HUNTER×HUNTER No.278『破壊』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 21 号)
今週のジャンプは、表紙が『HUNTER×HUNTER』のイラストです。中央に「ここで待つ」のゴン、背景に王とネテロ会長──。うーん、なんだか、悪そうな感じになっています。
自分の中で、ゴンがちょっと「根性ワル」なヤツに なってますからね……。
HUNTER×HUNTER No.274『回答』 ゴンが悪者? : 亜細亜ノ蛾
今回は、怒り爆発のモントゥトゥユピーとナックル・シュート戦の続き、意外な人物同士の初対面、そして──。
ラストで、本当にビックリしました。もう、冨樫作品は、これだから油断して読めないぜ!
変形するユピー
前回のラストで、久しぶりに元の体形に戻ったユピー。しかしまた、
「原形 留めてねーじゃん」(by. 『さよなら絶望先生』)
──な姿になっています。
と言うか、ドーピングコンソメスープを飲んだだろ! みたいな(笑)。至郎田シェフを知る人なら、このシーンは笑えたはず。
至郎田正影: ドーピングコンソメスープ – Wikipedia
逃げるナックル
しかし、もちろん現場のナックルは、笑える状況ではない。逃げ出しつつも、シュートとの義理も果たさなければ ならないし、大変です……。
ゴン・キルアと戦ったときの、あのノラ犬(元・飼い犬)達といい、いままでもナックルは、いろんなモノを背負ってきたんでしょうね。なんとか、この戦場から生き残って欲しいです。
爆発!
怒りに よって、すさまじい変形と攻撃を繰り出したユピー。
しかし、一発ヤってスッキリした(パンチを、ね)のか、冷静に「王のために」その力を使うことを考える──。討伐軍に とっては、かなり恐ろしい事態です。
ユピーは、見た目通りに「ただの体力バカ」──ではない。さらに、ここで『冷静と情熱を同時に手に入れた』。もうすでに、「怒らせて爆発させる、そしてトぶのを待つ」というナックルの戦略も、通用しなくなっているような。
戦闘中に主人公たちがレベルアップする、というのはバトル物では よくある描写です。しかし、敵も同様に強くなるのは、本作以外では珍しいですね。
圧倒的に強いはずの敵が、必殺技を わざと出さなかったり油断したり、なぜかデチューンして出てくる。という不思議な現象が、よく見られます。
ref.: 鰤でも分かるBLEACHの戦闘:アルファルファモザイク(コメント欄が面白いぞ!)
運の尽き
もう、ひたすらビックリしっぱなしの、ラスト付近ですよ。
とっくに帰って、茶漬けでも すすっていると思ったゼノが、なんと、ヂートゥに見つかりました。
──で、いつものように、なめきった態度でゼノに話しかける、「構って君」なヂートゥ。うわー、この時点で、かなり「なんとかフラグ」が立ちまくりのヂートゥです。
かなり「大人の対応」なゼノが、ヂートゥの子どもっぽい言動と対照的で、面白いです。
初対面のキメラアントに対して、仕事中の愚痴──というか、懺悔(ざんげ)を語り出すゼノ。それすら聞こうとしない、「空気読め男」なヂートゥとの会話は、漫才のようでした。
そしてその後──。
まとめ
いやはや、ラストは書けませんわ。みなさん、自分の目で確かめましょうね。
さて、毎回のように先が読めないのですが──。次回は、ゴンが出るようです。まだ「1 時間」は経過していないですが、ネフェルピトーとの会話が あるのでしょうか。楽しみのような、怖いような……。