感動する日記が読みたい・書きたいので例を挙げる

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感動した日記

Piro タン(敬称)の日記に感動したので紹介する。

Latest topics > ハンズで霧吹きを買った – outsider reflex

──正直、「outsider reflex」読者の多くは読み流すかもしれない。とくに、picture(絵)カテゴリィや「もえじら組」情報の更新を楽しみにしている人は、「タイトル見てからスルー余裕でした」と言いだしそうだ(それは言い過ぎか)。

ref.: ニコニコMUGENwiki – 小足見てから昇竜余裕でした

だけど、自分は大好きだ!

この日記(ブログ記事というより「日記」が合う)の素晴らしいポイントを、以下に取り上げた。

上手な文章のポイント

前半を要約すると、タイトルそのものになる。本当に「ハンズで霧吹きを買った」としか言いようがない内容だ。

しかし、よく読むと「事実」と「意見」がはっきり分かれた、明快な文章になっている。長い文と短い文が組み合わされ、リズムが良い。

読み終わったあとで、気が付いたことがある。たまたま「当たり」だった店員の描写は、じつは、ほとんどないのだ。たったひと言しか書いていない。この日記を読んでからブログを書くまでの間、商品知識が豊富な店員の姿がずっと頭に浮かんでいた。おなじみのハンズのエプロン姿で。だが、そんな記述は一切ないのだ。これがすごい。

そういう視点で読むと、無駄なことは書かれていないことが分かる。「雑感だから」と簡単に書いてあるようで、実際は何度も書き直したに違いない。

読めば読むほど、うまさが分かる文章だ。──ここで「スルメイカのように噛めば噛むほど味が出る文章」などという、古くさい表現しか思い浮かばない自分の文才が悲しい。

思考と感謝

後半がまた見事だ。

前半のできごとを受けて、過去の自分を振り返っている。なかなか、買い物ひとつで自分をここまで見つめ直す人はいない。しかも、振り返っただけではなく、文章にして公開している。

さらには、自分一人じゃここまで来れなかった、と感謝の意を表わして締めている。

これ以上はない完璧な日記を見た──心からそう思った。それを書いたのが自分ではなかったのが、少し、くやしい。いつかは、このような文章を書いてみたいものだ。

まとめ

日記だと「起こったこと」ばかり、「思ったこと」ばかり書く人が多い。Piro タン(敬称)のように両方をうまく混ぜると、一段上の文章になる。「MORI LOG ACADEMY」が手本になるだろうか。

ところで、このブログで「outsider reflex」を検索すると、下の記事が出てきた。なんだ、この文体は……。恥ずかしい。でも、なんだかイキイキと書いているな。

ちょっと箸休め的リハビリエントリィ : 亜細亜ノ蛾

気軽に楽しんで書いた文章でありながら、無駄がなく明快──そんな記事が書けたら理想だ。まだまだ精進が足りない。明日もあさっても、理想を目差しながらブログを書こう。