HUNTER×HUNTER No.271『分断』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 14 号)
今週のジャンプから、待望の『HUNTER×HUNTER』復活です!(また 10 週の限定だけど)
全力失踪する冨樫、もとい(笑えね~)、全力疾走するゴンとキルアの表紙をコンビニで見かけたとき、「おお!」と声に出しそうになりました。──よく見たら、「全力でネフェルピトーから逃げている」ように見えるのもツボ。
今回は、それぞれの戦いの続きです。もう、尋常じゃない面白さ!
前回までの、1 話・1 コマ・1 セリフ、描かれていない行間(コマ間)まで読んだはずなのに、余裕で「必ずその少し斜め上」を突いてきます。読むたびに、自分の目の節穴さ加減が判る感じ(鬱)。
あと、発売が明日のはずの、コミックも出ていましたよ! 注目の、
「冨樫先生は、休止期間中に何を やっていたのか」
が(ほんの少し)書いてあるので必見です。──それを読んで、変に納得するところだった。危ない危ない(コミックのおまけを読めば判るよ)。
ネテロとゼノ、王
ジジイ対 生後・数ヶ月(だよね?)、ですが、今のところ、圧倒的に王のほうが強そう。
しかし──、コムギの負傷後から、王の静かさが怖いです。王の心情を察すると、怒りにまかせて二人を瞬殺しても、おかしくなさそうですよね? それなのに、この余裕。
なぜ、ネテロとゼノの肩を持つような真似をするのか?
──いや、もしかすると、少年マンガの読者なら「ラスボスの余裕の表情」を見慣れているので、違和感がないかも知れませんが……。
我らが冨樫先生が、下記のようなヌルい描写をするわけがないので、これは何か ある、と見るべきでしょうか。
- 余裕で背後を何度も取られる忍者
- 大ピンチでも最後に海賊のボスが「ドン!」で勝利
- 毎回 0-5 から逆転するテニス(かどうかも怪しい)
- 何度 斬られても死なない死神・虚
- 「何……だと……」
- (てか、死んでもどうせ井上の能力があるしなぁ……)
- (荒木先生だったら、回復者がいる場合はガンガン四肢を切り落とすよね)
反省した! 余りにもマンガのレベルが違う物を並べて、反省した!
ユピー対シュート
モントゥトゥユピーとシュートの戦い、シュートが異常に格好良いです! ──が、散る前の一瞬の輝きにも見え……。
それを横目で見ることしかできないナックル、というのが悲しい。そして、よくもこんな状況を作り出せるなあ、と作者の力量に驚きます。
なんというか、「少年マンガだから」という、理由にならない理由で、もうちょっと主人公チームを有利にするのが普通です。が、何度も言うように、そんな甘い話は(少なくとも最近の)冨樫先生は描かない。
それにしても、やっぱりこの戦いが一番、討伐軍の中で厳しいですね。どう考えても、逆転の図が見えてこない……。
ナックルの能力は、相手のオーラ総量が多すぎると効果半減と判ったので、シュートとメレオロンのコンビ、のほうが良かったかも。
イカルゴの危機
いやはや、最近のウェルフィン株の急上昇っぷりに驚かされます。
ここまで知能戦に長けた蟻って、コルト以外では初かも知れませんね。それに、コルトにしても「人間が銃を使うなら、奪えばいい」程度だったし。
ウェルフィンが嗅ぎ取った「違和感」は、前々回の時点で読者も気付けたはず。なのに、まったくイカルゴの危機に気が付かなかったのが悔しい。オレ、ハンタの世界にいたら、3 ページに 1 回は死んでますね(笑)。
それと対照的に、ヂートゥの呑気さとフラッタ(イカルゴ)の間抜け顔さ、プロヴータのザリガニさにワロタ(ザリガニさ?)。あと、ブロウの「おう」がツボった(笑)。人間の頃、好いヤツだったんだろうな。
ウェルフィンに怪しまれつつも、イカルゴが危機を脱した、と思いきや……。この二段構え、心臓に悪いです。イカルゴ、無事でいてくれよ……。
チーターマンとヂートゥ
ところで、チーターマンとヂートゥの類似性(頭部がチーター、武器)が語られることが少ないのは なんでだぜ?
ref.: ニコニコ動画まとめサイトすみれや: 伝説の糞ゲー「チータマン」とは?
まとめ
正直、今回のゴンとキルアの場面、よく解らなかった。キルアの「問いたい衝動」の意味って何だろう?
そういう、「解りにくさが判りやすい場面」(ゴレイヌの「えげつねぇな」とか)以外にも、後から意味が判ったり、上手くだまされたり します。
これだから、『HUNTER×HUNTER』は やめられない!