HUNTER×HUNTER No.262「突入 2」(週刊少年ジャンプ 2007 年 46 号)
さて、休止後の連続掲載の 2 回目、「No.262」です。──って、あれ? 前回のジャンプに載っていたのが「No.260」だったような……。ということで、前回の記事にちょっと加筆しました。こういう、作家が頭を使わなくていい部分は、担当さんがしっかりして欲しいですよね……。
HUNTER×HUNTER ついに再開! 突入直前の異常事態 : 亜細亜ノ蛾
さて、今回はいよいよ、ゴンたちが王のいる宮殿に乗り込む──直前までの話です。なんだか、2 年近くも待機しているような気がするのは、きっと気のせいでしょう。
ゴンたち、蟻(キメラアント)たちの思惑、そこから導かれる意外な予想。しかし、まだ思いも寄らない展開になりそうな不安──。
これから毎週書くことになると思いますが、「来週が待ち遠しくなる回」でした。『DEATH NOTE』以来ですね、本当に来週のジャンプが待ち遠しくなるのは(あとは『ネウロ』の HAL 編)。
あと、パームのはだk(ry
パームはどこへ?
いまだに、読者にも明かされない、パームの行方。ひょっとしてすでに蟻たちに──と不安が募ります(ポックルやポンズ同様「パ」行だし)。
しかし、今回モラウたちが想像した「パームの状況」に、やられた! と思いましたね。
読者には、王とコムギのやり取り、パームの行動が見せられているので、今回のモラウのような発想にはならないわけです。しかし、「モラウたちは、現在のパームの状況をどう想像するか」というのを考える余地があったのに、「あの想像」は思いつきませんでした。
こういう、読者が想像しても「その少し斜め上」を描ける、作者の力量にただただ驚くばかりです。
というか、初登場のパームの姿があまりにもインパクトが強いので、想像上のパームにどぎまぎするみんな、というのが最高に面白い(しかし、初登場のパームのまま、今回のシーンを想像すると──ホラーだなぁ)。モラウとナックルが並んでいるシーン、「先生と生徒」みたいで吹き出しました。
いまさらだけど、ゴンとデートをしていた時のパームって、なぜか「首から上が別物」っぽくなかったですか? 頭身がおかしいというか。なので、「何らかの念能力で化けている」と思ってましたが、宮殿に潜入してからのパームって、単なる美人さん……。
ひょっとして、ノヴはブ×専で、パームに無理矢理あの黒髪ロン毛の格好をさせている──?
ウェルフィンの野望
前回までは、あんまり頭が回るキャラに見えなかったウェルフィン。どうやら、悪巧みのための頭脳は持ち合わせていたようです。
ここでも、すでに読者に提示されている「賊(ノヴ)の行動」を、キャラクタの視点で推測する、という描写が面白い。前回で「鼻が利く」キャラであることが示されたので、「何かの能力でノヴの行動をあばいた」としてもいいのに、わざわざウェルフィンに考えさせている、しかも成り上がるために大胆な嘘をでっち上げさせる、というのがすごい。
護衛軍とその他の蟻との力関係や、ビゼフという最悪なゲス男の事も同時に描く、ストーリィテラっぷり。──どこかの、インフレ能力合戦マンガ家も、見習って欲しいですね……。
フラッタがいる!
いよいよ突入直前のシーン、よく見るとフラッタ(トンボ)がいます!
ちょっと驚きましたが──なるほど、欠けているメンバを考えればすぐわかりました。タコ(「タコってゆーな!」)じゃなくて、イカルゴが「着て」いるのでしょう。
しかし──これだけ一斉に突入するのに、わざわざ化ける必要があるのかな? レオルが死んだことを知っている蟻は、一応まだいないことになっている(信号でわかりそうだが)ので、何らかのだまし討ちを行うのか──?
ちなみに、イカルゴの役目は、パーム救出ですが、「サテライトンボ」を使って援護する、とか?
2 人の男
ラスト、空中から現れる「2 人の男」とは誰か──?
以前に書いたとおり、会長はひとりでやってくるのかと思っていました。
牙を磨く会長のシーンを見て、前に言っていた「古い友人に会いに行く」というのは、「絶頂時の自分」の力を取り戻す、ということではないかと思った。
しかし──男たちが乗ってきた「怪鳥」って、ジンが乗っていたヤツでは? ということは、会長がジンを連れてやってきた、ということかな。
まさかここに来て、全然無関係な人のことだったり、蟻たちの援軍なわけもないので、会長とジン、で FA?