きちんとした質問が できない人たち

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質問にきちんと答えられない人たち

駄文にゅうす』さんの ところで取り上げられた質問にきちんと答えられない人たち : 亜細亜ノ蛾が、凄いアクセス数に なっていてビックリ。ありがたい限りです(それにしても、たった一行で 1,000 アクセス強か……)。

二年以上前に書いた記事で いまと文体が違っているけど、「質問に きちんと答えられない人たち」に対する感想は、あまり変わっていません。まぁ、「世の中には色々な人がいるのだな」と気にしなくなったくらい。

きちんとした質問が できない人たち

ただ──、世の中には「きちんとした質問が できない人たち」も多いのでは? とも思う。

「私のどこが好き?」

「適切ではない質問」の代表例として真っ先に思い浮かぶのが、「私のどこが好き?」でしょう。検索すると、ザクザク出てきます。

私のどこが好き? – Google 検索

最近 見たブログ(2ch まとめサイト)だと、ここが面白かった。

【2ch】ニュー速クオリティ:女性はなぜ「私のどこが好き?」と聞いてくるのか

やはり、この質問は >>141 が言うとおり、この問いって無難な答えないよな、が答えだと思う。

その辺りは、昨年 読んだ、この記事が わかりやすい(id:tomo-moon さんが女性だから、というのも大きいけど)。

【衝撃】「私のどこが好き?」の「どこが」、実は意味なんてなかった! – 月がでたでた月がでた

ところで、ふと半生を振り返ってみると、(数少ない)カノジョから、こんなことを言われたことは無かった……。なので、>>32 の気持ち、よく わかるぞ!

title="【2ch】ニュー速クオリティ:女性はなぜ「私のどこが好き?」と聞いてくるのか">

32 キンキキッズ(コネチカット州) 2008/01/26(土) 20:58:02.33 ID:05aC/c//O

あれ?おまえら、こんなこと言われた事あるの?

最近のエロゲーはこんな選択肢があるのか……

【2ch】ニュー速クオリティ:女性はなぜ「私のどこが好き?」と聞いてくるのか

いつも、口説くときは自分から、振られるときは向こうから、という asiamoth です……。

コールセンタの お客さん

じつは、自分は某 ISP のコールセンタで働いています。0x21 歳・男性でコールセンタ、しかも派遣社員という、良く言えば「地位や名誉に興味はない」、悪く言えば「──学生バイトと変わらなくね?」な感じ(同業者・同じような立場の方、すみません)。

電話越しに全ての案件を片付けなくては ならない、という、よく考えると かなり難しい──というか面倒な仕事を、「コミュニケーション・スキル: 0」な自分が、よく できるな、といつも思います。しかし、仕事って、いざ やってみると、何とかなるんですよね。

それは さておき、やっぱり長年やっていると、「話していて可笑しいお客さん」ばかりではなく、「話が おかしい お客さん」も多く──。

ここでも、「きちんとした質問が できない人たち」が たくさんいます。

話が長い人

たとえば、こんな感じ。年配の方は、話が長くて困ることが多い。

「はい、こちら■■コールセンタです」

「あー、もしもし?」

「はい」

「ワシは、■■町■丁目、■■……の○○で、アンタんところを 5 年くらい使っておる者だが」

「はい、○○様ですね。いつも、お世話に なっております。失礼ですが、電話番号も教えて いただけますか?」(電話番号さえ聞けば、必要な情報は調べられる)

「XXX-XXXX。それで、二、三日前からメールで『タスクを処理中に(以下略)』と出てくるようになったんだが、アンタんところで何か、障害が出ておらんか?」

「いえ、今のところ、障害の情報は入っていないようです」

「そうか。何年か前には障害で(以下、愚痴を省略)」

「その節は、誠に申し訳ありませんでした。──ところで、エラー番号は出ていませんか?」(エラー番号さえ聞けば、たいていの原因は わかる)

──はい、書いていてダルくなってきたので、以下省略。

ようするに、この じーちゃんの場合は「じつはインターネット自体が できなかった」ことが判明するまで何分も かかりました。じーちゃんは、それを知っていて電話したのですが、「(一般的に)インターネットができないと、メールもできない」ことが、わかっていなかったのですね。

今回の場合は初めから、

「自分は○○という者で、電話番号は XXX-XXXX。二、三日前からインターネットもメールも できない。何が悪いのか?」

──という、10 秒もあれば全貌が わかるような質問をしてくれると、大変ありがたいのだけれど……。

話が短い人

そうかと思うと、話が短すぎて困る若者も。

「はい、こちら■■コールセンタです」

「ダウンロードできない」

「──はい、そう なんですね。失礼ですが、何がダウンロードできないのでしょうか?」

「音楽」

「それは、インターネット上のサイトからダウンロードできない、ということでしょうか?」

「違う」

──はい、思い出してカチーン☆と きたので、以下省略。ネタではなく、本当に こんな やり取りなんですよ。

ようするに、Win■y が使えない という件だったので、「ググれカス!」で終わった。──というのは嘘で、「こちらではサポートできない」件であることを、やんわりと伝えた。まぁ、ルータのポートを空けるくらいは、『ネトラン』読んで勉強しる!

「お客様は神様です」?

以上の例は「極端な例」ではなく、けっこう毎日 同じような電話を対応しています。

「お客さんは、わからないから電話してくるのだから、仕方がない」と言われそうですが──インターネットのことが「わかる/わからない」以前に、人として その話し方は どうだろう、という人も多いです。

「お客様は神様です」という、いち演歌歌手が言ったことを鵜呑みにして、当然の権利のように振りかざす人もいたり。

──まぁ、八百万の神々が おわす我が国では、迷惑な神様も多く、一説には「日本の神は、単に人間よりも力がある存在のこと」だったりするので、言い得て妙、という感じ。

まとめ

森 博嗣さんが『MORI LOG ACADEMY』や著作で、「問題は、見付けた時点で半分は解決している」という趣旨のことを よく書かれています。「何が問題なのか」を見付けること のほうが難しい、と。

詰まるところ、「質問にきちんと答えられない人たち」も「きちんとした質問が できない人たち」も、「何が問題なのかを わかっていない」という点で同じ、ということ でしょうね。

──と書けば終わることを、「適切ではない質問」の例を いくつか挙げようとして、また いつものように長くなってしまった……。

自分自身、「話を まとめられない人」だった、というオチ(しかも落ちてない)。

コメント

  1. otomo より:

    「きちんとした質問ができない」と感じるのは、asiamoth氏が、相手が何が問題なのかをわかっていないということが問題だということをわかっていないから、なのでは。

  2. asiamoth より:

    上記の二つの例だけでも、自分が相手の問題が何かを きちんと聞き取れた(ネット繋がらなねー、Win■y できねー)、──という話として伝わっていないのは、書き方に問題がある、ということでしょうか。それは問題だ(笑)。
    いやいや、自分の話は例に挙げただけで──。
    otomo さんや みなさんの周りにも、こんな人はいませんか、あるいは自分の言動は どうですか、という問題提起として書きました。
    自分も気をつけるので、みなさんも ちょっと考えてみては、いかが?

  3. 儀狄 より:

    「私のどこが好き?」についての考察はここが面白かったです。
    http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20060119/1195812672

  4. asiamoth より:

    おお、ありがとうございます。
    > 女は男に「モノとしてもヒトとしても見てもらいたい」
    というのは、うまい表現。本当に、女性というイキモノは、どう答えていいのか分からない質問を、よくしますよね。いや、「質問」ではない、と考えたほうが正解なのか……。