。卒業後も胸を張って社会へ飛び立つでしょう。
それなのに、「最後の授業」で置いてきぼりを食らっている。それどころか、殺せんせーの足手まといでしかない。これ以上の屈辱は ありません! 読んでいて自分まで悔しくなりました。
赤羽 業あたりが何か仕かけてくれないかな……?

愛憎の悲劇

イリーナ・イェラビッチだけが別の面を見ています。
愛を巡って産まれた殺意は、プロの暗殺者ならば持ってはならない感情でしょう。かつて両親のカタキを討ったイリーナは よく知っている。
この世で一番 強い殺意は、もっとも悲しい殺意です。

おわりに

題名は「青は藍より出でて藍より青し」の引用です
朱に交われば赤くなる」とも合わせて悪い印象にして あります。タイトルの「赤い色」とは悪意のことですね。
赤は紅より出でて紅より赤し」だと同じことを考えている人が多いため、一段弱くした朱色で二代目と柳沢を表わしています。「"朱は紅より出でて紅より赤し"」だと検索は0件で、以下の遊びでは負けてしまう。
ドーデモイーよ!

以前「師は針の如く弟子は糸の如し」を引用しました。
その時のタイトルは「超先生の時間」です。「スーパ・ティーチャ」の意味に取っていたけれど、よく考えたら「先生を超える」の意も込めてあるかも。将来の渚たちですね。

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