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HUNTER×HUNTER』 No.350 「王子」

Vigilant el descans de la família
親の思いを知らず──今は ただ眠る

恐ろしげなツボを背にしたクラピカが扉絵です!
1年と8か月ぶりの復活を祝うセンタ・カラーに なりました。ところが絵柄からすると呪いにしか見えません。「ジャンプ」の表紙で無邪気な表情をしているゴン・フリークスとは大違いです。

蠢く強欲、壺は孕み──
週刊連載では上記のアオリ文字が書いてある。ここからも元ネタは明確です。それは藤田ニコルさん──ではなく『遊戯王OCG』の「強欲の壺」で間違いない!

じつは この壺は かなり以前に登場しています。
No.086「9月3日 2」で変な壺にしか見えないとゴンが評している。あまりにも昔のため忘れていました。
ヨークシン編に登場した壺は、当然ながら壺中卵の儀に使われる本物では ありません。ゼパイルが作った模造品です。出来損いの恥ずかしい代物とゼパイル自身が語っていました。
登場人物たちが蠱毒のワナに飲み込まれる中、圏外にいる はずのゼパイルは元気だろうか……(借金取りから逃げ回っていそう)。

旧知と初見

この豪華メンバの集合を誰が予想できただろうか!
6人の王子警護を求めている」情報は前回の終わりに知らされました。そこからクラピカを含めて6人のプロ・ハンタが集まることまではギリギリ分かる。
しかし、同じ組員であるセンリツバショウすら生死が不明でした。ノストラード組の存続も不透明です。
さらに、「同期」というだけで参加したハンゾーや「師弟関係(一応)」なイズナビは読めない!


もっとも予想外だった人物はビスケです。
おそらくクラピカが「優秀なハンターを知らないか?」とキルアに聞いて紹介されたとは思う。ただ、宝石が絡むわけでもなくビスケが参加した理由は何なのか? 成功した時の報酬だけが目当てかな。

殺し文句を食らったビスケが面白かった。 「お姫様の方が よほどお似合いだ」とクラピカに言われて あまりにもキュンキュンすると無表情に なってしまう。 まわりの反応も楽しい。クラピカを全員が熟知しているから「不似合いなセリフは戦略だろう」と一瞬で見抜く。ビスケも有名人ですが、この一件で性格も完全に把握できたはず。
この場面は さらに重大な事実が隠されている。
ハンター』最大の謎である「クラピカの性別」です。あの「イケメン・ハンター」のビスケが「オス」のニオイを間違えるはずがない! つまりはクラピカは男性で確定でしょう。
──とは思うけれど、『レベルE』で「マクバク族サキ王女・ムコ探し編」の例も あるからな……(概要: ムコ探しのプロである女王が女を好きになった、と思ったら男だった)(←!?)。

標的への近道

ハルケンブルグ王子に焦点が当たりました。
王国の事情をよく知る者であればハルケンブルグに注目して当然です。第1王子・ベンジャミンと第4王子・ツェリードニヒばかりに気を取られて いられない。意外な王子が暗躍する可能性も ある。

ハルケンブルグは王子なのに王宮批判をしています。
アイザック・ネテロ会長だったら喜びそう。しかし、ナスビー・ホイコーロ国王から すれば目の上の たんこぶでは?
ハルケンブルグが次期王に なりそうな場合、国王はスンナリと王位を渡すだろうか? 今のところ継承戦に王は関わらない とされている。それも風向きしだいでは変わってくるかも?


ハルケンブルグには意外な一面がある。
それはツェリードニヒを認めている点です。まだ王子たちの情報が少ないため、どの点を評価しているかが分かりません。「人体収集家」としてのツェリードニヒをハルケンブルグは知っているのだろうか?
しかも収集するだけ ではないし……。

純真さの重み

クラピカは第14王子・ワブル王子と対面する。
ワブル王子は外界の争いを知らない純粋な赤児です。王子を利用しようとするクラピカは、純粋な赤児の寝顔を見て何を思うのか──。

実際は、母親のオイトが王位の継承戦に参戦します。
驚いたことにオイトは「金で雇われた初対面の護衛役」と対面している。部屋の外は警備が厳重ですが、部屋の中は とくに普通に見えます。(進行上の都合上とは言え)この点からもオイトの甘さを感じました。

王子の中でもオイト・ワブル母娘が もっとも弱い。 ネオン・ノストラードの件と同様に、クラピカは またもや非情に なりきれないでしょう。

おわりに

「薄幸な親子を守る」展開と言えば!
暗殺教室』の番外編でも描かれています。殺せんせーは「まだ若いグラマラスな人妻」(ごくり……)に目が釘付けでした。
クラピカは色気に惑わされない。だから衝撃的な「あのような展開」は起こらない、と思うけれど……。


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