DEATH NOTE page.62「決断」 感想と次回予想(週刊少年ジャンプ2005年23号)。
第二部に入ってからも、他のマンガと比べればストーリー展開の早さは相変わらず速いが、すでに第一部で慣れてしまっているので、展開が遅く感じてしまう。
今回の見所は、(また)ミサのネグリジェ姿とリュークの困った顔。
ライトが、自分のことをあまりにも客観的に見て語れるのがすごい。
以前、Lにキラのことを聞かれた時には「キラは純粋」等と、ある意味で肯定するような言い方をしていたが、今回は「正義を気取っている」と発言。
自分のやっていることに自身と誇りを持ちながら、操作本部では、あくまでもキラを追う側の人間としてふるまえる。改めて、ライトのこういった部分がすごいと思った。
振り返ってみると、ライトは、ミスらしいミスをしていない。
確かに何度か後手に回っているし、ミサが確保された時は際どかった。しかし、決定的な証拠はもちろん、証拠に繋がることを残していない。
それに比べるとLは、FBIの捜査官を失ったり、事実上「無実の市民」を長期的に拘束したり、無意味なビルを建設したり(<笑うところ)、本当に世界一の探偵なのか疑問なところ。まぁ、自分はLの方が好きだけど。
ライトの父親と、誘拐犯との電話に割り込んできた声。恐らくメロだと思うが、深読みができて面白い。ライトの焦った表情は、メロがキラの目星が付いていると判断したからだろうか。
メロも、恐らく捜査本部内かその周辺にキラがいる、と推理していると思う。
Lの時のように「ライトとメロの対面」という場面が早い段階で見られたら面白い。
ニアも、キラは警察(周辺)にいる可能性が高い、と見ているようだ。
LがFBI捜査官の犠牲によって(自分の中の)キラに対する確信に近づいたように、メロとニア、共に警察庁長官の死によって、キラに近づいた。
しかし、おそらく第一部のLのように「捜査本部(ライト)にべったり貼りつく」という展開にはならないだろう。距離を置いて、それぞれ別方向から捜査本部を探る、という展開になると思う。
ライトの父親が隠したノートの所有者は誰か、というのは盲点だった。リュークが言うように、長期間父親が持っていたので、自動的に彼に所有権が移ったのかと思っていたが、ルール上は「デスノートを紛失または盗まれた場合、所有権の有効期限は人間界単位で490日
」となっている。紛失したわけではないので所有権はライトのままか?
まぁ、「紛失または盗まれた」と「貸した」の差はどうやって決まるのかが不明なので、これ以上は考えても無駄かな。
次回の予想だが、もう舞台はアメリカになっているだろう。警察庁のトップがライトの父親になり、すべて彼の責任でデスノートの交換を行うことになっているので、(階級の低い)ライトもアメリカに同行できると思う。そこで親子で組んで(実質ライト一人で)捜査を行う
もしくは、あくまでライトは捜査本部内(国内)に残り、父親や(ハリウッド映画出演の為、渡米するであろう)ミサを使って、メロ・ニアを追い詰める、という展開も面白い。
まだまだ第二部は始まったばかりなので、これからどうなるか楽しみだ。