『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.26 「再会」
来週の月曜日(2008/10/06)から、週刊少年ジャンプで『ハンター』の連載が再開される。その前に、待ちに待った最新コミックが出た。両方とも 7 か月ぶりなのに、思ったより早く感じる──のは冨樫ファンだけ?
長年のファンからすれば、この「10 週連続掲載のあとで休載、コミックの刊行と同時に再開」というシステムの「発明」は、作家にとっても読者にとっても最良の「妥協点」に見える。中途半端な作画で週刊誌に掲載して、コミックの修正作業に追われる──という悪循環よりは良いだろう。
この巻では、ゴンたちが宮殿内に侵入してからの、たった 5 分間が描かれている。しかも、複数に分かれた人物たちの話が同時に進行しているため、起こった「できごと」は少ない。ただし、それは表面上の話だ。登場人物たちの内面では、さまざまなモノが渦巻いている。
戦いの中で自分の生きる道を見つける者。義のために戦いを放棄してヒトを護る者。何のために戦っているのか悩む者。
まだまだ戦いに終わりは見えない。それに、全員が納得できる終わりはあり得ないだろう。それは、このマンガ自体も同じなのか──。
コミックでの修正・加筆は、ほとんどなかった。キルアの「それはどっちの?」(p.12-13)という独白が何に対してなのかが分かりにくかったため、少しセリフが書き加えられたくらいか。
26 巻に収録されている話は、すべて過去に記事にした。ここでまとめて紹介しよう。
各回の感想
下は、過去に書いた記事の一覧だ。リンクの上にマウスカーソルを合わせると、簡単な概要が見られる。
- HUNTER×HUNTER No.271『分断』 イカルゴの危機 : 亜細亜ノ蛾
- HUNTER×HUNTER No.272『誤算』 ナックルの「結論」 : 亜細亜ノ蛾
- HUNTER×HUNTER No.273『再会』 ウェルフィン悩む : 亜細亜ノ蛾
- HUNTER×HUNTER No.274『回答』 ゴンが悪者? : 亜細亜ノ蛾
- HUNTER×HUNTER No.275『約束』 キルアが聞きたくない言葉 : 亜細亜ノ蛾
- HUNTER×HUNTER No.276『卵男』 疑うウェルフィン : 亜細亜ノ蛾
- HUNTER×HUNTER No.277『侮辱』シュートの「頼み」 : 亜細亜ノ蛾
- HUNTER×HUNTER No.278『破壊』 ゼノ、一期一会 : 亜細亜ノ蛾
- HUNTER×HUNTER No.279『脱出』 ザリガニ対タコ(ってゆーな!) : 亜細亜ノ蛾
- HUNTER×HUNTER No.280『直撃』 止められないナックル : 亜細亜ノ蛾
まとめ
驚いたことに(自分で言うのも何だが)、『ハンター』のコミックだけの記事を書いたことがない。No.265 から急に一話ごとの感想を書き始めたが、コミックの単位ではまとめていなかった。なんということだ。時間があるときに、1 巻から感想を書いていこう。
さて、連載の再開は、ナックルが一撃を決めたところからのようだ。まだピトーユピーが「トぶ」ほどの一撃ではないと思うのだが──。
コメント
「トぶ」のはユピーです。。
1巻ごとの感想楽しみにしています。
おっと! これは致命的な間違いですね。眠る寸前で意識が「トぶ」寸前で書いていました……。訂正します。
ご指摘をありがとうございました。感想のほうは、(本編と同様に)気長にお待ちください。