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暗殺教室』 第177話 「卒業の時間」

蛍
蛍の光は──先生からの最高の贈り物

今回を含めて あと4回で『暗殺教室』が終わります。
だから、今回から最後まで全員の紹介をタップリと描く──のかと思っていました。一年間の思いを考えれば、それくらいの時間を掛けても許されるでしょう。
最期の瞬間は、きっと最後のコマになると予感する。

ところが、「卒業」は突然に やってきた──。

魂の刃

笑顔で恩師にナイフを突き立てる──。
殺せんせーの優しい笑顔が、逆に悲壮感を強めています。いっそのこと、「凶悪な触手生物」だったら どんなに気が楽だったか──。
ああ、そう言えば、これが潮田 渚が──E組の生徒が初めて「本当に命を奪う暗殺」を行なった瞬間でした。
最初で最後の暗殺は、人生そのもののように重い。

中村 莉桜ですら泣きじゃくっています。
一人だけ笑顔で軽く返事をした中村は、彼女らしい明るさで先生を見送りました。しかし、その恩師は もういません。莉桜のことだから立ち直りが早いでしょう。だから、今だけは思いっきり心の底から悲しんで欲しい。
その涙の味が、殺せんせーの最後の授業でした。

28の輝き

全員が個性的な生徒たちです。
同学年の中学生が28名も登場しているのに、影の薄い人物が1人もいません。強いて言えば「初期・竹林 孝太郎」くらいです。一言もセリフが無いまま何話も姿だけ見せていました。
それが、いつの間にか誰よりも個性を発揮している。

狭間 綺羅々もインパクトが強い。
名簿の時間 暗殺教室 公式キャラクターブック』内の企画ページ・「E組学級 登場回数ランキング」によると、もっとも登場したコマが少ない人物は狭間でした(※第115話までの統計)。
しかし、誰も彼女を見て「ああ、そんな人いたね」とは思わないはずです。そのくらい彼女は出るたびに強い印象が残る。──もっとも、今回の狭間の顔は「誰!?」という感じに美化されているけれど。

最期の光

消えていく殺せんせーは「ホタルの光」に見えました。
地球上──いや宇宙で一番強い生命体が、優しく弾け光の粒子になっていく。たぶん一番非力な男子生徒が持つゴム製のナイフで──。
連載の第1回目から、「殺せんせーを暗殺する生徒は渚」だと示されていました。だから この結末は十分に予想が可能です。それでも、涙なしには見られない終わり方でした。
──あと3回、何が描かれる!?

おわりに

題名は「蛍雪の功」から借りました。
蛍の光』と言えば卒業式で歌われる定番の歌──という認識は古すぎます。現代では、閉店時に聴く機会が多いでしょう。『閉店の音楽』というアルバムでも、1曲目に『蛍の光』(『別れのワルツ』)が収録されています
現代の学生たちは、聴き慣れた・歌い慣れたJ-POPミュージックでサラッと卒業する。他人の人生を左右する「卒論 - Googleニュース検索」すらLINEで やりとりする世の中です(何の話!?)。

学生は、伝統よりも「イマの気分」を大事にしている
──素晴らしい! 手垢の付いた しきたりなんて、大人が考えれば良いのです。

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