DEATH NOTE page.63「
このサイトは主にマンガの感想を書く、というコンセプトだった。しかし、いつの間にか考察という感じになっていた。考察では逆立ちしても適わないサイトがいくつもあって、うっかり自分の感想を書く前に見てしまった。
すると──書けない。とてもじゃないけどこんな素晴らしい記事は書けない──。と思って早一週間。このまま書かないのもイヤなので、簡単に感想を書こう。
今回の見所はニアの表情。まさかこんな奴とは──
ニアは──Lのように振る舞っているつもりなんだろうが、ニアの中のLってこんな感じなのか──。小畑氏自ら「最初から死んだ目」をしていたL。どことなく死神のような雰囲気も漂っていたLだが、ニアは更に死神に近い。少なくともライトにとっては、自分を死刑執行へ
ハイジャックによって、捜査本部で用意していたことがことごとく駄目になる。ここまでライトが後手になるとは──。ライトにとって驚異なのが、ニア・メロ共に現段階で「キラを追うことが最優先ではない」ことだと思う。まず、二人の目的はデスノート。ライトは今まで、自分がキラではないことを証明することに関してはほぼ完璧だったが、相手の狙いがデスノート──しかも自分が管理しているわけではないとなると、完璧に防ぐことはかなり困難。相手としてはデスノートを押さえてからキラを──となっているのが恐い。
今回のタイトル「的」は、単純にニアが遊んでいたビリヤードの的のことだと思うが、深読みすると、ニアの──そしてメロの──的となっているのはデスノートのみ、ということでは。
次回、鍵となるのはライトの父親が乗った飛行機がどこへ向かうか。単純にロスに向かうのでは無いと思う。ただ、小型機でもあるまいし、探索されることなくどこかへ消える、というのは不可能なはず。どこかの島に降りて、デスノートの受け渡しをすると思う。
ライトは、デスノート・父親・粧裕、全て奪われて窮地に立たされる、という展開になるのでは。